チンパンジーは、アフリカの生息地によって苦みを感じる味覚に差があることを、京都大霊長類研究所の今井啓雄(ひろお)准教授(分子生物学)らの研究グループが遺伝子解析で突き止めた。17日付の米オンライン科学誌「プロスワン」に発表した。人間も地域ごとに多様な食文化を持つが、その遺伝的な背景を探る鍵になる可能性があるという。

チンパンジーはアフリカの生息地ごとに4亜種に分けられる。このうち、タンザニアなど東部の「ヒガシチンパンジー」だけが、強い苦みのあるキク科植物「ベルノニア」の茎を食べることが知られている。研究グループは、こうした食生活の地域差の原因を探ろうと、国内の動物園で飼育されている4亜種59頭の体毛から染色体(計118本)を取り出し、苦み成分を感知する遺伝子28種を解析した。
その結果、ヒガシチンパンジーの染色体の一部で、ベルノニアの苦み成分を感知する特定の遺伝子が機能していないことが分かった。全体の約1割がその苦みを感じないと推定できるという。他の3亜種はこの遺伝子に異常がなかった。
動物は一般的に、毒物の危険がある苦い食べ物を避ける習性がある。今井准教授は「ベルノニアの苦みを感じない一部の個体が食べ始め、他の個体がまねたのではないか」と話している。【五十嵐和大】スズメなど甘いパンやマーガリン塗りのパン等は怪訝な顔して、一口食って様子を見ているこれと同じかなー〒192-0355 東京都八王子市堀之内 2-6-1
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