いつものお客さまから電話です。公園の林道のノリ面に大スズメバチの巣が有ると「対策を請う」と、職員が同行して現地調査に行く。
入り口から15分程度走り、現場に付く。しばし様子と飛来数を確認する。確かに大スズメバチだ。周りに恐怖を与える羽ばたき音。
黄色の4センチはあろうとするハチの大きさが、南の谷あいから姿を現し、巣穴に飛び込んで行く。間隔は5分おきぐらいか??
事前に打ち合わせておいた「試作」を実験する。それは相手は「大スズメ」の「古株に中」巣の大きさは「まだ巣が若い」が、深さは60センチ程度。
打ち合わせは、調査の段階から「捕獲作戦」で数を減らす。用意した粘着を巣穴の前に設置、蜂取りボトルを吊るして捕獲作戦開始した。
1週間後に、粘着には20匹、ボトルには5匹程度捕獲されていた。動きが少なくなった。そこで巣穴を掘っていくと、大きな根が邪魔して進まない。
葉境期でも、お客様はぽつぽつ来ているという。この根を伐採して巣を取り出す事は費用も人数もかかる。途中で作戦を変えた。
ハチの巣や卵・幼虫を取っても、東京では食べる人が殆ど居ない。危険な作業をせずに、時間を掛けて「完全閉鎖」に切り替えた。
巣から出てくるハチを殺し、死骸の山を作り、それを特殊ノリスプレーで固め、巣の道を塞いでしまう。石で出入り口を閉鎖し、トラップで養生する。
次の曜日に行くと、飛んでくる来るハチは皆無、完全閉鎖で成功した。蜂の巣・幼虫を取るより、手間は掛かるが完全に安全に閉鎖できた。
時と場合にも寄るが「完全閉鎖」と言う手もあった。決して派手さは無いが「大スズメバチの生き埋め作戦だ」
※大スズメバチは最も危険だ、「土の中」だけに方法論もあると言うことだ