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チャイのくにから、こんにちわ   つづき

2012-10-31 11:13:45 | ショ-ト ストーリー
もう大丈夫。ボク、ルンルン気分だからね。ママもちぃママも、そんなに泣かないで あのとき、タオルごとボクをだいて、ちぃママが獣医さんとこへすっ飛んで行ったっけ そこで知らされたのが栄養失調だってさ。食べで体に吸収しにくい体質だとか、食事の回数が足りなかったんじゃないかなどと、ちぃママが言われていた。徹夜でママが看病してくれたけど、ボクはとうとう空気みたいになっちゃったぁ  でも、二人ともかなしまないでね だって、何時だってボクは、ふわふわママたちのそばにいるもの  ママたちが分らないだけだよ。そのうち、ボクたちは何もかも、みんな一緒になるから、ボクちっとも気にしないよ

それにしても、ここのウチにぎやかだねぇ ハムスターのコンちゃんはチョロチョロしてるし、のそっと寝そべってるのはマルチーズのポロスケ兄貴だろ  他にも、ごちゃごちゃ気配を感じるよ みんな、ボクとおんなじになったんだね  とくに、ちぃママは動物が好きなんだね。ほら、ボクがほっぺをツンツンしても怒らないよ  いや、澄ましてるから気づかないだけか

 ペットが死んじゃうと、飼うのはもう懲り懲りと思っても、また衝動買いしてしまうんだって。
   ちぃママがそう言ってた。涙と鼻水でぐしゃぐしゃになったちぃママの顔 見るのは辛いけど、とっても楽しかった。
ずうっとウチの子ていてねと、ちぃママが言ってたけどボクもそのつもりだよ

               おわり

   





チャイのくにから、こんにちわ  

2012-10-30 11:26:23 | ショ-ト ストーリー
ボクのなまえはチャイ。ママもちぃママも、そう呼んでるよ。チャイのくにから来たからチャイなんだって。でも、ボクは静岡うまれなんだけどなぁ。ボクたち文鳥の原産地が熱帯地方で、どうやらチャイのくにもその一つだからという理由らしい。
 このウチへボクが来たのは昨日の  そのまえの、 もう少し前の……。あれぇ、何時だったかなぁ 忘れちゃったぁ。いま、ちぃママからプラスチックのスポイトで粟玉の御飯を食べさせてもらったところだよ。これは離乳食みたいなので、水分と栄養がたっぷり入ってるんだって。おなかが一杯になったら、眠くなっちゃったぁ。今度はママがボクを木箱にそっと入れてくれたよ。チップとティッシュに埋もれて、あったかぁい ウトウト、スースー  ほんとにねむっちゃったぁ
 
 ボクを見て、背中が青くて黒っぽい小鳥たちが太い幹のあちこちで、ピイチクパァチクさえずっている。ボクとおなじスズメの仲間だから、つい群れてしまうんだろうなぁ。
 真っ赤な羽の鳥がボクを飛び越すとき教えてくれた。ツバメだよって。ボクもお喋りしたくなってフラフラ近寄って行く。そしたら、みんなが言っていた。瘦せっぽちで、なんて見すぼらしいんだって。とたんに、ボクのハートは粉々さ。バカにされた気持ちになって、ボクはスゴスゴ引き返した。惨めだなぁ 心が冷たくて、寒いなぁ。ボクはしょんぼりしていた。

 突然、ママのおっきな声がした。あれっ、どうしたんだろ おかげで、ボクはすっかり目がさめちゃったよ。何ごとかと思って、ボクが弾みをつけて木箱のふちへ飛びあがった。ハァハァハァ なんか、へんだ。いつの間にか、ふたがあいていた。
 「変だよ。やっぱ、チャイ、おかしいよ」
携帯電話もって、ママが叫んでいる。箱のふちからカーペットに飛び降りたら、ボクは動けなくなってしまった。うずくまったボクをママがそっと抱きあげ、しずんだ声で話しかける。
「あんた、手足がつめたいねぇ」
ボクは目をとじている。体中が苦しかった。だるくて、何もしたくない。近くのタオルを取って、ママがボクを包んでくれた。それから下におろして、ささやく。
「いま、湯たんぽのお湯、かえるからね」
 ママが立ちあがったので、ボクもタオルから抜け出した。そして、テレビの下へよたよた寄って行く。テレビ台の下は暗いんだ。明るいのが苦痛だったから、ボクは這いながらテレビの下へ潜り込んだ。

        つづく
 






こまったちゃん(^_-)-☆

2011-12-14 12:32:06 | ショ-ト ストーリー
自分が出したゴミに触れない子でした。意思表示が苦手 とってもナイーブな子でした。
あるとき、彼は天井まで届くゴミぶくろの隙間に冷たくなっていました。病死 孤独死 ゴミ屋敷
一時はやった流行語そのままの人生でした。ねぇちゃん、印鑑証明云々などなど、噛み合わない会話しか、姉と弟ばできませんでした。ウチの子供たちへ借金かえせなど、根拠のない要求でウチの子たちを怯えさせました。両親に訴えても、言って聞かせれば分かると言われ、そのじつ、両親は何も遣ってこなかった。弟のことで相談をうけ、本気であれこれ考えていて自分に腹がたちます。実が分っていたら、対応の仕方もかわってたかもしれない。それによって、助かってたのでは またまた、自分を責めることをしてしまいました。両親のウソに慣れてしまったワタシの浅はかさ。同時に、噂になっても田舎じゃ認めてはならないケースだってあるのです。それが連鎖反応を引き起こし、どんどん悪い事態になると知りつつ 
過疎地より、ここは幾らか考え方がオープンなのでしょうか  そんなこと言ったら、問題発言になるのでしょうか 
あの子は病気じゃないけど病気だった。ここにも、病気じゃない病気をかかえてる者がいます。
悩みを分かち合う雰囲気が、あっちにもこっちにもゴロゴロしている。ものを食べるような感覚で、そんな雰囲気が存在できるようになったら、いいなぁと思います。
独りで旅立ったイオクロちゃん(妖精みたいなもの) 大好きなオカチャンに口紅ぬってあげたるかなぁ 
みなさんに迷惑かけどうしだった。身内として心より感謝と謝罪をします。
 さっさと死んでくれてよかったね    と言われたときは辛かったぁ
 
 身から出た錆と考えるようにつとめます。そうでもしなきゃ気持ちが壊れてしまいそうだからです

業をしょってる女

2011-02-24 10:34:17 | ショ-ト ストーリー
女はいう。
  わたしは業をしょって生まれてきたものみたいなもの
 小さいときから、彼女は影のうすい子だった。でも、お世辞半分でもかわいらしい女の子だった。両親の愛情に包まれ、何不自由なく育ってるように傍目には見えた。その愛情と名のつく気持ちを押しつけられ、本人が傷ついていることに誰も知らなかった。
 
月日がながれ、少女は大人になった。   またまた幾年月 女は歳をかさねていく。
そのあいだに色んなことがあった。さまざまなことを言われてきた。
 
 いま、女はひとり 大海原にただよう、一艘のフネみたいな気分になっている。
 
ひとり、女、いえ老女はつぶやく。 はやく、迎えに来てと。でも、根が丈夫なたちなのか、病気とは無縁である。老女=女は、自分がぼけるのをおそれている。
 
老女はひとり。いつも、ひとりでボショボショはなしかけている 誰に? もちろん、いとしい人にである。
 
晩年、わたしがこんな風な人生をすごすことになったのは業が深かったからかもしれない。そんな風に思えて、老女は残りを罪をつぐなう日々と位置づけている。 
わたしに課せられた義務? それは、ひたすら高いところにのぼって、わたしのために傷つけられた沢山の人たちに許しを乞うこと。
残りの人生、ひとり山に登って登って贖罪をかさねるのがわたしの目標です。
 
因みに、業を辞書でひくと心や言語のはたらきをふくめるとあった。また、善悪の業というのもある。
 
     ある老女のひとりごとでした。
 
   001
 





ウィリー、空っぽ

2010-10-04 10:19:01 | ショ-ト ストーリー
よっ♪ 久し振り。ウイリーだよ。
 色々あって、だいたいメドが立ち、ちょっぴりホッとしたら、心の中にポッカリ穴があいちゃったぁ('_')
何処へ行くにも一緒だった。何をするにも一緒だった。でも、今はひとり。みんな、巣立っちゃった。
 ウィリー、何をするにツマンナイ お出かけびよりでも、彼女と一緒でなきゃ行きたいとも思わない。
 ああ、今日も巣穴から両手?をのせて、ぼんやり秋を嗅いでいる、クンクン ヒクヒク これ、ウィリーのお鼻です。
  013
 




 
 
 


新春 おめでとうございます

今年はわたしの年  ひつじです。    あっと驚くような 善いことめざしてがんばります\(^o^)/