多聞月記

シルクドゥソレイユのドラリオンをきっかけに中国雑技、サーカス好きになったおっちゃんの月記

新疆ウイグル自治区 生産建設兵団雑技団 《春之韻 - 女子造型》

2017-03-04 15:13:38 | 世界で輝く雑技
新疆ウイグル自治区 生産建設兵団雑技団 《春之韻 - 女子造型》
(リンク先はYoutubeです)


2月21日、スペインのカタルーニャ地方のフィゲラスという都市で開催された
サーカスフェスティバルで見事金賞を獲得した演目です。
中国にいくつ雑技団があるのか。
実は雑技団員に聞いても、とある団長に聞いても
答えが出てこない。。。ぐらい多いです(笑)
ただ、多すぎる上に、これまで国や人民解放軍など公的機関が運営していた
ものがことごとく民営化になっていっているので数としては減少傾向です。
さて、そんな多い雑技団の中で、国内での雑技大会などを経て
様々な演技が海外でのサーカスフェスティバルに臨む機会を得たりしています。
(ただ、別に国内大会が予選というわけじゃないと思います)
このあたりの正確な選考方法とか決定方法は私も全く知りません。
特に今はほとんどの雑技団が個別の団体なだけに、余計にわかりません。
ただかつて、モンテカルロサーカスフェスティバルに出場した演者の話だと
国際大会に向けた練習は過酷を極めるもののようです。
(その話はまた別に)

さてそんな中、スペインより嬉しいニュースが届きました。
新疆ウイグル自治区の雑技団が見事に金賞を獲得!!!
こんな海外で成果をあげる雑技の演目を少しでもこれから紹介していけたらって思います。
美しさと力強さを兼ね備えた、生命力溢れる演目になっています。
私はこういう演技がかなり好きです。
ウイグル文化を分かっていないのですが、紹介される記事では
ウイグル少数民族の音楽や舞踏を取り入れた演技構成になっているもようです。

雑技の雑を中国語の辞書で調べると
多種多様である、入り交じる など意味が出てきます。
その名前が指すとおり、雑技は長い中国の歴史の中で様々なものが混ざり合い
形成された一つの集大成であり、今もなお様々なものを吸収し進化し続ける技そのものです。
中国には56の民族が存在しますが、その多種多様性もまた雑技を発展させた要因なのでしょう。

ちなみに今年もモンテカルロサーカスフェスティバルでもウイグルの雑技団が大活躍しました。




大会の知名度的にもメインにこっちを紹介してもよかったのですが
あえて春之韻を選んだのには理由があります。
もちろん私の趣味が大きい。
そしてもう一つはこの演技はもともと李西寧先生が監督された演目だということです。
李西寧先生といえば、かつてドラリオンで雑技団側の最高責任者で
戦旗雑技団の昔の団長さんです。
なんやかんやいって、私も含めてドラリオンに思い出をもつ人が多いと思うので
そういった繋がりを優先してみました。

なお動画は本当は大会での映像を見つけたかったのですが
残念ながら見つけられなかったので、大会の直前に武漢の雑技の世界大会での演技の動画です。


コメント
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