これが出会いでした。
写真は全部ネット中継をスクショしたものです。
今年の9月に開催された中国杂技金菊奖杂技比赛、中国の国内のみ対象の最大の雑技大会。
そこで披露された中国雑技団の新しい演目《 九级浪 - 杆技 》
簡単にいうとチャイニーズポールです。
正直、演目名が発表された時点ではそんなに期待してたわけじゃなかったんです。
実際にネット中継を見てた時、本当に引き込まれました。
そしてその後からこの演目を実際に見てみたい！そう思って情報収集をする日々。
中国雑技団の知り合いに連絡しても分からない
中国での国際大会に出場するって情報を得た時にはもうチケット手配が間に合わなかったりと
なかなか見るきっかけがつかめない日々。
そんな中、この国際大会を見に行った友人からもたらされた情報が今回の旅行のきっかけでした。
「九级浪は1月まで珠海のショーに参加する」
この瞬間、テンションが上がりまくって、あとはいつ行くか！それだけになりました。
年末年始にはすでに濮阳旅行が決まってて、じゃあ1月の末。。。。
とか思ったんですが、とにかく予定ってのはよく変わります。
特に九级浪はまさに今最もと新しくそして輝いている演目。どこぞのフェスティバルに参加とかもあるかもしれない。
というわけで早ければ早い方がいいってことでこの時期になりました。
早ければ早い方がいい
それは現場に着いてからも。
実はサーカスホテルに泊まっているので、割引があります。
ただ、私が欲しいのは最前列のチケットをより早くゲットすることで割引じゃないです。
むしろ割り増しだって覚悟できてます。
そんなわけでバスが着くなり一直線で劇場へ！
そしてなんとか最前列をゲット！！！
その後チェックインをして、待っている間も落ち着きません。
6時開場、8時開演ってことだったので6時になるやいなや入場。
スタッフに「入れるけど早すぎますよ」って言われちゃいました。
言われちゃいましたが、そんなの関係ないんです。
そして演目が進み、マジシャンの演目の時、それは起きました。
分かりますか？後ろで準備をしている面々の姿が！！
マジシャンの方、最前列にいながらホンマにすいません！！
私はすでに九级浪に釘付けでした。
そして始まる九级浪
私はこれまで本当にいろんな雑技を見てきました。それもいろんな場所で。
ある時はシルクドゥソレイユ、ある時は日本人が聞いても「どこ？」ってなりそうな地方で。
ある時は雑技団の中で見せてもらったことも。
どの演目も本当に素晴らしいものです。ものなんですが
ごく稀に人生であなたにあえて良かった！本気でそう思える演目があります。
まさに九级浪とはそんな演目です。
１つの演目の中に込められた様々な雑技の数々、静の美しさと動の高揚感
そしてその両方に共通していえる興奮と引き込まれていく自分自身の感覚。
まさにこんな演目を作れるんだ。。。作りあげてくれたんだ。。。本当に本当にありがとう！！
そう感じた時間でした。
日本の公演で見られるって話がもしあれば情報を流しますので絶対に見た方がいいです。
私が自信をもって推せる演目です。
ちなみに後で伺ったんですが
演目の完成まで3年の歳月をかけたそうで、先生も毎日どうすればいいのか悩み
髪の毛が減っていったと笑ってました。でもそれだけの人生をかけた演目。
先生も「26年間チャイニーズポールに関わってきたけど、最高傑作ができた」
と胸をはっておられました。そして私も完全に同意です。
是非皆さん、機会を作って見にいってください。
