天井裏にネコイラズを撒いてから数週間が過ぎている。休日出勤が続き、天井裏が気にはなっているものの未だに天井裏を覗く時間がない。鼠の死体があちこちに散らばっていなければ良いのだが。幸いにも寒波の来襲で例年にない寒さが続いており、昨日は沖縄県を覗く全国で最低気温が零度を下回った。腐乱してハエがたかる心配はないだろう。今日こそは、天井裏の大捜索を開始しなければならない。しかし今日も午後から客先での打ち合わせが控えている。日曜日しか自宅にいないので、日曜日の打ち合わせを希望する個人客も多い建設業の実態がここにある。そうかと言って、この忙しい時期に代休が簡単に取れる訳でもない。休みなく働く工事部の作業員たちにも日ごろの疲れがたまってきており、故障者が相次いでいる。予算使いきりの公共工事が冬の③~4ヵ月間に集中することで、限られた数の業者が掛け持ちで能力以上の施工を請け負うことになる。夏場は公共工事がほとんどなく、暇を持て余す建設業者が多いなか、過去数十年にわたり、この環境は全く改善されない。県土木も市役所も役人天国で自分たちの生活が困るわけでもない、建設業者の迷惑など、全く気にならないようである。不平不満を抱えながらも、役所に対しては何も言えない悲しい建設業界の現実がここにある。一般入札や指名競争入札などで正式に予算が取れる公共工事はまだ良い方で、緊急の道路維持工事などは入札対象外で、これらは小額工事として別扱いされるのだが、地域住民からの強い要求がある為か、早急の対応を要求される。しかし、工事が完了した後で支払いがスムーズに行われることはない。支払いが数カ月後、いや1年以上も延ばされることが頻繁にあるようだ。自社だけの問題かと思っていたが、他社でも役所に1年以上の貯金をため込んでいる状況はかわらないようである。厳しい督促でもしようものなら、今後の維持工事を貰えないという懸念から、支払いの催促にも二の足を踏んでしまうのが公共工事に頼る建設業者の性である。異業種からの転職組としては、建設業界の特殊性ばかり目立つ。役所が建設業者を見下しているのはあきらかである。仕事をあたえてやっているというのが見え見えで腹立たしい。