田舎で暮らしてます。 (My country life!)

都会の喧騒を離れ、北関東の田舎で可愛いペット達と暮らし始めた中年夫婦の日記です。

小山市の悲劇、現職市長4期目の当選

2012-07-22 23:08:53 | 政治
小山市の政治を変える動きが、多くの心ない有権者によって封じられてしまった。現職市長の職権を利用した市内建設業者への締め付けにより圧倒的な得票数で当選を果たした大久保政権への批判票は、2候補合計でも2万7千票余りで、現職市長の3万8千票には遠く及ばなかった。小山市民の常識に僅かな期待を残していたが、見事に裏切られてしまった。小山市民の超保守性が明らかになった。改革は望まない、発展も進歩も望まないという有権者が3万8千人もいたのである。だが、この3万8千人という数字は総人口16万人の24パーセント足らずにすぎない。現職市長を支援する小山市民は4人に一人という計算になる。現職市長が小山市民の全面的な信認を得たという結果では決してない。対立候補が準備不足により、若者層の批判票を取り込めなかったからであろう。
昭和28年に小山市旭町201番地に生まれてから60年近くなるのに、この土地の政治風土は全く変わっていない。無条件で自民党候補に投票するという行動パターンは全く変わっていない。無所属とは言いながら、実質は自民党の支援をうけている。小山市を変えるチャンスが失われてしまった。これは悲劇である。最後の仕上げと言いながら、今期が最後とは宣言していない現職市長は、あと何期続けるつもりなのだろうか?1期2千100万円の退職金積み上げは、おそらく2億円、3億円と増えてゆくのだろう。そして、この退職金の一部には自分の市民税も間違いなく使われる。たとえ100円でも50円でも、払いたくない。だから、退職金辞退を宣言した新人候補を支援したのであるが、多くの愚かな市民は喜んで市長の退職金に貢献しようとしている。まったく理解できない。
この6月に小山駅ビルに東西に自由連絡通路が完成したと実績を誇示しているが、使ってみると便利さは感じられない。無理やり商店街を通り抜けさせるような仕組みには疑問が生じる。使い勝手の良くない連絡通路を数億円の費用でつくったのは、その利便性よりもAクラス建設業者に仕事を与える為ではなかったのか?今回の選挙を勝ち抜く為に撒いた「えさ」ではなかったのだろうか?Bクラス、Cクラスの市内建設業者の下請けで利益の出ない工事を無理やりやらせる。市長と一部建設業者との癒着である。これに異論を唱え、専門業者別に公平な入札制度を設けようとした新人候補は、この組織票の壁を破ることができず落選してしまった。正義は必ずしも勝つとは限らない。いや、多くの場合、正義は負けるのである。強大な悪に負けるのである。長いものには巻かれろという、負け犬根性が小山市民の間に、有権者の間に蔓延る限りは。これを、「おや?まぁ?の悲劇」と呼ぼう。


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