母の日

母の日に
妻をさそいて
近場スパ
温泉きぶん
息子しらずか

片田舎
住むも行くのも
かわりなく
広がるスパも
田園地帯

日曜日の午後に車を走らせて、ビアズパーク下妻を訪れた。茨城の穀倉地帯に位置する天然温泉であるが泊り客は少なく日帰りの銭湯と言ったところである。敷地内には地ビールの工場があるようだが、車でしか来られない場所にビール工場とは皮肉である。飲酒運転を奨励するはずもなく、地ビールはお土産としてお持ち帰りになるしかない。せめて最寄りの駅まで無料バスサービスでもあればと考えたが、この地域には鉄道も通っていないようだ。休憩所はカラオケに興じる老人たちでにぎわっていた。

スパのあと
やることもなく
テレビ見る
野球中継
Gは負け試合

母の日に
買わねんしょん
花わすれ
妻のさいそく
しおれる息子

暗やみに
とびだすチャリ
あたふたと
花屋にむかい
母に届けん

母の日の花を買い忘れた息子をめぐり、夕刻にひともんちゃくあった我が家である。気の利かない夫として自分も叱られてしまった反省の一日となった。

早く起きた朝は。。。

今日もまた
休日出勤
やすみなし
おおがた連休
よその国かも

ひさしぶり
早朝シャワー
ねぼけ顔
床見おどろく
黒いうごめき

気分良くシャワーを浴びていると、風呂場のタイル床の上にある黒い斑点が動き出した。眼鏡なしではその正体を見極めることは困難であるが、なにやら虫のようだ。この時間にこの場所で想定されるのはコッコローチくらいだろう。シャワーを浴びにきたのなら冷たいシャワーでは風邪でもひかせては可哀そうと思い、温度を上げてシャワーをあびさせたが温度調整の具合が悪いボイラーなので熱湯がかかってしまった。汚れたオイルのような嫌な匂いが風呂場に漂った。なるほど正体は油虫だったようだ。それにしても朝から不快な思いをしてしまった。その後、油虫さんがどうなったかは確かめていない。そのうち、風呂場を除いた妻の悲鳴が家中に響き渡れば虫さんの屍が発見されたという事である。本日の出勤は一日中という事ではない。某大手ハウスメーカーさんで日曜日のハウス見学会がありバス3台のツアーを組んだのだが、お客様用の駐車場手配に困っているらしく当社の駐車場提供戸なった次第である。朝の集合時間と午後の解散時間のみ駐車場の門を開け閉めするだけではあるが休日出勤とあいなった。

家建てる
まえに建学
バスツアー
どの家見ても
似たりよったり

建て売りは
やすいだけだと
後で知り
後悔先に立たず、やたら安い物件にはそれなりの理由がある。一生に一度（普通は）の買い物である多少無理な住宅ローンを組んででも安かろう悪かろうでは一生後悔することになる。家の価格が高すぎるのは先進諸国の中でも日本は別格であると聞いている。米国や欧州などでは年収の5年分で一戸建ての家が購入できるそうである。年収３００万の低所得層の日本人サラリーマンは１５００万で家が買えるのか？一部の富裕層を除けば、この国では年収の１０倍～２０倍も払わないと家が買えない。

マイホーム
宝くじしか
あてはない

はたらけど
さてはたらけど
いえなきこ
どうじょうするなら
いえをくれ、かね？

Golden Week

ふつかほど
やすみをとって
黄金休

連休は
わがやにとって
二連休

行く先は
さらに田舎か
田舎から

ペンションは
オーナー自慢の
自家野菜
コストかからず
安く泊まれて

温泉地
期待はずれか
家族風呂
ひとりはいれば
満員御礼

米も野菜も自家栽培という自給自足のようなペンションで新鮮野菜料理の夕食、量も味も不満はなかったが何か華やかさに欠けたディナーとなった。魚はイワナのホイル焼きで自家製味噌を使ったゆずみそが香ばしかった。さすがに豚肉は自家製ではないだろうが、魚と同じホイル焼きでは変化がない。ペンションの歴史と共に育った老犬がよたよたと食堂の中を歩き回っていたのが切なかった。

真夜中のつぶやき

まよなかに
めざめトイレに
立ち姿
ツワモノどうも
ゆめまぼろしか

かねもなく
せいよくもなく
ただ寝いる
老いてゆく身が
なぜに愛おし

若き日の
色恋沙汰は
きえさりて
夢のなかさえ
こころおどらず

ひとなみに
れんきゅうをと
予約入れ
ペンション名は
なぜバースディ

５月３日は休日出勤で我が家は２連休となった。これでは普通の週末ではないか。（週休二日制の恵まれた労働者諸君にとっては）音楽教室という場所は一年中休みがないようで、駐車場拡張工事も連休中で客足の減る時期しかできないと施主に言われて休日施工となった。２日間の施工予定を１日に工期短縮、作業員を増やして対応し無事完了。書店を兼ねる老舗の楽器店が経営する音楽教室はピアノやエレクトーンだけでなく、あらゆる楽器が対象となっているらしい。楽器の演奏に全く関心の無い自分には無縁の世界ではあるが、そういえば勤務先の社長もここの系列の音楽教室でピアノを習っているそうである。七十の手習い、人間いくつになっても好奇心さえあれば学習意欲は衰えないものなのか。今日から一泊で温泉地に出かける。４月半ばに探した宿は温泉地のペンションで片品村にある。片品村と言えば尾瀬や日本ロマンチック街道を思い起こさせるが、尾瀬はまだ寒そうである。本格的な山歩きをするには準備不足かもしれない。北アルプスでは遭難事故があったばかりだ。今回は、ドライブと温泉だけにしておこう。誕生日１週間前に泊まる宿がバースディとは。名前で選んだ訳でもないのに。

デジカメを
二台充電
しゅうとうさ
家族旅行は
記録ゆうせん

きろく優先
温泉りょこう
シャッター
おして見てたが
だれも気にせん

子供も大きくなると成長の記録が必要なくなるというか、本人もあまり撮られることに興味がないようである。幼い頃はやたら自分の写真を欲しがっていたような記憶があるのだが。息子の写真よりもペットの写真が多くなってしまうほどではないが、家族の一員である文鳥のチョボは今回の家族旅行にも参加する。小鳥を乗せてのドライブで、乱暴な運転は御法度である。

米国流仇討

暗殺と
言わぬ米国
ビンラディン

１０ネンヲ
ヘダテアダウツ
ダイトウリョ
オモイダサレル
ビルノホウカイ

国民も
賛否両論
かたき討ち
過熱報道
マスコミ日本

米国版
忠臣蔵は
ビンラディン
苦節十年
執念実り

世界中で数億人がテレビの前にくぎ付けとなった米国の同時テロ事件から１０年目にして、事件の容疑者として米国が追い続けてきたテロ組織の象徴的人物が殺害されたという衝撃的なニュースが昨日マスコミに流れた。数千人が犠牲となった貿易センタービル崩壊は僅か数人の関係者が殺害されたことで終結とはならないだろう。米国の威信をかけての追跡と殺害だったのだろうが、この場合、暗殺という言葉は不適切なのだろうか？仇討の相手は吉良上野介ではない。殺害者の英語がキラー(killer)となるのは唯の偶然か親父ギャグ。