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ボリショイバレエ、行ってきました。 (*^_^*)

2008年11月27日 23時57分14秒 | イベント!展覧会、コンサート、本、映画など
 ずっと楽しみにしていた  ボリショイバレエ、行ってきました 

まずは、同封されていたチケットで、東急ホテルで、立食のパーティ 

シャンパン  と白ワインと  赤ワインと  そして食後にコーヒー   &デザート  を、いただきました 

東急ホテルのロビーも、クリスマスの飾り付けで、きれいでした 

今日は、昔かわいがってた()うさぎのバレリーナの人形を、連れて行ったの   (クリスマスツリー  の上に、ちょっと失礼、と置いてみました…

さて、愛知芸術劇場は大ホールにて… 
ロビーには、ボリショイバレエ団の踊るマリインスキー(元、レニングラード国立)劇場の写真とか、置いてありました 


で、肝心のバレエですが…

いや~、めっちゃ感激  

すごいテクニック、それをほとんど全員が持っていて、しかもフォーメーションとかも、とってもきれい チャイコフスキーの音楽  も、改めて「やっぱ、綺麗よねぇ・・ 」だし、原振り付けの、マリウス・プティパって、やっぱ偉大だったよねぇ…  だし、 
最高に素敵な、 one of the best Ballet を見せていただきました 

本日、主役のオデット/オディール を踊ったのはアンナ・アントニーチェワ 
 (写真は:マリーヤ・アレクサンドラ)
どちらかと言うと、おとなしくて、清楚な感じの「オデット」向きかな。。。 オディールをやるとき、もっと「悪の強そうな」 キャラにしてもいいのに、と思いました  
オディールをやらせて、右に出るものがないのは、名古屋の誇る  越智久美子さんですが、彼女みたいに「どう?きれいでしょ  魅力にあふれてるでしょ こんな私に惚れなかったら、あんた男じゃないわよ  」くらい…とまではいかなくても、( ほめてんだよ、これ  )
もう少しだけでいいので、ちょっと show-off (見せびらかす)感じがあると、もっと、オデットとの違いが出て、おもしろかったかな・・・と 

で、本日の王子役は ドミートリー・グダーノフ 
 (写真は:スヴェトラーナ・ザハーロフとアンドレイ・ウヴァーロフ)
どうも、グダーノフは調子が悪かったみたいで、ソロも、一応高さも飛んでいるし、ミスステップとかもないんだけど、ちょっと息が切れてるというか、「よっこいしょ 」って感じに飛んでたし  
パ・ド・トロワを踊った時、後ろについた女の子に、足がぶつかりそうになるし、オデットを支えきれずに、一度はほんの少しだけど早く足を付かせちゃったし、最後のピルエット(回転)のところを、完全には回し切れずに終わっちゃったし、 ちょっと、変でした… カーテンコールも、オデットとロットバルトだったし…(普通、王子と姫の、二人のメインキャラが、あいさつしますよね)
ロットバルト役は、今日は アルテム・シュピレフスキー
 (写真はドミートリー・ベロゴロフツェフ)

道化師は今日はヴァチャスラフ・ロパーティン 彼は、すごくジャンプが高く  しなやかに飛んで  「よっこらしょ」じゃなくって、何の気なしに軽く飛んで  でもそれが、誰より高い  すっごく、カッコ良かったです   
ところで、写真は日本人の岩田守弘 なんですが、ボリショイバレエに、日本人がいるなんて、日本人の、すごい自慢です~ 

そして、今回一番感激したのは… 花嫁候補  として各国から選ばれた姫の踊りが、すごかった  

王子の成人のお祝い、花嫁を決めるシーンは、バレエ団によって、いろいろ構成などを変えて演じられるものなんですが、こんな演出は初めてです。
ハンガリー、ロシア、スペイン、ナポリ、そしてポーランドの王女なんですが
ハンガリーは東欧っぽい踊り。ステップや手の使い方が、少し「民族舞踊」っぽい 
ロシアは王女が丁寧にお辞儀をして、優雅 
一方、スペインはお辞儀なんて全くせず、いきなり踊りだし、また、国から連れてきたのはカッコいい男たちだけ とても情熱的  
ナポリの王女は、とってもかわいらしい  一緒に連れてきた女の子たちも、王女をとてもひきたてている  
ポーランドの王女は、カップルをいっぱい連れてきて、上品に踊る  
いずれの王女も、ただ立ってるだけでもきれい  って感じの人がそりゃあ、あんなステップ、踏めるの~  っていうとてつもなく高度なステップを踏み、複雑な振り付けを難なくこなして、観客を魅了する…  
素晴らしい、という言葉しか、出てきません。。。

で、今回の「白鳥の湖」は、とても『演劇的』 『ドラマティック』  という気がしました
王子役の ドミートリー・グダーノフも、オデット/オディール のアンナ・アントニーチェワ も、とても情緒的でした  
また、白鳥たちが、それはそれは「抒情的」に踊るんです…  主役級の人が「白鳥」っぽく見えるのは、まあ、たいていのバレエ団ではそうなんですが、こんなに、一羽たりとも、不完全な白鳥がいない、と言うのも驚きです 
本物の白鳥に見えるだけじゃなく、バレエですから、言葉なしで、振り付け(動き?バレエではパ、と言う)だけで「感情を表現できる」すごさ  に感動しました  
自分たちが守っている姫が、王子に愛されてる、と分かった時の喜びも、裏切られた、と言う悲しみも、「動き」だけで表現して、それが美しくて、しかも、何羽もいるんですが、それが統一のとれたとてもきれいなフォーメイションになっている。。。
ほんとに、感動でした 
ただ、今回のボリショイの「白鳥の湖」では、ロットバルト=運命、という解釈で、王子(と姫)は運命にもてあそばれて、結局最後には姫も死んでしまい、王子も一人ぼっち(死んでしまう、のかも…)と言う、大変悲しい結末  になっているので、いまいち会場の反応は、「シーン」 で終わってしまって…  
 カーテンコール、2回くらいはしてくれる、と思ったんですが、一回でしたし(それも、でも王子の体調が悪かったせいかもしれませんが) 
やはり、日本人は、「ハッピーエンド 」(王子がロットバルトをやっつけて、めでたしめでたし  になるバージョン)の方が受けるのかな、と思ってみたり…  
その辺も、いろいろ考えさせられました  

なんか、韓国映画みたいやったし…  

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