『ホワイトアウト』 若杉 冽

面白いですよ～ ぜひっ！

帯に 《現役 官僚により 摘発小説》とあり
実際 『犯人探し』が　行われた というから まさに 事実なんじゃ？！ と、思わせます
しかし これが 事実なら 悲しいです 日本…(T_T)

私は 原発に 履歴査証して潜入した人の話も読んだので 余計に なんだかなあ でした

P。８０　原発事故直後は　「停電か再起動か」の二者択一を迫ったが、図らずも国民の節電意識が浸透し
原発が動かなくても　電気は足りる、ということが立証されてしまった。。。この手が使えないとなると
次は　「値上げ」で大衆をおどかすしかない

P.８１　大衆は　常に「自分よりもうまくやるやつ」を　妬み憎む

P.１３９　むろん通信の秘密は健保いで保障された人権のはずだ。しかし通信保護法が成立し犯罪に対処する場合などは
電子メールのやり取りなども　裁判官が発する令状があれば　内容は捜査当局に開示させる。
何ごとかを　犯罪に仕立て上げることなど　当局には朝飯前だ。

P.１８４　すぐれた政治家と言うのは頭が切れる必要はない。良く完了に説明をさせて　それを正しく理解し、
しばらくの間　覚えていられる。それだけでいい。日本国の総理大臣とは　その程度のものなのである。　←アメリカの大統領も～
あ・・・　誰かさんは　覚えるどころか　か～なり　ヤバいこと言って　官僚たちの　肝を冷やさせましたよね～
「日本とアメリカの間に　この５０年　いさかいもなく・・・」第二次世界大戦　忘れてた　アメリカ大統領って・・・

P.１８５　原発の電気は　発電時には安いと称しているが　実は白地小切手の振り出しのようなもので
後の放射性廃棄物質の処理でいくらかかるかわからない、というような　不都合な事実を　総理独自の情報源で入手し
官僚の説明と付き合わせて自分の頭で　勉強するようなことはなかった

P.２１０　とにかくあのつらい震災を忘れたい　過去のものとしたいのだ。
もはや震災やフクシマの自己を日本国民の多くは　現実のものとして　直視できなくなっていた　←それが本当なら　本当に　憂うべき事実です・・・　ダメです　忘れてはいけないし　ずっと考えていかなければ・・・

P.　２３０　インテリは　ロジックに強いから　ロジックで責められると弱い

P.２３１　国の政治はその国民の民度を超えられない。　こうしたことが　当たり前のように行われていることを　許している国民の民度は
その程度のものである。　（・・・くやしい・・・でも　反論できない）

P.　２５９　肝心の原子炉の安全性も　世界の最新の原発と比較してみると　安全性が劣ることは明らかであった

P.２６０－２６１　電力会社にも　線量の高いところでの危険な作業を担う人材が確保できなくなることは　大問題だし、
四次下請け　五次下請け　を通じ　暴力団に人件費をピンはねさせ　不法勢力と水面下でつながることに
有形無形のメリットを　感じているため　身元確認の義務化には　反対姿勢を貫いた。（テロ対策が　できないということです）

P.　２６２「・・・まあ　伊豆田のような　頭のおかしい奴は別として　立地県の知事も電力会社も
結局は『赤信号　みんなで渡れば怖くない』　ってことですから。電力会社にとっては　本当のごみや　原発の後始末といったことに
頬かむりさえすれば　原発はジャラジャラ金が流れ出てくる　現金製造機みたいなものです

。。。ほんとうに　肝が冷える　というか・・・　政治って　やですね・・・
しかし　どうしたら　民意　が　伝わるのか・・・　無理なのか・・・　考えさせられます
絶望は・・・　したくないけど・・・