以前、師の墓前に行かせて頂いた時、奥様がこんな事を教えて下さったのを思い出しました。
今日、お腹いっぱい食べるものがあり
今日、着る暖かい着物があって
今日、寝る暖かい場所があったら
それが幸せです。
その幸せを体で思いっきり感じてごらんなさい。
心の中が満たされます。
そうしたら明日への不安なんて、どこかへ行ってしまいます。
余分なものを持とうとするから無くなる不安がやってくるのです。
今日、みんなが生きるのに必要なものは、必要なだけあれば、それで幸せだと私は思います。
だって、無くなるものが無いのですから(笑)
もう、10年以上前の話です。
「起きて半畳、寝て一畳、お腹がふくれりゃ後は、贅沢。」
これを口癖のように言っておられた奥様。
今になって、この言葉が出てきたのは、私がいろいろなものを求めていたからでしょう。(笑)
地震で被災された皆様は、今日生きるのに必要な最低限のもので暮らして頂いております。
そこから私たちは、しっかり学ばせて頂かねばなりません。
奥様のお言葉、東北の皆様から学んだ事は、苦しみや悲しみを嫌ってはいけない。
それとどう仲良く共存するかなんだと。
例えば、ウイルスは、嫌っても体から出てはくれません。
そのウイルスとどう付き合うかです。
つまり、人間は、自分を正当化するために善悪を決めてしまいます。
善悪を持たない生き方があると言う事です。
必要以上のものを持たなければ、人から羨まれる事はありません。
奪い合う事もありません。
だから人を悪と思わなくなります。
失う恐怖も守るための労力も無くなる不安も持たなくて良くなりますから
人に嫉妬や恨み言を持たなくて良くなります。
自分が満たされていれば、人に当たらなくてもよいですね。
では、明日はどうなるのか？ですよね。
奥様は、
「何とかなりますよ。
だって、今日必要の無いものは、どなたかがお使いになって
喜んで頂いていますから神様は、その行いをしっかりみてくださっています。
だから今日に心から感謝して安心しておやすみなさい。
明日にはまた、笑顔になれますから(笑)」
って。
その意味がようやく、解るようになりました。(大笑)
皆様が笑顔でありますように。
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