多くの方は、幸せになるためにがんばって生きています。
しかし、本当に心の底から幸せを感じて生活されている方は、そう多く無いかも知れませんね。
それは、今の現実が満たされていないと感じているからです。
何で満たされないのでしょう。
自分の願望をよ~く見てください。
「お金持ちになりたい」
「売上を上げたい」
「多くの人に囲まれて楽しく生きたい」
「いい人ねと言われたい」
「地位や名誉がほしい」
「健康でありたい」
「あの人が居なければいいのに」
「あいつさえ、こうしてくれればいいのに」
そんな願望でしょうか。
大きなものから小さなものまでありますよね。
この願望というものの多くは、単なる自分の欲求である場合が多いです。
欲求とは、"自分が"満たされるものであって、一時の快楽と一緒です。
一つの欲求が満たされると次の欲求が出てきます。
さらにそれが満たされると、もっと高い欲求が出てきます。
この欲求を満たすために人と争い、いがみ合い、恨みや憎しみを持つ事になります。
でも、その欲求を目標とか目的と勘違いしている場合がありますよね。
目標や目的は、
「お金持ちになる」
「売り上げを上げる」
「人様に笑顔で接する」
など決定事項として持つものです。
そのために日々の自分に起こる出来事を良い悪いで無く、プロセスとして見て受け入れる事です。
が、人間は、自分が傷つきたくない生き物ですから防御本能の一つとして過去を参考にします。
過去は、こうだったから今度もこうなるかも・・・
前も同じ状況だったから今月は、無理かな・・・
その根本にあるのは、過去の思いでや未来に対する不安、恐怖などです。
では、過去の出来事を参考に未来に不安や恐怖を持つのでしょうか。
それは、人生で嫌な出来事や見たくないものに蓋をしてしまうから。
心の中には、50室の部屋があります。
その50室の部屋にいろいろな「思い」を閉じ込めて生きています。
楽しい思い、うれしい言葉、喜びなど良い思いもあれば、
悲しい思い、自分を否定する思い、思い出したくない思い、不安、恐怖など否定的な事もあります。
この否定的な思いを部屋に閉じ込め、鍵をかけて更に"大丈夫"と書いた壁を塗って、
「この部屋は、もうこれで大丈夫だ」
と思い込もうとしています。
"自分は、逃げている訳では無い。
この問題は、これで本当に解決したのだ"と思い込んでいます。
そう、トラウマです。
それこそが心の癖です。
でも、根本的にその否定的なものは部屋にあり消滅していないので、いつまでも心の中に留まっています。
だから事あるごとに思い出して、苦しまなければならない現実がやってきます。
心当たりありませんか?(笑)
それを解消するには、すべての扉を開けて一つずつ見つめて受け入れ、解放してあげればいいのです。
「だけど、その閉じ込めているものが何か解らなくなっている」
という方もおられるでしょう。
ならば、今目の前にある不安や恐怖などをしっかりみてください。
多くの場合、心の中にあるから現実的にそれが起こります。
ならば、心の中にあるものと現実的に起こっている事は、同じです。
それをしっかり見てあげて手放してあげる事です。
つづく