ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

リベリオン

2018年05月03日 | 激辛こきおろし篇


キャッチコピーも勇ましく「Forget “The Matrix”」と気合いの入った本作、そのパクリ元と肩を並べるどころか、公開後わずか1ヶ月で打ち切りにあいなってしまった残念な1本だ。

とある未来社会で戦争を2度と起こさないために、ビッグ・ブラザーもといファーザーと呼ばれる独裁者が考え出したのが、戦争の元=感情を抑制すること。デウスエウスマキナが牛耳る機械文明の代わりに、1984風の感情統制社会を持ってきて、後は適当にストーリーを組み立てたなんちゃってSFといえばイメージがわきやすいだろう。

そのシステムを維持させるための装置がクラリック(武装監視員)とプロジウム(感情抑制剤)。秘密アジトでクラシックなどを聞きながら優雅に絵画観賞なんぞに浸っていると、すかさずクラリック率いる警察部隊に踏み込まれ皆殺しというかなり危ない世界なのだ。

そのクラリック操るカンフーとガンファイトを混ぜたようなガン=カタによる格闘シーンが、マトリックスと瓜二つ。おまけにダブルのロングコートという衣装まで本家をパクリ倒している度胸の良さは見上げたものだ。CGですらケチリ倒した金のかかっていないチンケなセットの中で、ネオ擬きのアクションを演じさせられたあのクリスチャン・ベールがよくキレなかったものだ。

そもそも感情がなければSEXも成立しない社会においてどうやって子孫を残していけるのだろう?敵の撃った弾がなぜか1発も当たらない主人公以上に、玉の当て方?すら知らないであろう隊員たちに突っ込みどころは満載である。

リベリオン
監督 カート・ウィマー(2002年)
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