ちみかなのブログ

日常ときどきパズル・クイズ、ときどき小説、について適当に書いていくブログです。

花の鎖。

2011-06-14 21:30:19 | 小説




おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

コムで第二駐輪場さんのインタビューが公開されましたね。第二駐輪場さんって波及効果の

イメージがあるなあ、と思っていたら、まさかほとんど波及効果しか作っていなかった

とは。コムではまだ問題は出題されていませんが、ケータイニコリのほうでは一ヶ月前から

出題されていたそうです。



そういえば、今、常駐している会社が旅行を計画していて、外注さんであるはずの

自分らも参加することになりそう。行き先は伊豆あたり? まだ具体的には決まって

ないんですけどね。ここでまあ、だからとオモパ製作を急ぐと、なんだかデジャブ(※1)に

なりそうなのでえっちらおっちら、ゆっくり作製したいと思います。

閑話休題。


湊かなえさんの『花の鎖』を読みました。

数独から着想を得た、と本人が仰っている作品です。


ひとつの章の中に梨花、美雪、紗月の三人の女性を主人公とした物語が展開し、また出て

くるアイテムも似通っているところがあるので、人物関係などでこんがらがりやすいの

ですが、その分、ラストでこの三人がどういう風に繋がっているのかが分かったとき

には爽快な気分を味わえました。(数独から着想を得た、というのは残念ながら、自分

にはよく分かりませんでしたが)

湊さんの作品は『告白』以来なのですが、告白で感じた黒々とした印象は感じられませ

んでした。また、ミステリ的な手法が用いられているにもかかわらず、あまりミステリ

という感じもせず。エンターテイメント、というのがまさにぴったりな一冊だと思いました。


※1 前回のオモパは社員旅行があるからと急いで作製したのです。そして、その社員
   旅行は3/12に予定されていたのですが、前日に……。

私たちが星座を盗んだ理由。

2011-05-11 00:31:47 | 小説



おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

ここ数日、急に暑くなりだして、このまま夏に突入することになったらどうなるの

と思ったとたんに今日は雨が降り出し、数日は続く模様。梅雨、なんですかね。

明日は待ちに待った、ぺんろけさんのヤジリンがnikoli.comで出題される日。

そして、明後日12日はぺんろけさんがテレビに出演される日。楽しみ!


閑話休題。


北山猛邦さんの『私たちが星座を盗んだ理由』というミステリを読みました。

全5篇からなる短編集で、それぞれ、ラストがぴりりと効いていて、楽しめます。

こういうミステリを読むと、自分もまた書きたいなあ、と創作意欲を掻き立てられ

るんですよねえ。

個人的にすきなのは、『恋煩い』、『妖精の学校』、『嘘つき紳士』の3篇。『恋

煩い』は親しくない先輩と恋人関係になりたいがために、噂や都市伝説の類の

おまじないを実行していく女の子のお話。『妖精の学校』は離島で暮らす、子供たち

だけの世界のお話、『嘘つき紳士』は携帯電話を拾った主人公が、本当の持ち主の

ふりをしてある女性とメールをして親しくなっていくお話。どれも、衝撃的なラスト

が用意されていて、物語の余韻が楽しめます。

また『終の童話』では、ラストが曖昧な書き方になっていて、主人公が取ったであろう

二つの行動のいずれとも取れるようになっています。ただ、どちらを選んでいても、

最後の一行から読み取れる情報は変わらず、バッドエンドであるところが悲しい。


そして、特筆したいのは『妖精の学校』。この物語は、読後に読者がラストの意味を

考え、調べ、納得した上で再読する必要性があるのです。そうして再読することで

『妖精の学校』は初読とはまったく別の感想が生まれ、なんとも不思議な感覚が

味わえるようになっています。

こういった、物語が本の中で閉じずに、読者が既に有している知識や、あるいは

読者が進んで調べることで物語に隠された意味が分かる、なんていうのが好きなん

ですよね。

こういうミステリは印象深く記憶に残るので、自分でも何か書いてみたいなぁと

思うものの、たいていのことはやられてしまっていて、二番煎じにしかならないのが

難しいところ。むむむ。



ところで、城シリーズ第5弾の石球城殺人事件はいつでるんだろう……。

放課後はミステリーとともに。

2011-02-27 21:59:01 | 小説

 

おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

2,3日前から急に花粉の気配を感じて、マスクをしたり、花粉症の薬を飲み始めたのですが

昨日、今日と服用して、昨日、今日と昼寝をしてしまった今、仕事のある平日に花粉症の薬を

飲むべきか悩んでいます。

閑話休題。

東川篤哉さんの『放課後はミステリーとともに』を読了しました。

著者は、前作『謎解きはディナーのあとで』が重版となり、一躍、有名になりました。

今作は巻末をみると、最初の話が2003年に発表されたもの。足掛け8年ということもあって、

各話構成が見事で、読み物としてもミステリーとしても十分楽しめる逸品になっています。

個人的なお気に入りはやはり、最初の『霧ケ峰涼の屈辱』。そして、あーうまいなーと思うのは

『霧ケ峰涼の逆襲』。ただ、詳しくかけないのが残念なところ。まぁ、興味を持った方はぜひ、

購読してみてください。

 

東川さんといえば、そろそろいかがわしいシリーズ……もとい、烏賊川市シリーズも読みたい

ところ。


ワタクシハ

2011-02-18 07:26:00 | 小説

おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

羽田圭介さん著、ワタクシハ読了しました。

高校時代にオーディション番組でギタリストとしてバンドメジャーデビューを果たした

主人公・太郎は、しかし大学4年にあがる頃、バンドは解散し、ギタリストとしての仕事は

地方のドサ周りぐらいになっていた。将来に不安を感じた太郎はまわりの仲間と同じように

就職活動をはじめる。が、なかなか決まらず……という内容。

 

面白くもあり、そして一昨年の自分を思い出してはつらくもあった一作でした。

学生の就活に対する、どこか浮わついた空気というか、やらされているといった印象が

そこここに伝わってきて、そうそうこういうことあったな、というのが思い出されました。

 

ラストで、太郎の役どころが活きてきて、面接される側から面接する側になったり、

また、事態が好転しても複数企業の中からどれを選ぶかの葛藤があったり、

就活生としての自分とギタリストとしての自分で悩むシーンが挿入されていたりしていて、

面白かった。自分は一社からしか内定もらえなかったのでこういう経験はなかったのですが

複数企業から内定をもらえた学生はこういう感覚に親近感を覚えるかもしれません。

 

ただ、読んでいて常々思ったのは『これは小説、ラストは決まっている。でも、現実はそう

ではない』ということ。就活のときにも似たようなことを思っていました。そう思うたび、

溜め息が出るばかりです。


放課後探偵団。

2011-02-12 22:05:36 | 小説

おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

昨日は新横浜にも雪が降り、とても寒い一日でありました。(そういえば、今年はなぜか

「ゆき」という単語が一発で「雪」に漢字変換されないという謎現象が発生中)

そんな雪の中、昨日は日ノ出町までおでかけして、たかさご家というラーメン屋に

行ってきました。最近、家系ラーメンをめぐるのがひとつの趣味になっていたりします。

 

 閑話休題。

 

本日は一転して、おとなしく本を読んでいました。東京創玄社から出ている

放課後探偵団」というアンソロジーです。実はその前にあるシリーズもののミステリーを

読んでいたのですが、あまりに個人的評価が低くてブログでとりあげるのはやめにしまし

た。パズルと絡めたミステリー、と謳っていたのですが、どうにもトリックというか、物語に

無理やり感しか感じられなくて。

さて、本作。本作は八十年代生まれの若手作家が書いた短編を集めたもので、それぞれに

特徴があり、また水準も高くて、面白かったです。以下、個別に。

○『お届け先には不思議を添えて』 似鳥鶏

映像部からの頼まれでビデオ入り段ボールを送ったら、中身が入れ替わっていて

というお話。登場人物が少ないのでテンポもよく、また五作の中では一番本格ミス

テリの格好を備えていて、残りの四作に期待を感じさせる一作でした。

○『ボールが無い』 鵜林伸也著

 今年デビューされる著者の、一足先に発表された本作は、野球部がコーチから

ボールをすべて見つけるまで返さないという指令がくだされるものの、最後の一球

だけが見つからないというお話。野球部員がいろいろと頭を働かせるのがなんだか

ギャップがあって面白かったです。

○『恋のおまじないのチンク・ア・チンク』 相沢沙呼

 マジックラブコメミステリーという謎の(?)ジャンルを確立させた著者の本作、

タイトルにある「チンク・ア・チンク」も有名なコイン消失/出現マジックで、

ヒロインがそれをバレンタインにあわせてチロルチョコでやってしまうのだけど、

そのあと学校中のチョコが本当に消失/出現してしまい……。

五作の中では一番とっつきやすい文体で書かれていて、楽しめました。

○『横槍ワイン』 市井豊著

同好会仲間で映画を見ていたら、暗いシーンになった直後、見ていた一人の顔にワインが

かけられた。誰が、何のために。推論はするする進むのに、なかなか結論は得られず、

またラストに予想外な結末が待っているのが面白かった。

○『スプリング・ハズ・カム』 梓崎優

同窓会で集まったクラスのメンバー。そんな中、卒業式に起こったある事件の犯人は誰か

という話になり……。梓崎さんは意想外でちょっと心にうるっとくる結末を用意される

作家さんなのですが、今回も例に漏れず、ラストにじんときました。締めにくるにはちょうど

よい作品だったと思います。

 

現在は羽田圭介さんの新作『ワタクシハ』を読んでいます。落ちぶれ気味のギタリストを

主人公に就職活動について書かれた作品です。

また、それぞれの作者が今年中になんらかの形で新作を上梓する予定みたいなので、

今から楽しみです。


ミステリーとライトノベル。

2010-12-26 21:45:56 | 小説
おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

谷原秋桜子さんの激アルバイター・美波の事件簿シリーズ最新刊「鏡の迷宮、白い蝶」(東京

創元社刊)を買いました。

まだ本文は読んではいないのですが、太田忠司さんの解説に共感したので記事にしてみます。

  ======

この激アルバイター・美波の事件簿シリーズ。もともと富士見書房が出していたレーベル・

富士見ミステリー文庫(現在は過去のものになりました)から発行されていたものです。

ただ、富士見書房はあくまで高校生あたりを読者ターゲットに選んだライトノベルの出版社。

なので、「本格ミステリ」はいらない、「ミステリをエッセンスにした恋愛ラノベを書け」

という戦略をとったそうなんですね。自分も富士見ミステリ文庫の本を創刊時から途中ま

でいくつかの作品を買ってたので、うすうす感じてました。で、「あ、こりゃだめだ」と思

い途中で見限りました。初期には結構ミステリぽいものもあったんですけどねー。


当時の高校生年代(自分と同じ世代)って結構ミステリ好きもいたと思うんです。

幼稚園から小学校にあがるときに名探偵コナンが放映開始、土曜9時には金田一少年の事件
簿、

銀狼怪奇ファイル、三姉妹探偵団などのきちんとしたミステリドラマをやってたし、小学校

3,4年あたりでは天才てれびくんが「ミステリーの館」、「アリスSOS」、「アリス探偵局」を

放映。素地はあったので、純粋にミステリ漫画をライトノベル風に仕上げた作品を展開

していってもよかったと思うんですが。残念なものです。


とか考えてたら、金曜9時フジテレビ2時間ドラマの「帰ってきたOL三人旅」、「おばさ

ん刑事」、「美河憲一・加賀まりこのおだまりシリーズ」とかいろいろ観たくなってきた。

あと、ちょっと前まで正月に放送してた「スチュワーデス刑事」が終了したのがすごく悲し

い。鉄道ミステリは苦手だけど、飛行機ミステリは薀蓄を教えてくれるからねぇ。また再開

しないかな。古畑とかTRICKとかでも可。正月は「相棒」をレンタルで借りてきて、ぶっと

おしで観ようかしら。


……そろそろ、ミステリーズ!新人賞投稿用小説のトリック考えなきゃいけないなあ。

魔界探偵 冥王星Oシリーズ。

2010-12-08 19:00:51 | 小説
おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

越前魔太郎の魔界探偵 冥王星Oシリーズ読了しました。実際に読んだのは

ヴァイオリンのV
ウォーキングのW
ホーマーのH
ペインのP
ジャンクションのJ
トイポックスのT
デッドドールのダブルD

本当はフィータスのFというのもあるのですが、これは雑誌掲載作なので読めませんでした。

ただ、読了したとはいうものの、個人的には読み方を間違えたのかな、と。

このシリーズは講談社ノベルスとメディアワークスが刊行してるんですが、自分は前者が

ミステリー、後者がライトノベルというイメージがあってその前提でよんだんです。

でも、実際、後者のレーベルから出版されたもののほうがミステリーとしては質が高い。

むしろ、講談社から出ている書籍は人こそ死ぬもののミステリーという範疇ではないような

気がします。

ダークさを増やしたハリーポッター、みたいな読み方だったらもっと楽しめたのかも。

残念。

秋の夜長はミステリ-。

2010-11-21 23:12:41 | 小説
おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

最近はミステリーとよばれるジャンルの小説・漫画を読んでました。

小説カテの記事が少ないのと、せかっく読んだのにこのままだとしばらくして忘れてしまう

のもなんなので、一言メモ。

○小説○

・謎解きはディナーのあとで(東川篤哉著)
執事萌え。やっぱり彼の作品は笑わせてくれる。ただ、この作品は一貫して動機が描かれておらず、そこがなんだかクイズ的にみえてしまった。

・ボトルネック(米澤穂信著)
ボトルネックはIT用語で「全体の効率をさげている部分」のこと。ボトルネックはまず取り除かなくてはならず、その言葉のもつ意味が本作の全体を包含している。面白かった。

・Another(綾辻行人著)
最初はホラー? と思いつつ読んでたんですが、途中から少女の存在/非存在に関する言及、続く呪いにからめた本格ミステリ的な謎解き。ぶあつさの割りに、一気に読んだ。

・お台場アイランドベイビー(伊与原新著)
第30回横溝正史ミステリ大賞受賞作。ただ、個人的には設定がよく分からないままに進んでいった。ミステリ、というわりにミステリらしさが見当たらなかった。自分が本格ミステリ嗜好なもので、社会派ミステリを読みなれていないからかもしれない。

・太陽が死んだ夜(月原渉著)
第20回鮎川哲也賞受賞作。アメリカの女学校という設定が独特の雰囲気をもっていて、また文章がからりとしていて(直前にお台場アイランドベイビーを読んでいたからかも)、よみやすかった。ただ、密室の作り方が、なんというか、自分の好みにあわなかった。

・ボディメッセージ(安萬純一著)
第20回鮎川哲也賞受賞作。こちらもアメリカが舞台だが、どうしてだかこちらはあまり好印象ではなかった。これは作品が悪いのではなく、自分側に問題がある。自分は海外小説の類が苦手で、登場人物一覧表がないと(あったとsても、なんとか、というレベルでしか)読めない。登場人物の認識がこんなものだから、肝心のトリックも驚きようがなかった。

・殺人鬼1,2(綾辻行人著)
賞受賞作3作読んだあとだからか、殊更に文章力の違いを見せつけられた。やはり、綾辻さんの文章は読ませる。前作は数日かけて読んだが、これはするすると半日と経たずに読みきった。そして、内容。たしかにSAWばりのグロテスクな表現が続いたが、個人的には文でスプラッタ描写を読む分には大丈夫な人なので、なんなく読めた。そして、それぞれラストのどんでん返しに驚愕。やはり、綾辻さんは本格ミステリの作家さんだ。

○漫画○

・椎名くんのリーズニング・ファイル1・2(あさみさとる作画)
どんでん返しが用意されている漫画は初めてかも。ただ、これを読むと悲しくなる。使用されているトリックは、他の有名推理漫画でみたことがあった。たまたま、トリックがかぶったのだろうか。それにしても……というぐらいに、独創性あふれるはずのトリックが使われていました。

・名探偵コナン70巻(青山剛昌作画)
収録最後の事件は、最初からあの物語が関連しているんだろうなとは予想がついた。けれど、それがどう関連するのかはさっぱり。燃える犬のトリックは、本当にそういう風にみえるのだろうか。

・フィットネスクラブ殺人事件(川守田游作・井澗千代美画)
古本屋で見つけて、買った。1話完結で、トリックもありなかなかに面白かった。ただ、どうして少女漫画系の絵は死体がことさらにホラーチックに描かれているのだろう。

以上です。金田一少年の事件簿ー錬金術殺人事件(上)(下)は買おうか迷っています。

というのも、金田一は推理投稿があるので、マガジンで一読しているんですよね。

昔ならそれでも買ってたんでしょうが、今はなんだかそこまでする必要性がみつからなくて。

ちなみに現在は、一作目の「ウォーキングのW」が手に入ったので魔界探偵 冥王星Oシリ

ーズを読み始めています。

よんだもの。

2010-06-03 02:01:35 | 小説
おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

今週日曜に東京に移動するにあたり、荷物を先に送ることになりました。その荷物の中に

このPCも含まれているので、これが大阪研修最後(?)の日記となるはずです。

で、何を書こうか迷ったのですが、大阪にきてから読んだ漫画、小説もろもろについて

一言感想を書いていきたいなとふと思って、こんな深夜にキーボードを叩いています。

○漫画
・名探偵コナン 68巻(青山剛昌作/小学館)
すごすぎでしょ、三水吉右衛門のからくり。

・大人の1ページ心理学 2巻(ゆうきゆう原作・ソウ漫画/少年画報社)
もう笑いまくり。書店で立ち読みしようとしたら、できなかったくらい。

・自殺島1,2 (森恒二作/白泉社)
自殺を思う青年が生きようと心を改め、成長する姿が素敵。

・レイトン教授と迷いの森(吉祥寺笑作/小学館)
読むというより、解くといった感じの漫画。

・レイトン教授とユカイな事件 1巻(桜ナオキ作/小学館)
解くというより、ギャグを楽しむといった感じの漫画。

・若者奴隷時代(山野車輪作/普遊舎)
オーバーな表現はあるんだろうなと思いつつも、いくつかの点ではふむふむと読んだ。老人
=おとなしい、ってのは勝手なイメージだったのか。

・霊媒師いずな 5巻(真倉翔原作・岡野剛漫画/集英社)
小太刀の話は泣けた。そして、エレベーターの住人のような社員になれたらいいなぁ。

○小説
・慟哭(貫井徳郎著/東京創玄社)
ラストはまさにやられた! こういうミステリが書けたらなあ。

・ガーディアン(石持浅海著/光文社)
ガーディアン自分も欲しいな。そして、こういう変わったミステリもたまにはいいかも。

・温かな手(石持浅海著/東京創玄社)
設定は不思議だけど、まっとうな本格ミステリ。ラストの話が印象的。

・クラリネット症候群(乾くるみ著/徳間書店)
表題作よりマリオネット症候群のほうが好き。思考はできるけど、動きは他人と同じ動きを
強制させられるってどんな感覚なんだろう。

・Story Seller2(伊坂幸太郎他著/新潮社)
1も読んだけど、有川さんはライトノベル出身ということもあって読みやすくて理解しやす
い。いい!

・毒殺魔の教室(上)(下)(塔山郁著/宝島社)
話者がかわるごとに文体も変わる。会話体なので、読者(自分)との間に不思議な距離を感
じた。

・甘栗と金貨とエルム(太田忠司著/角川書店)
主人公のクールな感じが素敵。続編も(文庫になったら)読みたいな。

・嘘をもうひとつだけ(東野圭吾著/講談社)
社会派ミステリ短編集。東野さんは不思議なタイトルなのに、話を読んでから改めてタイト
ルをみると言い得て妙と感じてしまう。

・ダーティ・ワーク(絲山秋子著/集英社)
テンポよく話は進んで読んでいて楽しい一冊だった。

・叫びと祈り(梓崎優著/東京創玄社)
伏線が丁寧に張られていた印象。それでいて、風景描写がとてもきれいで、臨場感がある。

・ベンハムの独楽(小島達矢著/新潮社)
相互に関連のない短編集なので長編であるはずの賞の受賞作ということに違和感を覚えつつ
も、そういうことを考えなければ、各話どんでん返しがあって、おもしろく読んだ。

・100人館の殺人(山口芳芳著/東京創玄社)
(別の作品のネタバレ? につき、伏字)100人でオリエントやったら壮大だろうなぁと思
いつつ読むと、全然そんな話ではなくて、個人的には無駄な登場人物多すぎじゃない? と
思わないでもない。まぁ、だからこそ成り立つ話であることもいなめないわけだけど。

社会人になってからはあんまり読んでないなぁと思ってたんですが、書き出してみたら結構

読んでますね。

電車の中で暇つぶしに読んでたのが理由かも。


さて、画像はぬりかべです。カンペンはこちら

好きではない。

2009-04-15 04:54:41 | 小説
おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。

第108回文学界新人賞の受賞作が決定いたしました。

在日イラン人女性、シリン・ネザマフィさん(29)の「白い紙」だそうで。

おめでとうございます。

……といって、本来ならしめるところなのですが、うーん、どうなのでしょうか。

勿論、まだ受賞作掲載誌を読んでいませんので、ああだこうだ言えないんですが、

やはり外国人作家という言葉がひっかかります。

それがためにYahoo!ニュースのTopを飾ったりしているわけですが、それって

話題先行型な感じがして、個人的には好きではありません。

他の日本人応募者と比較しても勝っている作品ならばいいのですが、在日イラン人

という先入観を持って、「外国人が書いたにしては」上手い、というレベルなら

嫌だなあ。

まあ、一次通過もしないしがない作家志望の僻みですがね。

はぁあ。