


おはようございます、こんにちは、こんばんは。ちみかなです。(画像がちぐはぐだ(笑))
ニコリから数独通信vol16とペンパ本・スラローム1が発売されました。
(あと、さがして!かぞえて!ビーのいちにちという絵本も)
今回は残念ながら自作パズルは採用されなかったので、素直に買ってきました。
また、ついでに文学界もね。(というか、文芸誌って作家志望以外にはどんな人が
買うんだろう)
数独通信は60番(山田かか子さん作・Medium☆☆☆)と83番(北風さん作・Hard
☆☆☆)が綺麗な盤面ですね。あと、P59の数独も盤面が綺麗なのですが上下で
綺麗のベクトルが一緒なのが面白い。また、Gさんの作品(62番Medium☆☆☆と
79番Hard☆☆☆)は配置が同じだったり、82番(はあさんHard☆☆☆)が「IN」
モチーフの数独だったりと、解く前に目を楽しませてくれる問題ばかりです。
未購読の方は是非。
次にスラローム。スラロームは「線引き系であり」、かつ線引き系の運命の「盤面
サイズが大きくなるにつれ、小ループ禁の確認が面倒になる」というのを黒ブロッ
ク中の数字がうまくカバーしてくれていて、結構さくさく進みました。それでも
最大サイズのは解きながら、ちょっとくらっときましたけど(笑)
面白い解き味なのはチェックをつけていて、当初はどの問題が個人的に面白ぁった
のか書こうと思ったのですが、よくよく考えると、ネタバレになるのかな、と思い、
結局、どの問題かは書かないでおくことにします。
最後に文学界。受賞作の奥田真理子さん(過去のペンネームは響堂コウさんだそう
で。何度か、通過作発表で拝見したことのあるペンネームです)作『ディヴィジ
ョン』、花村萬月・松浦理英子奨励賞の合原荘壮一朗さん作『狭い庭』。未読です
が、ちらっと読んだところ奥田さんのは川上未映子さん風味の文体。合原さんのは
敬体、ふわっとした感触の文体です。また、選評を読むと、奥田さんの文体は借り
物みたいだ、とのことでそれはたとえば川上さんの小説を読んで今回のはそれの模
倣だということなのかなあ。また、最終選考には(十七歳の合原さん以外に)十
九歳の男性が残っていられたそう。昔風の文体で応募され、酷評されているみたい
ですが、もしかしたら懐古主義思想の方なのかな……? あるいはこれも小手先、
とか。実際に読んでいないので分からないのですが。
さらに今回は私の大好き――というか、作家を目指そうと思った直接の作家である
羽田圭介さんの新作「ミート・ザ・ビート」が掲載。単行本になる可能性があるの
で、こちらはまだ読む気もないのですが、一文目だけ見ました。
そして一文目を読んで、羽田さんのことがちょっと心配になりました。
羽田さんは兄弟の確執を描いた「黒冷水」で文藝賞を受賞し、男子高校生のリア
ルな性を描いた「不思議の国のペニス」、またふとした思いから自転車で北上する
学生を描いた「走ル」、とこれまで、若者という共通点こそあるもののそれ以外は
特別共通点を見つけられない小説を書いてきています。ところが、「走ル」以降に
著した彼のいくつかのエッセーには必ず自転車・バイクが絡んでいるのです。
勿論、羽田さんが元来バイク好きなのかもしれませんし、「走ル」が芥川賞にノミ
ネートされたことも影響があるのかもしれません。とかく理由は分かりませんが
「走ル」以降の彼はバイクと密な関係にあるようなのです。
それが作家として良い、悪いではないし、作家として書くための核を持っているの
はむしろいいことなのかもしれませんが、その主題が「バイク」というのがどうに
も私には居心地が悪いんです。まあ、一読者の雑感でしかないのですが……。
あと、新潮最新号について、購読予定はないのですが公式HPで冒頭だけ紹介され
ている小説。あれ、意見は分かれると思うのですが、自分はあまり快く思わなかっ
たなあ。一人称小説で、これが小説であることや時代背景をぺらぺらと主人公にし
ゃべらせて。それを新しいカタチとしてみれば、肯定的に受け止められるんでしょ
うけれど、あれでは感情移入しづらいことこの上ない。それでもいいのだ、純文学
だもの、ってことなのかなあ。うーん……。
今回は自作パズル掲載なしという結果でしたが、ここ数ヶ月はニコリ関連、ナンプ
レファン関連でけっこう連続的に掲載していただいたので、ここぐらいでこういう
結果もありなのかな、と思います。
来月のニコリ本誌で挽回できれば。あるいは、ここで使わなかったツキを是非就活
にまわしてくだされば。お願いします、神様!