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2013年11月1日。
《中東の小国・ヨルダン。言わずと知れたイスラム国家。僕たち日本人は、この「イスラム教」をどう捉えているのいるのだろう。報道、イメージ、先入観、しかし真実・・・。僕たちが中東から感じ取らなければならないことは多い。》
11月1日、午前0時30分。僕はヨルダンの首都・アンマンの空港に到着した。
日本人はヨルダンビザの事前取得は必要なく、空港の入国審査ですぐにスタンプを押してくれる。到着後、僕はすぐにカウンターに向かい、入国審査はあっという間に終了。晴れてヨルダンへの入国を果たした。
しかし、時間は午前1時前。さすがに初めての国でこの時間に動き出すのはキツイ。ということで、僕は空港のロビーで夜明けを待って動き出すことにした。ま、これは予定通りなのだが。
夜明けまで5時間以上ある。幸いなことに空港ではフリーWi-Fiが飛んでいたので、色々と調べもの等をしながら夜明けを待つことにした。
そして僕はこのヨルダンの空港で、本当に温かいヨルダン人の優しさに何度も触れることになる。
事前に色々調べたとしても、初めての国はやっぱり来てみないと分からないことが多い。分からないことがあると、僕はけっこうすぐ地元の人に聞いてしまう。時間はたっぷりある。インフォメーションも24時間空いているし、スタッフもウロウロしている。眠気も吹っ飛んでしまったので、分からないことは今のうちに聞いてしまおうと決めた。
ヨルダン。ほとんどの人がイスラム教を信仰している。
イスラム教徒。僕たちは、間違ったイメージを持ちすぎなのではないだろうか。
ハッキリ言って、ヨルダン人ってメッチャ優しい!何を聞いても必ず一緒に考えて答えてくれるし、同じような質問を繰り返してしまってもちゃんと返してくれる。
すごい親日的で、日本人や日本の技術力にものすごく敬意を表してくれる。僕の質問に色々答えてくれたある空港のスタッフは、「日本のテクノロジーは世界一だ。本当に尊敬しているよ」と言い、僕が「ヨルダンの人はとても親切だ。困っている僕を必ず助けてくれて本当に有り難いよ」と言うと、「いや、ヨルダン人より日本人の方が親切ですよ!」とまで答えてくれた。
お店で買い物をすると、「Where are you from?」とよく聞かれるが、「Japan1」と答えると、ほとんどの人が笑顔で「Japanese!Welcome!」と返してくれる。
2001年9月11日。イスラム過激派。自爆テロ・・・。
特にあの日以来、僕たちは「イスラム教」を大きく歪められて捉えてしまっているのではないか。
確かにイスラム教徒の一部がテロなどの過激な行動をしているのは事実であろう。でも、それは本当にごく一部であって、大半のイスラム教徒は穏健で優しく、情に厚くて人懐っこいのだ。
確かにイスラム教徒もキリスト教徒も、何百年に渡って争いを繰り返してきた。それは歴史的事実であるが、個人として見たら、キリスト教徒もイスラム教徒も本当に優しくて温かい。
世界は偏見と先入観と思い込みに満ちている。人は見てもいないのに見たように語るし、感じてもいないのに感じたように心に落とし込む。
イスラム教徒は野蛮で過激?誰がそんなことを言ったの?
イスラム教徒はすぐ自爆テロ?誰がそんなことを教えたの?
僕はイスラム教圏には何度か行ったことがあるが、いつも本当に温かい気持ちになる。今回も同じだ。特にヨルダン人の情の厚さと人懐っこさはとても深い。街中の警察官が「ヘイ、ジャパニーズ!」と、手を振ってくれることさえある。
旅の価値はここにある。魂が、自ら感じ取るのだ。イスラム教圏を歩いてみれば、日本での「なんとなく」の偏見と先入観と思い込みなど、すぐに吹き飛ぶはずだ。
かの大日本帝国海軍連合艦隊総司令官・山本五十六長官は、ある若い新聞記者にこう語った。
「世界をよ~く見なさい。その目で、その耳で、その心で。」
かの元埼玉県中学校教員であった藤本正樹氏は、次のように生徒に語った。
「自分の魂で感じなさい。自分の魂で世界を見つめなさい。」
旅に出ると分かる、いかに僕たちは偏見と先入観と思い込みに支配されているかということを。
旅に出ると分かる、いかに僕たちは全てを理解することが不可能であるかということを。
旅に出ると気付く、自分の無力さに。
旅に出ると気付く、世界の理不尽に。
だから、旅の価値がある。それを知るから、心の枠が広がる。心のゆとりが大きくなる。すると、ものの見方が必ず変わる。
ヨルダンはたった1日で、僕に色々なことを教えてくれた。今ここは、僕の「放学」の時と場。まだまだ。そう、まだまだなのだ。
2013年11月1日。アンマン市内で最も安いと言われている、ベッドから南京虫が多数発見された恐怖の安宿にて。
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