職場まで、片道40分近い道のりを通っていますが、
最近、秋らしくなってきました。
といっても、今日は暑かったですね。。。
新潟にいて、秋を感じる瞬間というのは、
やはり、実り多き稲穂だと思います。
ここ数日から、稲刈りが始まっています。
私の職場は田舎のため、農家の方も結構います。
平日は家にいる年寄り勢が刈って、休みになると家族総出、
そんな感じでしょうかね、どこも。
この連休は稲刈り日和になると良いですね。
さて、引っ越してあちこちに住んでいると、
自分のアイデンティティを考えさせられます。
で、良く思うのは、
慣れ親しんだ風景というのは、
結構印象に残っているものだということです。
もっと言うと、身体や心に染み付いている、
とも言えると思います。
それを強く感じたことがありました。
大学院の頃、取材で、長野の軽井沢に行ったんですね。
正確に言うと、栄えている軽井沢ではなく、
中軽井沢?とか、「○軽井沢」と、前に何か付く、
在来線の駅でした。
で、駅に降り立った時、
周りを見たら、どこを見ても山。
山しかありません。それも結構近くに。
その瞬間、僕は言いようのない寂しさに襲われました。
なんでしょうか、ふと降り立った駅の寂しさもありましたが、
その風景が、見慣れない風景で、
寂しくなったのだと思います。
しかも、その日、暗くなるのが早かったんですね。
もちろん、山々に囲まれているからですが。
で、その時、分かったんですね。
自分の原風景が、山でなく、田園だという事を。
僕の生まれ育った地、高田は、平野です。
車に乗ったりすると、すぐに田園風景が訪れます。
山というのは、南葉山や妙高山など、遠くにあるものでした。
長野から大学に来た人は、逆のことを言います。
山々に囲まれているのが当たり前なのです。
別の場所で言えば、
海というのは、=(イコール)日本海なんですよね。
僕は実は太平洋の海をじっくり見たことがないのですが、
太平洋側の人は、日本海を見ると切なくなると言います
(笑。否、一部の人がそう言っていました)。
確かに、冬の日本海といえば、
雪を降らせる湿った季節風が吹き荒れています。
でも、これも、新潟の原風景なんですよね。
新潟でも山あいの人はそう思わないかもしれませんが、
実家は、自転車で30分こぐと海に着いたので、
僕にとっての海というのは、そういう直江津の海でした。
今回は風景のみですが、
密接に絡んでいるのが、気候です。
風景と気候というのは、生まれ育った場所と密接に絡んでいます。
こういったものって、実家を離れた時、
結構、慣れない人がいます。実際体調を崩す人とか。
確かに、新潟の気候は、他の地域から比べると過酷ですね。
もちろん、新潟でも場所によって違いますが。
まあ、違う地でも、慣れ親しむことができれば、
そこがもう一つの思い出の地、第二の故郷とかになりますからね。
相性もありますけど、新潟に来た人は、
新潟を嫌いにならないで帰ってほしいですね。