「これってどうやってつくったの?」と思う版画によく出会います。
そう思わせることが制作の魅力のひとつだと思ってます。
そして、「ああ、なるほどね」と解き明かすことが観賞の魅力のひとつ。
版画にはそういう魅力があります。
そこが好きです。
さあ、今回のこの版画、どうやって作ったと思いますか?
(6年生)
版画は、制作工程が忙しくて
手も絵の具だらけになってしまうので
工程を画像で紹介することができないのが残念
(5年生)
まず、発泡スチロール板をお線香の火で溶かしながら絵を描いていきます。
おもしろいようにどんどん溶けていくので、子どもたちは喜びましたが、危険を伴うので目を離せません
(ちょうど卒業生が遊びに来てくれて手伝ってくれたので助かったぁ)
そして、スチロールカッターで「変なカタチ」に2分割します。
これも、スーっと切れていくのでおもしろい
でも、危険なのでマンツーマンでつきます。
これで製版はおわり。超簡単。
(4年生)
刷りは今回はアクリル絵の具を使いました。
2分割したスチロール板に、それぞれ違う色をローラーでのせ、
パズルを合わせるように元の形にしてから紙を置いてバレンで摺ります。
摺れたらもう一回、2分割した片方だけに絵の具をのせて角度を変えて摺ります。
(3年生)
せっかく描いた絵が重ね摺りすることによって消えてしまう
又、きれいな色だったのに重ねることによって変な色になってしまう
と、不本意な顔をする子もいます。
(2年生)
又、なんだかわからないけれど、想像がつかないのができあがるワクワク感に大喜びの子もいます。
テンション高く歌いながら、踊りながら摺っている子も。
(1年生)
複雑な色合いの美しさは、なかなか描画では伝えられません。
こうやって、偶然できた作品の中に、普段とは違う魅力を少しでも発見してくれたら嬉しい
ステキな作品がたくさんできましたが、一番ステキだったのが摺り終わった版です
いい感じの色合いになっていて全員美しかった
想定外の副産物です。
写真撮ってなくて残念