どんぐり工房小学生クラス6月4週目はキャンバス画用紙に「パイナップル」を描きました。
キャンバス画用紙は、油絵に使うキャンバスとそっくりな布目のある厚手の画用紙です。
水彩絵の具を厚塗りにして油絵風にすると効果的です。
小学生にとって実物を見て描くのはとても難しいのですが、ここは画家になった気分を満喫して大胆に描いてもらおうという企画でしたが・・・
まず、パイナップルをよく見ます。
触って固さやトゲトゲ感を感じ、
持ってその重みを感じ、
そして別に用意したカットパインを食べてその味と香りを感じ、
その感じたものを表現してね!と難しいことを言いました。
いいんです。わからなくて。
発見がひとつでもあればしめたもの。
たとえそれが無意識のものでも。
はじめに茶色かうす橙色を超薄く溶いて細筆で下描きします。
鉛筆で下描きしたいところですが、今日は我慢してこれで描きます。
間違った線は消しゴムで消せないけれど、薄い色なので上から絵の具を塗れば消えます。
大まかな形が取れたら、水をほんのちょっとだけ入れて濃く溶いたえのぐで塗ります。
その上に、今度は水を混ぜない絵の具で色を足します。
その通りにやってくれた子は、重圧感のある油絵風の絵ができました。
形をとるのは難しいので、そっくりじゃなくていいんです。
「パイナップル」という形や味や重さをヒントにしてできた「自分の作品」なのです。
さて、私に反抗して!あくまでも薄く薄く絵の具を溶いて描く子もいました。
どうしても嫌だ!とはっきり言う子もいました。
厚塗りの作品に何も魅力を感じないのかもしれませんね。
今まで積み重ねてきたうす塗りをもっとレベルアップしたかったのかもしれませんね。
頑固に自己を貫くのはいっぱい頭の中で考えている証拠です。
油絵みたいな絵「パイナップル」