失踪? 誘拐? 中国の美人ダンサー、3カ月ぶりに涙の帰宅
【北京=野口東秀】昨年の北京パラリンピック開会式でダンスを踊り、一躍人気者となった女性の劉小寧さん(20)が行方不明になっていたが、中国紙によると、今月17日夕方、3カ月ぶりにひとりで自宅に戻った。行方不明になっていたときの状況は現在のところ不明。仕事を斡旋(あっせん)するなどとだまされていたものと推測されている。劉さんは2歳の時に病気で聴力を失ったが、その秀でた美貌(びぼう)で同パラリンピックのダンサーに抜擢(ばってき)されていた。
劉さんが突如、失踪(しっそう)したのは今年2月15日ごろ。家族は自宅の陝西省咸陽市を中心に幅広く捜索したが見つからなかった。劉さんは今年に入り、西安市の薬品工場に就職していた。
関係者は18日、産経新聞に対し、劉さんが同級生3人とともに失踪したと指摘したが、劉さんが自宅に戻ったことを知らなかった。関係者は「いい仕事を斡旋するとだまされて連れ去られた可能性が強い」と話していた。
中国紙によると、劉さんは帰宅後、泣き続け、頭を振るだけで、家族に対し、3カ月間、何をしていたか、どこにいたか話さないという。警察官の調べに対しても何も答えないという。
咸陽市ではほかにも、若い女性数人が失踪しているといわれる。
中国では女性や子供を拉致する悪質な犯罪が少なくない。2007年、山西省のれんが工場で、誘拐された子供や労働者が過酷な労働を強いられた事件が明るみに出て、「21世紀の奴隷工場」と呼ばれたのは記憶に新しい。この事件では河南省などの1000人以上の子供が拉致されていたとされる。
Source来源:http://sankei.jp.msn.com/world/china/090519/chn0905191154002-n1.htm