【中国建国60年】国慶節に離婚するな 重慶市決定に賛否両論
【北京=矢板明夫】中国紙、重慶晩報などによると、重慶市の婚姻登録センターは、10月1日の国慶節(建国記念日)には結婚の手続きのみを受理し、離婚の手続きを受理しない方針を決めた。「離婚は国慶節の祝賀ムードに似合わない」というのが理由とされているが、インターネットには「離婚の自由を制限し基本的人権を侵す決定だ」といった反対意見や支持する意見が寄せられ、賛否両論が渦巻いている。
中国では国慶節は法定休日。本来ならば婚姻登録センターなどの行政機関は休みとなるが、今年は建国60周年記念という大きな節目で、めでたいこの日に入籍を希望するカップルが多いため、重慶市の複数の登録センターは、結婚の手続きのみを受理する方針を決めた。同市江北区の責任者は「結婚は吉日を選びたいという気持ちを理解できるが、離婚ならいつでもできる」と話している。
この決定はインターネットでは「国慶節離婚禁止令」と揶揄(やゆ)され「国慶節は国の行事であり、国の都合で市民の自由を制限すべきではない」「離婚も幸せを求める手段の一つで悪いことではない」といった批判が寄せられている一方、「この日に離婚すると、これから毎年めでたい日に離婚を思いだすことになる。悲しくなるのを防ぐための行政の優しさではないか」と“擁護”する意見もある。
地元のメディアの調べによると、重慶市では毎日平均230組が離婚しており、全国で離婚率の高い都市の一つに数えられている。
Source来源:http://sankei.jp.msn.com/world/china/090930/chn0909301753001-n1.htm。