ＮＦＬが判定の誤り認めた

マンデーナイトでチーフスがペイトリオッツに圧勝したゲーム、テレビじじいの人権感覚が試される事態が起こっていた。

チーフスのフセイン・アブドゥラーがインタセプトリターンＴＤを決めたとき、ペナルティーを取られた。

アンスポーツマンライクコンダクト。過度の祝いという判定だ。

両膝をつき、ボールを脇に置き、額を地面につけた。イスラム教のお祈りの形だ。これで反則かと思ったけれど、テレビじじいはそれで済ましていた。

ソーシャルメディアなどで批判の声が上がり、翌朝、ＮＦＬ広報担当者が反則にすべきでなかったと表明したのだ。宗教的表現だったのだからと。

すぐにティーボウイングを思い出せばよかったんだ。キリスト教信者の祈りは認めておいて、イスラム教は反則なのかとなるもの。

アブドゥラー本人は、スライディングしたのを反則にされたのだろうと言っているようだ。エンドゾーンに走りこんだ後、サッカー選手がよくやるように両膝でスライディングしている。止まったところで、感謝の祈りを捧げた。１シーズン休んで聖地巡礼に出かけたことがある選手だという。

レッドスキンズの呼称問題で米連邦通信委員会（ＦＣＣ）が検討に乗り出すそうだとか、スターＲＢのレイ・ライスやエイドリアン・ピーターソンの家庭内暴力だとか、次々に起こる問題で後手に回っている印象がＮＦＬにあった。ここはすみやかに収束を図った。