私が台湾で一番感動した日本統治時代の建築は、「國立台湾大学付設医院旧館」(1916/大正5年)です。
まず玄関ホールが圧巻。特徴的な床のタイルは、遠くから見ると水玉模様です。
ホールの二階部分には非常用の螺旋階段があります。
上空から見ると中心の通路を軸に規則的に建物が並び、魚の骨のようになっています。
これは衛生管理のため採光と通風を確保する工夫だそうで、さらに一階部分は上げ底にして、湿気が来ないように配慮しているそうです。
赤煉瓦と白花崗岩の「辰野式」建築で、ベランダを廻らしたのは南方を意識してのこと。
建設当時は東アジア最大規模の病院でした。すごいのが、建物が現在も病院として使用されていること!
大切に修復されて使われている建物を見ると、嬉しくなりますね!!
ここ周辺は近代建築の宝庫で、少し歩くだけで多くの近代建築が目に入ってきますが、ここもぜひ見に行ってみてください。
◆国立台湾大学医学院附設医院
台北市中正區常德街1號