台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

台北で一番感動した近代建築【國立台湾大学付設医院旧館】

2021-01-25 12:58:44 | 日本統治時代の洋風建築(近代建築)

私が台湾で一番感動した日本統治時代の建築は、「國立台湾大学付設医院旧館」(1916/大正5年)です。

まず玄関ホールが圧巻。特徴的な床のタイルは、遠くから見ると水玉模様です。

ホールの二階部分には非常用の螺旋階段があります。

上空から見ると中心の通路を軸に規則的に建物が並び、魚の骨のようになっています。
これは衛生管理のため採光と通風を確保する工夫だそうで、さらに一階部分は上げ底にして、湿気が来ないように配慮しているそうです。

赤煉瓦と白花崗岩の「辰野式」建築で、ベランダを廻らしたのは南方を意識してのこと。

建設当時は東アジア最大規模の病院でした。すごいのが、建物が現在も病院として使用されていること!
大切に修復されて使われている建物を見ると、嬉しくなりますね!!

ここ周辺は近代建築の宝庫で、少し歩くだけで多くの近代建築が目に入ってきますが、ここもぜひ見に行ってみてください。

◆国立台湾大学医学院附設医院
  台北市中正區常德街1號