宝蔵巌国際芸術村は、地下鉄公館駅から徒歩10分程の、新店渓沿岸の崖地にある眷村です。崖にどんどん建物が建て増されてこのような景観になりました。ちょうどいい位置に芝生広場が整備されているので、降りて写真を撮影すると良いです。
元々ここに「宝蔵巌」という寺院があり(今もあります)、1930年ごろに日本軍の砲兵隊の宿舎が整備されました。
そこに、1960年年代に中国大陸から国民党関係者や出稼ぎ労働者が住みつき、どんどん建て増しした結果、ユニークな迷路のような町が出来上がりました。立ち退きの計画が持ち上がったこともありますが、現在は「歴史集落」に指定されて保存が決定しています。
集落の半分ほどは現在も住人が居て非公開ですが、そのほかの部分は芸術村として芸術家が滞在しながら作品を制作するアトリエ、作品を公開するギャラリーや宿泊施設、カフェや雑貨などの店舗となっています。この先立ち入り禁止の札があるのが、住民エリアです。
曲がりくねった坂道を散策しながらユニークな壁画やオブジェなどのアート作品を楽しめるとあって、近年は国内外の観光客を多く集めています。
いろんな場所にアートがあって、探しながら歩くのが楽しいです。
元日本軍宿舎なので、軍事遺跡もあります。防空壕です。
カフェ「尖蚪」。民家を改造した二階建てです。二階からの眺めが良いです。みんなまったり長居しておしゃべりしていました。
こちらは大胆に壁をくりぬいたアート。
村内にある「閣楼宝蔵巌青年会所」は、アーティストのために建てられたようですが、旅行者も泊まることができます。崖の上のほうにあって眺めも良いので、私も一度泊まってみたいと思っています。
◆【宝蔵巌国際芸術村】台北市中正區汀州路三段
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