意思による楽観のための読書日記

7月のフランス 自転車とともに 岡田由佳子 ***

男が書いたんじゃあこうはいかない。ツールドフランス(TDF)に同行していながら、よくぞ教会やらお花やら見ていたものだと感心するが、それが目的というのだからこれでいいのだという感じ。TDFを見に7月のフランスを旅したい、というのがリタイヤ後の夢だ、という僕にとってはうらやましい、他のTDF観戦記ではほとんどわからない情報が満載であった。2008年のTDFに合わせる形でフランスを旅行するという振り付け。まずはエタップ・デュ・ツールに出場した片山右京に同行、出発地点のルルドの町に入る。ここでフランスの南西の町ルルドはカトリック巡礼の地らしく大聖堂が有名。レースに出る片山さんをバイク取材、これは楽しそう、得難い経験ですぞ。TDF出発地点のナントの町ではファミレスで夕食後、民宿に宿泊、朝食の様子を紹介、何気ない情報だが安く旅行をあげるならこれはよくわかる。こうしてTDFとともに移動、最初のうちは平地なのであまり知らない地名が多いがその後は山に入り有名なツールマレー峠に向かう。ルルドの町に再び入り、ピレネー博物館を訪れる、入場料5ユーロ、ユーロは現在は135円前後だが2008年7月には175円もしていたらしく、何をしても割高感があったらしい。5ユーロは850円、安くはない。ここからは地中海沿いの道、ひまわり畑とTDFの中継でよく見る風景、プロバンスの町。フランスからイタリアに変わったとたんパスタがおいしくなりフランスパンがまずくなる、フルーツだけはいつでもおいしい、というのも面白い。イタリアから再びフランスに入り、ラルプデュエズへ、ここでも自転車で頂上を目指す観客と一緒にラルプディエズで観戦、見たいなあ、僕も。たなかそのこさんの「ツールドフランスを見に行きたい!」と一緒に買ったが、TDF好きの方には合わせ買いをお勧めする。一気に読んでしまった、来年7月になったらまた読もう。
7月のフランス 自転車とともに (えい文庫 176)

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