タイトルが決まると結構筆が進む、という話もおもしろい。「星々の悲しみ」「五千回の生死」「海岸列車」、海岸列車は読んだことがある。日本海の実家に兄妹が帰る場面から始まったような気がする。
「西瓜のトラック」という短編小説は幼い頃の思い出から書いたという。宮本輝はこうして小説を書いているのかと知るが、それは手の内を見せたことになるのだろうか。48色クレヨンへの憧れ、これはよくわかる、自分にも経験があるからだ。24色の色鉛筆を買ってもらったときの嬉しさは結構大きなものであったが、百貨店で48色や96色のクレヨンや色鉛筆をみたときの驚きや憧れは誰しも持ったことがあるのではないだろうか。そして万年筆とインクへのこだわり、これは作家、物書きとして当たり前のことかもしれない、商売道具なのだから。
宮本輝の小説は今までもたくさん読んできた。森の中の海、彗星物語、海辺の扉、オレンジの壺、葡萄と郷愁、川の三部作、青が散る、優駿、朝の歓び、流転の海、月光の東、星宿海への道、焚火の終わり、蜥蜴、ドナウの恋人、花の降る午後、約束の冬、私たちが好きだったこと。好き嫌いがある作家かもしれないが私は結構気に入っている。
生きものたちの部屋 (新潮文庫)
錦繍 (新潮文庫)
五千回の生死 (新潮文庫)
約束の冬〈上〉 (文春文庫)
にぎやかな天地〈上〉 (中公文庫)
蛍川・泥の河 (新潮文庫)
天の夜曲―流転の海〈第4部〉 (新潮文庫)
彗星物語 (文春文庫)
青が散る〈上〉 (文春文庫)
流転の海 (新潮文庫)
新装版 オレンジの壺(上) (講談社文庫)
森のなかの海(上) (光文社文庫)
約束の冬〈下〉 (文春文庫)
優駿〈上〉 (新潮文庫)
青が散る〈下〉 (文春文庫)
ドナウの旅人〈上〉 (新潮文庫)
海辺の扉 上 (文春文庫)
<新装版>花の降る午後(上) (講談社文庫)
ここに地終わり海始まる(下) (講談社文庫)
朝の歓び(上) (講談社文庫)
星宿海への道 (幻冬舎文庫)
私たちが好きだったこと (新潮文庫)
ここに地終わり海始まる 上 新装版 (1) (講談社文庫 み 16-20)
月光の東 (新潮文庫)
海岸列車〈上〉 (文春文庫)
オレンジの壺(上) (講談社文庫)
月光の東 (中公文庫)
葡萄と郷愁 (光文社文庫)
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