意思による楽観のための読書日記

東京今昔散歩 原島広至 **** 幕末・維新 彩色の京都 白幡 三郎 ****

明治から昭和にかけての東京や京都の町を写した写真に色を付けた彩色写真が日本土産として日本を訪れた観光客に売られていたらしい。このような写真と江戸時代の切り絵図や明治大正昭和の時代の地図、それと現在の写真などを見比べることで東京の町の変貌を知ることができる。地区は亀戸、隅田川、浅草、上野、皇居界隈、日本橋、銀座、霞ヶ関、四谷、芝、高輪と広範囲。これを読むと東京の町を歩きたくなる。僕がおもしろかったのは浅草界隈の変貌。浅草寺の歴史、今はある雷門が再興される前の仲見世、東京で当時一番高かった浅草十二階、百貨店の前身勧工場、花屋敷横にあったひょうたん池、六区に立ち並んでいた松竹館、常磐座、オペラ館などなど興味は尽きません。
彩色絵はがき・古地図から眺める東京今昔散歩 (中経の文庫)

同じコンセプトの京都版、こちらは金閣寺から保津川下りまで100枚以上が紹介されている。鴨川の床でポーズをとる舞妓さんやできたばかりのインクラインを引き上げられる船など、こちらは東京と比べるとずっと鄙びた感じ、人の数も少ない。三条、四条の鴨川に架かる橋が何度も流されたことや、それをかけ直したことがわかる。京都観光の前にでも読んでいくと同じもの場所をみても面白さが違うと思う。

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