意思による楽観のための読書日記

「ニッポン社会」入門 コリン・ジョイス ***

デイリーテレグラフの日本支社記者による日本解説。プールはもっとも日本がわかる場所だという。60分に一度休憩時間があって、みんながそれを守る。自分は疲れていないとか今きたばかりだ、というのは関係なくみんながルールを守る。泳ぎ方にもルールがあるようで、遅く泳ぐ人のレーンと早い人のレーンが設定されていてすごいことは皆がそのルールを守っていること。

日本語の擬音語はおもしろい、いらいら、ぎすぎす、しくしく、最高はズングリムックリだという。日本語を学んで暫くたったときに日本人に「日本語、お上手、ペラペラですねえ」と言われた、このお上手、そしてペラペラが分からなかった、という笑い話。

日本にきて初めての夏、外の発電機の騒音に悩まされたという。それは蝉の鳴き声。イギリスには蝉はいないのか。小便器にセンサーがついていてし始めると水が流れ、し終わると水が流れる。なんてテクノロジーだ。

日本でしか見られない光景。電車で眠る人、電車で新聞を小さくたたんで隣の人に迷惑がかからないようにしている人、プールで耳に入った水を出すために飛んで踊っている人、ハチ公前で携帯で待ち合わせ人と連絡を取って「わーここここ」といっている人、歩道を走る自転車に乗った人が向かいから来る歩行者のために降りる人、駅のエスカレータで左に寄る人、そして右にいる田舎ものに文句も言わず後ろに並んでしまう右通行の人、スーパーの売り場で品物を選んでいる人の前を横切るときにしゃがんで通る人、電車に乗っていて席が一つ空く、二人ずれが席を譲り合い、一人が座るともう一人の荷物を持ってあげる。

日本ではバブルがはじけた後の15年を失われた15年といっているがとんでもない、この時期にサッカーとビールは大進歩した。

イギリスの方がおいしいもの、ビール、チーズ、パン、紅茶、ビスケット。イギリスに持って帰りたいもの、マッサージいす、シャワートイレ、するめ、味噌、使い捨てカイロ、畳スリッパ、料理包丁。

14年の日本駐在、結構おもしろい。
「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート (生活人新書)

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