再読本。私がタイトルをつけるなら「橋口先生の居酒屋放談」。
土木工学、機械工学のセンセイらしく、全部で4章ある第3章は「自然科学研究者雑感」となっていて、科学技術とその応用の関係を密接化する、理学部と工学部の一体化の主張などは一読に値すると思う。その他の各章の特徴を表すとすれば、第1章は日本の風土・風俗分析で「橋口センセイの日本文化論」、第2章が「世界の中の日本を切る」、第4章は「この際なんでもぶった切り、男と女」、居酒屋で濃いめの芋焼酎を飲ませてもらい、気さくな女将と笑いながら、上機嫌の先生に直接話を聞いたら面白いんだろうな、と思う。
着目すべきと考えた指摘・主張を取り上げてみる。
1.古いしきたりに固執する大相撲界は近代化すべき。
2.殺人や詐欺、ヤクザなどの犯罪行為をメインテーマとする小説は面白くない。
3.危険が明白な溜池や池、海岸、湖岸には手すり、梯子段を設置すべき。
4.運動会のテントは運動会全体を見渡せる場所に学校側が設置すべき。
5.新幹線の指定席、空いているときには空いた席に移りたい。
6.原発保有は核爆弾保有リスクと等しい覚悟が必要。
7.アジア諸国との友好のために太平洋戦争を仕掛けた責任を日本政府は明確に示す必要がある。
8.テレビは付ける前にボリュームを変更できる方が便利である。
9.高速道路、電柱の地下化、水道メンテナンスなどのインフラ整備は重要である。
10.大分は海の幸天国である。
11.我が国の科学技術研究に対する表彰は、機関の長に与えられており、学術的成果に対して与えられるべきである。
12.ノーベル賞などを今後も受賞できるためには基礎研究、知的環境整備に予算をつけるべき。
13.英語とIT教育には小学生時代から力を注ぐべきである。
14.理学系、工学系は学部で仕切りを設けるべきではない。
15.固体では弾性変形と塑性変形の理論を弾塑性論と呼ぶが、応力が降伏面に至って初めて塑性変形に及ぶ、とする古典理論には限界がある。筆者は、物質に作用する応力が降伏面に近づくにつれて塑性変形が発達する、とる理論を創出した。この理論を下負荷超過応力モデルと呼ぶ。本モデルを使えば、金属、土その他広範な固体の種々の弾塑性変形、粘塑性変形、損傷変形などの摩擦現象も合理的に説明できる。
16.地震の予測ができないのは地震学者が理学部所属で弾塑性変形や摩擦理論に疎いから。地震予測には工学部との協力が必要である。
17.エントロピー(不均一性)増大理論によれば、国境の消滅、男女間、人種間の平等化が進む。
本書内容は以上。
着目すべきと考えた指摘・主張を取り上げてみる。
1.古いしきたりに固執する大相撲界は近代化すべき。
2.殺人や詐欺、ヤクザなどの犯罪行為をメインテーマとする小説は面白くない。
3.危険が明白な溜池や池、海岸、湖岸には手すり、梯子段を設置すべき。
4.運動会のテントは運動会全体を見渡せる場所に学校側が設置すべき。
5.新幹線の指定席、空いているときには空いた席に移りたい。
6.原発保有は核爆弾保有リスクと等しい覚悟が必要。
7.アジア諸国との友好のために太平洋戦争を仕掛けた責任を日本政府は明確に示す必要がある。
8.テレビは付ける前にボリュームを変更できる方が便利である。
9.高速道路、電柱の地下化、水道メンテナンスなどのインフラ整備は重要である。
10.大分は海の幸天国である。
11.我が国の科学技術研究に対する表彰は、機関の長に与えられており、学術的成果に対して与えられるべきである。
12.ノーベル賞などを今後も受賞できるためには基礎研究、知的環境整備に予算をつけるべき。
13.英語とIT教育には小学生時代から力を注ぐべきである。
14.理学系、工学系は学部で仕切りを設けるべきではない。
15.固体では弾性変形と塑性変形の理論を弾塑性論と呼ぶが、応力が降伏面に至って初めて塑性変形に及ぶ、とする古典理論には限界がある。筆者は、物質に作用する応力が降伏面に近づくにつれて塑性変形が発達する、とる理論を創出した。この理論を下負荷超過応力モデルと呼ぶ。本モデルを使えば、金属、土その他広範な固体の種々の弾塑性変形、粘塑性変形、損傷変形などの摩擦現象も合理的に説明できる。
16.地震の予測ができないのは地震学者が理学部所属で弾塑性変形や摩擦理論に疎いから。地震予測には工学部との協力が必要である。
17.エントロピー(不均一性)増大理論によれば、国境の消滅、男女間、人種間の平等化が進む。
本書内容は以上。