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被団協が被爆証言

2024年12月13日 12時41分01秒 | 一言

オスロ大学「後世に伝え続ける」

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(写真)学生たちに被爆証言をする被団協の3氏=11日、オスロ(吉本博美撮影)

 【オスロ=吉本博美】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は11日夜、オスロ市内のオスロ大学で被爆証言をしました。登壇したのは生後9カ月で被爆した金本弘さん(80)、胎内被爆者の松浦秀人さん(79)、被爆2世の本間恵美子さん(74)の3人。300人規模の講堂いっぱいに学生たちが集まり、証言を聞き入りました。

 金本さんは冒頭、「原爆を許すまじ」を歌い、2000度以上に焼かれた人の姿など、原爆投下直後の惨状を描いた被爆者の絵を学生たちに見せました。自身は子どもの頃から病気がちで、姉は体にケロイドが残りがんを発症したと証言。日本政府が被爆者に対する補償を拒み続けてきたと紹介し、「原爆投下の日から本当に多くの人々の人生が変わった。核兵器も戦争も許さないと訴え続けていく」と述べました。

 松浦さんは結婚や妻の出産をはじめ、人生のあらゆる場面で被爆の影響に苦しめられてきたと発言。「放射能を放つ核兵器の非人道性を理解してほしい。人類とは共存できない」と強調し、世界で核兵器禁止条約の署名国を広げようと呼びかけました。

 本間さんは記憶の継承の難しさと、証言を集め伝え続ける大切さを語りました。母親は生前に被爆証言を一切語らず、毎年の平和式典の中継も「消して」と拒否したといいます。「被爆者からの証言を直接聞けなくても、伝えるためのアイデアを出し合い、できることから始めていこう」と話しました。

 学生たちは総立ちで3人に大きな拍手を送りました。参加したフリーダさん(20)は、広島と長崎への原爆投下の歴史を小学校で学んだといいます。「証言を直接聞いたのは初めてで、一人ひとりの話に心が震えた。彼らの人生を伝え続ける義務が後世の私たちにある」と話しました。



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