毎日のアルバイトで体を壊した。授業料の納付時期がくると不安になる。借金が増えるので大学院進学をあきらめた―。切なる声が会場に響きました。
学費の値上げに反対する学生たちが国会内で開いた集会。全国の大学から100人以上が集まり熱気につつまれました。訴えたのは深刻な実情。もう生活がギリギリ、これ以上私たちを苦しめないでくださいと。
116におよぶ大学の学生が賛同。当事者である自分たちが血のにじむ思いでつくったという要請書は、緊急の予算措置による値上げ撤回を。さらに給付型の奨学金の拡充や学費無償化へ踏み出すよう国に求めています。
集会には野党の国会議員も連帯。立ち上がった学生に敬意を表した共産党の田村智子委員長は負担の重さを認めようとしない政府の姿勢を批判しました。国立大学の授業料無償化を掲げ自民党総裁になった石破首相はこの要求に応えよと。
所信表明でも、若者や女性の機会、それぞれの幸せや人権が守られる社会にしなければならないと述べた石破首相。それなのに政権与党は学生の声を聞きにも来ないとは。国民の苦しみやくらしの困難に背を向ける政治はここにも。
学生や家族の人生を振り回し、ときに命さえ奪いかねない学費問題。それは将来の設計にも、この国の人材育成にもかかわると憂える若者たち。すべての学生が、学びをあきらめない、夢をあきらめないためにも、等しく教育を受ける権利を。彼らが突き上げたこぶしには希望の光がともっています。
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