内閣のヤミ金 定点観測
第1次石破茂内閣が昨年10月の総選挙期間中に、官房機密費(報償費)を通例より高いペースで支出していたことを「赤旗」(1月6日付)は報じました。
昨年、官房機密費が国政選挙で自民党候補を支援するために支出されたとする報道が相次ぎました。
本紙が情報公開で入手した官房機密費の支出記録によると、林芳正官房長官は、衆議院解散の前日、昨年10月8日に官房機密費の金庫から「政策推進費」という官房長官への“渡し切り”のお金を管理する金庫に9200万円を移動させていました。そして投開票日(同月27日)から数日後には、「政策推進費」の金庫がカラになっていました。
わずか24日間で9200万円が使い切られていました。1日当たり383万円を使い続けないと無くならないほどの大金です。
第2次安倍晋三内閣発足から岸田文雄内閣までの11年9カ月、同時期の1日当たりの平均支出額は300万円に満たないことがほとんど。発足間もない第1次石破内閣の支出額は突出して多いことになります。
2018年に最高裁が官房機密費の支出記録の一部開示を命じて以降、「赤旗」は継続的に報じてきました。
石破内閣のハイペース支出を報じることができたのも、官房機密費の定点観測で蓄積されたデータによるものです。
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