ドセタキセルの投与は、まず吐き気止めの点滴を15分位かけて行い、その後に体重に合わせたドセタキセルの量を90分かけて点滴を行います。
先生が「血管細いから、抗がん剤は点滴漏れると大変だから胸にCVポートを埋め込んだほうがいいね。」
えっ!それってどんなものなの。
CVポートは直径約2cm位の点滴の針を刺す器具を胸(鎖骨の下くらいの場所)の脂肪の中にに埋め込み、それに繋げた管(カテーテル)を心臓に近い太い静脈に繋げるので、点滴中は腕を自由に動かせるし、点滴が漏れる心配もないそうです。
CVポートには、セプタムと呼ばれる圧縮されたシリコーンゴムがあって、ここに専用の針を刺して抗がん剤を点滴します。
点滴の前後にカテーテルが詰らないように生理食塩水を通します。
プチ手術が必要で1泊病院に入院する必要があるので、ポートの手術と初ドセタキセルとなるので、副作用の様子を見るために土日を挟んで5日程度入院することに。
通常、再発していない場合の治療は、標準治療としてTS-1のみの保険適用だそうです。
臨床試験参加の場合は、ドセタキセルの投与も保健の適用になるとのことで良かったです。
さて、臨床試験の登録です。病院で血液検査を行い、その結果を待って臨床試験の対象となるか先生が判定します。結果はOKでした。
先生が実施機関のホームページ?の登録サイトにデーターを入力、登録ボタンを「プチッ」と押すとすぐに結果送られてきました。当選です!!やった~。
まずはTS-1を2週間服用。1週間の休薬後にTS-1とドセタキセルの点滴を3週間単位で6クール行います。
順調にいけば2月下旬でドセタキセルの点滴は終了で、その後はTS-1単独で4週間服用して2週間休薬のサイクルで最初の服用から1年間続けるそうです。
夕方からTS-1です。副作用が軽いことを祈ってがんばろうっと!
院外薬局で、TS-1を2週間分出してもらいました。
薬代約1万7000円です。高い((+_+)) 命には代えられません。
病院では抗がん剤治療専門の先生から説明を聞きました。
臨床試験の参加は任意なのですが、TS-1とドセタキセル併用のほうが奏功率も数%よいとの結果があり、参加しませんかとのこと。
全国で1100人の参加者を募集しており、半分の550人がTS-1のみで、もう半分の550人がTS-1とドセタキセルの併用となるそうです。
どちらになるかは臨床試験の実施機関がランダムに決めるそうで、病院から実施機関のサイトへ登録者のデーターを送るとすぐにどちらになるか通知がくるそうです。
TS-1は髪の毛が抜けないけどドセタキセルは抜けるしと少し参加について悩みましたが、先生曰く、「一生の内で6カ月位髪の毛抜けても、再発しないで長く生きたほうがいいよね」と。
そうだよな~。気が楽になりました。参加します!!と。
せっかく参加するなら、併用の治療を受けなければ意味がないので、当たれば??いいな~。
退院後、数日経過に外科の主治医の先生から札幌の自宅に電話があり、一体何事かと・・。
何か病理検査で新たな何かがあったのかと思い少し汗をかきました(~_~;)。
内容は、抗がん剤の投与の件でした。
当初は外科の主治医の管理のもと通常行われる再発防止のためのTS-1の1年間の服用となっていましたが、この度、TS-1とドセタキセルの併用の臨床試験が日本がん臨床試験推進機構の管理のもとTS-1単独とTS-1+ドセタキセル併用療法の臨床比較試験(第III相試験)が全国で行われることになっていて参加しないかと。
過去に2回、TS-1とドセタキセルの組み合わせで臨床試験が行われていて(第I相試験、第II相試験)、効果があるようです。
病院で説明があるので詳しく聞いてきますが、副作用でTS-1は髪の毛が抜けないのですが、ドセタキセルはほとんどの人が髪の抜けるそうです。