Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

2016年レギュラーシーズンのPower Rankをまとめてみた、どうなる下位チームのHCの馘

2017年01月05日 00時08分00秒 | NFL2016
レギュラーシーズン中の毎週、日本時間の水曜日昼ころに、筆者はNFL.comのPower Rank を見ることを楽しみにしています。前週の順位をおぼろげに覚えつつ、ああここは上がったとか、このチームのランクが急に下がったのはあの酷い敗戦のせいだろうとか、振り返っています。
 
ということで今回は、毎週発表されるレギュラーシーズンの結果をまとめつつ、Playoffの予測に絡めてみました。レギュラーシズンの真ん中、Week8が終わって記事を書いたときは全チームに色付けをしていませんでしたが、今回はちゃんとやりましたのでご覧ください。表はどれも試合前のデータです、つまりWeek01とあるのはWeek01の試合前に公開されたPower Rankです。
 
 
今期は、序盤はMINのほか昨年のSuper Bowlに出場したDENやCARも1位を獲得しました。しかしこれらのチームは後半に圏外に去り、Playoffに出場できませんでした。シーズン全体で好調を維持することの難しさが分かります。もちろん故障者など、想定していないトラブルもあったでしょう。
 
あと、下の方のチームを見ると、HCの人事が取りざたされているところばかり。LAとJAX、BUFはシーズンが終わる前にHCが馘になり、SFとSDもブラックマンデーに馘が決まりました。
 
NYJは残留の結論を出したとされていますが、本当なんですかね。CLEとCHIについても本当に残留なのか、ちょっと不安視しています。以前の筆者の予想通りになっていないところもありますが、これはSuper Bowl終了後にまとめましょう(誰とは言いませんがPlayoffで惨敗すると馘が危ないHCが数人いるためです)。
 
さて各チームの色を目で追うのも難しいかもしれませんので、AFCとNFCに分けて、Playoff進出チームの推移グラフを作ってみました。
 
 
AFCを見るとMIAの後半の盛り返し方が目立ちます。よく見ると、Week5と6には「振り返ると(32位を続けていた)CLE」状態(31位)になっていました。確かに序盤、1勝4敗になった時点で「イルカは今年もこれかよ」という感じでしたが、そのあとの6連勝と、1敗を挟んでの3連勝は見事でした。
 
特に最後の3連勝は、ARIと雨の試合でエースQBのRyan Tanehilを怪我で欠くことになりながらも、Matt Mooreを立てての2連勝は立派でした。
 
一方、最終盤に来て失速し、これを厳しく評価されたのがOAK。Derek Carrのシーズンエンドはあまりに痛く、代役で立てたMatt McGloinもWeek17に肩を故障。HOUとのDivisionalにはSarah Connorではなく、新人のConnor Cookを先発させる公算が高くなってきました。HOUのQBもBrock Osweilerなので、それはそれでいい試合になるかもしれません。
 
こうしてみると、NEが優勝候補でKCとPITが対抗に見えます。特に後半追い上げてきたPITとは、どのチームと戦うのはいやではないでしょうか。そのPITとKCがつぶし合ってくれるところが、NEにとっては好都合です。HOUかOAKの勝者(またはMIA。でもPITを下してくれるならそれはもっと好都合)と戦えばよいNEにしてみれば、Week17にOAKを追い抜いたKCに感謝しなくてはいけません。
 
KCがHOUに勝ってNEと対戦では、2016年シーズンと全く同じですから、違う組み合わせでよかったです。問題はKCがしっかりタイムマネジメントを学んでいるか。昨年のDivisionalでNEを追い上げきれなかったあのAndy ReidChip Kellyがどう変わったか見たいものです。
 
 
NFCではDALが途中から上位をキープ。NFCに限るとWeek7からトップにいます。SEAもシーズン中10位から落ちることなく好調でした。ただ最終的にリーグ2位になったATLも好調ですね。今期はMatt RyanをMVPに推す声もあります。勝負弱いとされるATLがどこまで勝ち抜けるのかはちょっと見ものです。
 
それよりもGBの怒涛の6連勝はすごいですね。4勝6敗からの6連勝で地区優勝し、勝ち星を大台の10としました。Week17の戦いぶりを見る限り、Eddie Lacyの故障を乗り越えチームが完成した感がありますが、さてNYGを迎えてのLambeau FieldはどうなりますやらWeek5では完勝でしたが、NYGのディフェンスは当時とは違い、日に日に勢いを増しています。しかもここを勝つと、相手はたぶんDAL。なかなか先は長そうです。
 
前にもここに書いたように筆者はPITvsGBのSuperBowlを予想(というか希望)しています。どちらも後半、成績を盛り返してきただけに、勢いが続けばかなうかもしれません。NEとDALという本命にどこまで対抗できるか見守りましょう。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

前半戦終了につきPower Rankingをまとめてみた、2位のDALはRomoの復帰時にどう決断するか

2016年11月06日 22時30分00秒 | NFL2016

早いもので、2016シーズンのRegular Seasonが半分終わってしまいました。

今回はこれまでのPower Rankingを見ながら、各チームの前半戦を筆者が勝手に評価するという企画にしました。
貼り付けたRanking推移ですが、32チームすべてに色を付けられなかったことをお詫びします。だって手間かかるんだもん。

ここで表にしたPower RankingはNFL.comのもの。例えばWeek01とあるのは、Week01が始まる前の予想ですのでお間違いなく。例えば開幕戦を戦う前(Week01)では1位だったCARはDENに敗れたため、Week02のRankは一気に6位に下がっています。

最初に身もふたもないことを言うと、2015年シーズンにSuper Bowlを制したDENは、一度もこのランクで1位になることはありませんでしたあくまで各週の試合結果を踏まえた「相対値」ですので、この先はどうなるか全くわかりません。

CARは昨 2015年シーズンの15勝1敗効果で、開幕前は1位。しかし、Week02でSFに勝った後の悪夢の4連敗で29位に下がりました。特にCam Newtonの脳震盪が心配ですね。Week07がBye Weekだったためか若干息を吹き返し、Week08には勝利しましたが、まだ2勝5敗で地区最下位であることに変わりはありません

同じ地区の首位ATLはMatt Ryanが好調ですが、実はWeek08を終えて5勝3敗。独走といえるほどの勝ち星ではないので、これからのCARの追撃が楽しみです。CARは12月5日のWeek13 @SEAが山場になりそうですね。

前年13勝を挙げたARIも苦戦しています。「All or Nothing」の出演疲れが今ごろ出たのか分かりませんが、3勝4敗1分けはちょっとあり得ない数字。キッカーがちゃんとしていれば5勝3敗のはずなのですが、こういう詰めの甘さはこの後も尾を引きそうです。2年目のDavid Johnsonは好調ですね。Fantasy Draftでこいつを指名しておくべきだったかなあ。

昨年、AFCのChampionshipでDENに敗れたNEは今季も好調。Tom Bradyが4試合欠場したことをみんな忘れてしまうほどで、現時点でPower Rankingの1位です。戦いっぷりも危なげなく、Week04に地元で零封されたBUFをWeek08は敵地でたたきつぶすところがさすが。しかもMadden NFLの表紙を彩ったRob Gronkowskiが「呪い」を苦にせず調子を上げてきました。筆者としては、NEがこのまま好調を維持するのではつまらないと考えているのですが、このままSuper Bowlまで行ってしまうのでしょうか。

現時点で2位のDALはTony RomoとDez Bryantが不在でしたがルーキーコンビの活躍で絶好調。BryantはWeek08から復帰しましたので、次はいよいよRomoが復帰でしょうか。そのときDALの幹部がどのような決断を下すのか、これ次第でチームの今期が大きく変わるだけに見ものです。筆者的にはRomoさんに戻ってほしいのですが、あえて好調のチームをいじる決断ができるとは思えないのです。

AFC西は今季もDENとKCの争いですが、OAKも絡んでいるだけに一番の激戦ですね。筆者はこの地区はOAKが制すると予測しているのですがどうなるでしょう。DENはC.J.Andersonの、KCはJamaal Charlesの離脱が痛いですね。Specer Wareも脳震盪を起こしただけにKCにはちょっと嫌なムードが流れています。

GBとMINが争うNFC北も行方が読めません。MINはここへ来ての2連敗が痛すぎる。しかもWeek08で負けた相手が同地区で、1勝6敗だったCHIだけにショックが大きいでしょう。GBはRB不在をどうとりつくろえるのかと、Aaron Rodgersの出来次第。ほんとにRodgersが衰えてきたのなら、状況は深刻です。MINが落ちてきてくれただけに、これからどうチームを立て直すかを見ていきましょう。

最後に筆者が今シーズンのSuper Bowlの進出を予想しているPITですが、これは膝を怪我したBen Roethlisbergerの状況次第ですね。Bye Week明けのWeek09に出場するかは、日本時間日曜夜の現時点でも見えません。筆者がFantasyでRoethlisbergerを持っていたとしても先発はさせない状況です。もちろんシーズンアウトになったら、筆者のFantasyにも影響しそう(Antonio BrownとLe’Veon Bellを抱えている)なので、ちょっと心配です。

あとはRankingの下のチームには奮起を期待しましょう。1回だけCLEの最下位を阻んだCHIは、MINに勝ったことでだいぶランキングを上げました。

この後、予想してないチームが台頭するとまた楽しいのですが、この振り返りはレギュラーシーズン終了後にします。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA ロサンゼルス・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

2016 Week07 CLEの今期6人目のQB Kevin Hoganて誰だっけ、そして映画「コンカッション」が日本で封切りに

2016年10月31日 00時05分00秒 | NFL2016
Cleveland Indiansがあと1勝でWorld Series制覇までこぎつける中、QBが次々に交代するCLE。前シーズンNBAを制したCavalieresも好調に新シーズンのスタートを切った一方で、Brownsは今期のNFLチームで唯一開幕から7連敗を喫し相変わらず苦しんでいます。Bye WeekのWeek13が限りなく遠いですね。
 
Week06では、前の試合で途中欠場したCody Kesslerが復活し、Terrell Pyrorに1回だけパスを投げさせただけのほぼ完投、336ヤードを投げ2TDを挙げました。TENに負けはしたものの、今後の成長に期待が持てる試合をしました。
 
しかしそれが2試合続かないのが今季のCLEですね。Week07の試合中に、Kesslerは脳震盪を発症します。代わって登板したのはCharlie Whitehurstではなく、CLEとしては今季6人目のQBとなったKivin Hoganでした。
 
このHoganもKessler同様、2016年ドラフトで指名されたばかりのルーキー(5巡目162位)。指名されたKCから9月に放出され、CLEのPractice Squad入りしていました。
 
そのHoganですが、いきなり28ヤード走って初TDを挙げるなど奮闘したもののチームを勝利には導けませんでした。そしてWeek08にはJosh McCownが復帰するもよう

Kesslerが脳震盪プロトコル中という理由のようですが、ではKesslerが復帰したらどうなるんでしょうね。いまさらMcCownに投げさせて目先にこだわっても、今シーズンに先はないのだから、ルーキーのどっちかに未来の先発として経験されるがよいとは思いますが。
 
さてデビューしたHoganですが、出身大学は Stanford。つまりAndrew Luckの後任QBだったのですね。Wonderlic TestではLuckを1点上回る38点を取るところが、さすが Stanfordといったところでしょうか。
 
そういえば、Wonderlic Testで48ポイントを取ったので有名なRyan Fitzpatrickは、不振でライバルのGeno Smithに先発を奪われたものの、Smithの怪我を受けリリーフ。相変わらずのSmithの間の悪さとFitzpatrickの悪運の強さを感じる展開ですが、結局SmithはACL断裂ということで、Fitzpatrickが先発QBの座に戻りました。
 
このままHoganがWeek08のNYJ戦に先発すれば、Wonderlic Testの高得点同士のQBによる頭脳戦?が繰り広げられるのかもしれません。FitzpatrickもHoganもPassingはいまいちなので、ここは期待しないほうがよいでしょう。あ、ちなみにTerelle PryorとTavon Austin、Kelvin BenjaminはWonderlic Testは7点だったそうです。なんかわかる気がしますね。
 
Stanford出身といえば、今期絶望のEddie Lacyの代わりにGBのRB役を任されたTy Montgomeryもそうでしたね。2011年から14年まで在籍なので、Hoganの1年先輩のようです。
 
筆者のドラフト2巡目指名のRB、Lacyの欠場は痛いですが、取りあえずFantasy FootballでもLacyの代わりにMontgomeryを獲得し、Week08に出場させることにしました。LacyがいなくてもGBにはRBが必要ですし、もう一人のRB、James Starksも出場が難しい中、Montgomeryを使う回数は増えるという読みです。さあどうなりますか。
 
おっと言い忘れるところでしたが、CLEはもう一人のルーキーQBと10月24日、つまりWeek7終了直後に契約していました。それがJoe Callahanですね。この人についてはルーキーQBの項でちょっとだけ触れていましたね。
 
映画「Draft Day」をご覧になった方は、CLEにCallahanというQBがいると聞くとにんまりするかもしれません(あの1巡目1位で指名されるはずだった、友達がいないQBの名前がCallahanでしたね)が、もちろん別人。こっちのCallahanはドラフトで指名すらされておらず、そもそもGBにドラフト外入団し、GBを放出されてからNOを経由してCLEに加入という、地味すぎる経緯でCLEにやってきました。
 
CallahanはCLEの7人目のQBとして登板することはあるのでしょうか。ちょっとそれはそれで見てみたい。
 
最後に、映画「コンカッション」が日本でも封切られましたね。都内では角川シネマ新宿で公開されたようですが、公開時間は12時40分からの1回だけだそうな。どれだけの集客ができるのか?コンカッションにWeek2はあるのか?経過がちょっと気になります。皆さんも見に行ってくださいね。
 
 
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA ロサンゼルス・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

2016 Week05 Gabbertに代わりKaepernick出陣へ、CLEにはWhitehurstが今季5人目のQBに

2016年10月16日 22時25分00秒 | NFL2016
まず先に、この写真を見て気が付くことはありませんか。富野由悠季(当時は富野喜幸でしたが)が“皆殺しの富野” と呼ばれるきっかけの一つとなった「伝説巨人イデオン」の主人公、ユウキ・コスモです。

金色(茶色にも見える)の上着に、赤い髪、そしてヘルメットに入らないかもしれないアフロヘア。そう、Colin Kaepernickを思いきり連想させるじゃないですか。

筆者がKaepernickのアフロがヘルメットに収まるかと疑問を呈したところに、友人が引っ張り出してきたのがコスモ君。まさか1980年放映のアニメが36年後の49ersを予測していたなんて。
 
強引なネタフリですみません。
 
Week05を終えて、4連敗で1勝4敗となったSFがいよいよKaepernickをQBとして先発させることになりました。結果を出せないBlaine Gabbertに業を煮やしたチームの決断だけではなく、AFNJapanに書いてあるように、以前結んだ契約の見直しが先発復帰の背景にあるようです。
 
2014年シーズン以降Kaepernickが不振に陥った背景には、Rushingを織り交ぜたスタイルからPassing中心に変更するようチームから要請されたことがあるとされています。それ以外にも、14年10月にはヘッドフォン問題(NFLの独占スポンサーはBoseなのに、試合後の会見でBeats by Dr Dreのヘッドホンを着用してとがめられえた)で罰金を科されるという問題が発生し、ロッカールームでもヘッドフォンを外さない、唯我独尊的なキャラクターに非難の声が漏れ始めました。単に音楽好きだっただけかもしれませんが、あの事件を境にKaepernickが下り坂になったような印象があります
 
2014年シーズン前はJim Harbaugh体制が健在でしたし、Kaepernick自身もSFの攻撃を率いる意欲は満々だったはず。まさか2年後に、Chip KellyがHCになっている未来図は描けなかったでしょうし、彼の契約に影響を及ぼしたとされる当時の有力選手、つまりMichael CrabtreeもAlex BooneもAldon SmithもMike Iupatiも、みんなチームから出ていきました

選手の期待度やチーム力が短時間で上下するNFLの厳しさといえばそれまでですが、この2年のうちにKaepernickを取り巻く環境も、SFに対する評価も大きく変わりました。
 
足かせとなっていた契約を見直したことで、チームは怪我のリスクにおびえることはなくなったはず。もちろん、Kaepernickには自分の将来がかかっています。Kaepernickは、Alex Smithからレギュラーを奪い取り、そのままSuper Bowlまで駆け上がった勢いを取り戻せるのでしょうか。
 
もう1チーム気になるのはClevelandです。もちろん、Playoffでも絶好調(World Seriesまであと2勝になりました)IndiansのことではなくBrownsのことですね。
 
Week05はTom Bradyが復帰したNEの肩慣らしの場とされて見事な惨敗を喫しましたが、この試合ではQBが3人出場する事態となりました。
 
まず先発QBのCody Kesslerが Dont’a Hightowerに自陣1ヤード地点で強烈なヒットを食らい(こぼれたボールはエンドゾーン内を転がりそのままアウトオブバウンズにでたためSafetyに)、わき腹を痛めて退場
 
今期CLEの5人目のQBとして、Charlie Whitehurstが出場しました。しかしそのWhitehurstも4Qにひざを痛め、3:57を残してTerrelle PryorにQBとしての出番が回ってきました。
 
Week03に続きパスを投げたPryorですが、残念ながら3回スナップを受けただけで1st Downを獲得できず攻撃権を手放しました。ここでTDを取れていれば、今後の展開が変わっていたかもしれません。

そして、残り29秒で回ってきた最後の攻撃は、20ポイントの差をつけられていたこともあって、負けているチームなのに屈辱のKnee Down。これはWhitehurstが務めています。何ともやり切れない試合の終わり方でした。
 
どうやらWeek06はKesllerが先発するもよう。Whitehurstも結局プレイに参加できていたので、Pryor先発という最終手段は発動しないようです。それでも、二人とも完調とは言えず何が起こるかわからない状態です。
 
No.
Player  Age G GS QBrec Cmp Att Cmp% Yds TD TD% Int Int% Y/A Rate
5 Cody Kessler 23 3 3 0-3-0 54 81 66.7 529 2 2.5 1 1.2 6.5 87.9
13 Josh McCown 37 1 1 0-1-0 20 33 60.6 260 2 6.1 2 6.1 7.9 80.4
10 Robert Griffin 26 1 1 0-1-0 12 26 46.2 190 0 0 1 3.8 7.3 55.0
15 Charlie Whitehurst 34 1 0   14 24 58.3 182 1 4.2 1 4.2 7.6 78.8
17 Terrelle Pryor 27       4 8 50.0 40 0 0 0 0 5.0 64.6
  Team Total   5   0-5-0 104 172 60.5 1201 5 2.9 5 2.9 7.0 79.1
 
見ての通り、Kesslerの残している成績は先輩方とそれほど大差はないですが、今は修行の時期。チームがいつ勝つかなど考えず、経験を積み上げていくべき時でしょう。先発WRとして5試合に出場しているPryorですが、6人目のQBを登板させないために、今のCLEにはいないとちょっと困る、貴重な人材として重宝されそうです。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA ロサンゼルス・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

2016 Week04 NewtonとPalmarがConsussionで退場、QBの受難は続きLynchまでがデビュー

2016年10月08日 23時50分00秒 | NFL2016
2015年シーズンのNFC Championshipに出場した2チームが苦しんでいます。Week04を終わった段階でどちらも1勝3敗。2015年にレギュラーシーズンで1敗と3敗しかしなかったCARとARIのことです。
 
しかも2チームとも試合中に大黒柱のQBがConcussion(脳震盪)で退場してしまいました。そして両チームとも敗戦。シーズン序盤から暗雲が垂れ込めています。
 
Cam NewtonはWeek01でもDENのディフェンスにあたられまくりましたが、とうとうATLとの試合中にやってしまいました。ATLのリードで大差の付いた試合でもあり、Newtonは無理する必要はなく、DEFのDion Jonesもあのタイミングでヘルメットで当たらなくてもよかったように見えました。その後Derek Andersonがリリーフしましたが、大差がついた試合を追いつくことはまままらず、そのまま敗れました。
 
 
もう一人はCarson Palmer。こちらはSackされた後、頭をしたたかグラウンドにぶつけました。それから出場することなく、Drew Stantonがリリーフ。試合はその後LAに逆転され、最後はStantonがINTを食らって敗れました。
 
LAといえば前にも書いた通り、Bruce Ariansがオール・オア・ナッシングで「●●●●」(この言葉は、ぜひ実際に見てほしいのであえて伏字にしています)と、暴言を吐いたチーム。その直後の2015年のWeek04で敗れたわけですが、今期も同じWeek04でその恨みをLAに晴らされました。
 
もっと言うとRams(当時はSTL)は2014年シーズンにPalmer(シーズン絶望)だけでなく、リリーフしたStantonまで怪我を負わされたチーム。そのシーズンのPlayoffでARIはCARに敗れるわけですが、その流れを作ったのがRams。この因縁があってこそのAriansの暴言かもしれませんが、いろんな意味で相手が悪かったですね。
 
ARIが1勝3敗でSFと並んだのに対し、(SEAにも勝っている) LAはNFC西地区で首位。開幕戦のあのていたらくを見ただけに、チーム内で何が起こっているのか気になるところです。でもシーズンが終わったときには、大事なところでは負けて●●●●になっているような気がしています。
 
話を戻すとConcussion Protocolが適用されたNewtonとPalmerは、Week05の出場が危険視されています(既に金曜日にあったARIの試合では…略)。この流れは、Benett Omal医師の発見が基になったわけですが、ここの過去が知りたい方はぜひ映画を見ましょう。早いもので、もう今月末には公開です。
 
2015シーズンは順調だった2チームが、あっという間に負け越しになるところがNFLの怖さですね。この後、両チームがどう立て直してくるかを見ていきましょう。
 
そういえばもう一人、DENでも新人QBがデビューしました。それがPaxton Lynch。Peyton Manningとは2文字違いの名前を持ち、Marshawn Lynchと同じ姓を持つLynch。思い切りこじつけですが、2015年シーズンをもって引退した二人を継ぐ期待を集めています。
 
ただLynchは開幕QBの座を得られず、2年目のTrevor Siemianに敗れました。Mark Sanchezは不要にしたけど、ライバルは近くにいたんですね。しかしSiemianがWeek04の試合中に左肩を痛めたことで、意外と早い公式戦デビューとなりました。
 
前シーズンのDENは、強力なDEFによる勝ちっぷりを踏まえて「QBがだれでも勝てる」と表現されました。その指摘が本当だったことを証明するかのように、今期もPeytonとBrock Osweilerが抜けたチームで、若造QB二人が率いるにもかかわらず安定の開幕4連勝を飾っています。
 
実際の試合経過は、あまり点差を付けられない攻撃陣を横目にDEFが頑張るという構図に変化はありません。Super Bowl 50にしても、4QのTDが決まるまでは、どちらに転ぶかわからない試合でした。これを勝ち切れるところがKubiackの作ったチームの強みなのかと思いますが、点差がつかないだけに安心できない試合展開です。Super Bowl 50同様、試合終盤までハラハラドキドキできてよいのですが、もう少しゆったり見せてほしいというのがファンの心境ではないでしょうか。
 
Kubiackはこのチームをどの次元に持っていこうとしているのでしょう。もしかするとすごいもの(Super Bowlへの連続出場、しかもQB入れ替え後)を見せてくれるかもしれません。
 
さて2016年シーズンは2015年シーズンにも増してQBの受難が続いています。ルーキーでは、Carson WentzとDak Prescottはチームの好調を受け、先発QBの座を固めつつあります。Tony Romoが復帰したとき、DALはどういう判断を下すんですかねえ。
 
NEのルーキーQB、Jacoby BrisserttはWeek04に先発し完投する、という責任を取りあえず果たせたので上出来ではないでしょうか。チームがBUFに零封されたのは痛いですが、来週からはSidelineでTom Bradyの実物を間近で見ながら勉強できます。実践に登板した実績を基に、具体的な勉強ができるでしょう。
 
CLEのCoddy Kesslerは出場するも敗戦。Week04でTerrelle Pryorはパスを投げなかったようですが、チームはリーグ唯一の4連敗とどん底です。Kesslerにはしっかりとした学習をして実績を積み上げてほしいですが、筆者的にはPryorを全面採用してみてはととみに感じています。
 
どうせ次戦はNEだし普通にやったって負けるんだから、奇襲をかけてみるのはありではないでしょうか。McCown兄の方が安定して勝利に近いのかもしれませんが、未来が描けないでしょ。それよりも「劣化版Newton」(Pryorのこと)を育てる方に賭けてほしいものです。
 
SEAのTrevone BoykinはRussel Wilsonの復帰で出番なしに逆戻りしました。ただWilsonも怪我と隣り合わせのプレイスタイルですので、今期まだ出番があるかもしれません。腐らず出番に備えてほしいものです。
 
そして6人目のルーキーQBとして登場したLynchですが、どうなるでしょうか。SiemienはWeek05の先発は微妙とのニュースが流れています。

Jersey Numberも#13(Siemian)と#12(Lynch)で近いことだし(年齢は3歳違いのようですが)、これから2人はポストPeytonの座をシーズンの戦いを通じて競い合う関係となるでしょう。
 
DENがPeyton時代から続く(もちろんTim Tebowも覚えていますよ)AFCの強豪の地位にとどまるためには、二人の切磋琢磨による成長が欠かせません。そしてその結果としてどちらがチームを去ることになったとしても。
 
 
最後にちょっとしたご案内を。10月10日の祝日、筆者は都内某所で仲間10人ほどとWeek05のNYG@GBの中継をリアルタイムで観戦するというイベントを開催します。なんとEli Manning対Aaron Rodgersという、Super BowlでMVPを取ったQB同士の対決です。
 
月曜日が祝日で休みだと、こういう楽しみ方ができますね。今回は馴染みの店に交渉して、朝9時から店を開いてもらい、試合終了まで飲み放題にしてもらっています。
 
今回は人数の都合がありますのでこの場では募集はしませんが、もしこういう「NFLの試合をリアルタイムで観戦するイベントがあったら参加したい」と思われる方がおいででしたら、筆者までご相談ください。質問などでもよいので、コメント欄に一言いただくか、プロフィール欄にあるメールアドレスにお問い合わせください。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA ロサンゼルス・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス