Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

安定のKelceがポイントリーダーに---2016年シーズンのポジション別Fantasy Point(TE編)

2017年02月12日 11時40分00秒 | Fantasy 2016

2016年シーズンのポジション別Fantasy Pointを振り返る企画の第3弾。DEF編RB編に続いて、今回はTE編です。

TEについては、何度もこの場で筆者が「TEが機能するとFantasyは得点が伸びます」と書いてきました。このポジションがほかに比べて、ポイントを稼げる選手の選択肢が少ないことと、そのチームの対戦相手に応じてTEの役割が変わるためポイントが上下しやすいからです。それでいて必ず誰か一人はRosterに入れないといけないところも重要です。チームオーナーとしての采配力を求められるポジションと言えます、

選手の選択肢が少ないことは、ドラフト時の最大の懸案になります。2016年シーズンは、Rob Gronkowski、Jordan Reed、Greg Olsen、Tyler Eifert、 Travis Kelceという順番で人気でしたが、ではそれぞれの選手をどのタイミングで指名すればいいのか。非常に悩ましいですね。

例によって表中のRankというのはドラフトの順位で、POSはRB登録されている中で何番目の人気だったか、そしてALLは全体で何位の人気だったかを示しています。「―」はドラフト時点でランクにも入れないほど注目されていなかった(あるいは登録されていなかった)という意味です。

 PassingRushingReceivingMiscFumFantasyRank
NoPlayerTeamYdsTDIntYdsTDYdsTDFumTD2PTLostPointsPosAll
1Travis KelceKC----5-11254-1-138.00TE553
2Greg OlsenCAR-----10733-1-127.30TE338
3Kyle RudolphMIN-----8407---126.00TE21202
4Jimmy GrahamSEA-----9236--2124.30TE12120
5Delanie WalkerTEN---11-8007---123.10TE762
6Cameron BrateTB-----6608---114.00--
7Martellus BennettNE---10-7017---113.10TE15144
8Zach ErtzPHI-----8164---105.60TE14133
9Jordan ReedWAS-----6866--1102.60TE237
10Antonio GatesSD-----5487--194.80TE881
11Hunter HenrySD-----4788--193.80TE31273
12Coby FleenerNO---216313---87.30TE10100
13Jack DoyleIND-----5845--186.40--
14Jason WittenDAL-----6733--183.30TE13130
15Eric EbronDET---117111---83.20TE20192
16Dennis PittaBAL-----7292--182.90--
17C.J. FiedorowiczHOU-----5594---79.90--
18Charles ClayBUF-----5524---79.20TE22205
19Dwayne AllenIND-----4066-1-78.60TE17153
20Gary BarnidgeCLE-----6122-1-75.20TE656
21Zach MillerCHI-----4864---72.60TE16151
22Rob GronkowskiNE-----5403---72.00TE19
23Vernon DavisWAS-----5832---70.30TE29270
24Tyler EifertCIN-----3945---69.40TE448
25Vance McDonaldSF-----3914---63.10TE32277

例えば、Gronkowskiですがシーズン出だしは欠場が続き、Week04に復帰Week05から08までは目覚ましい活躍をしてこの4週間にて65ポイント強を稼いでいます。やはり現役最強のTEはこの人ですね。
 
しかし結局、出場したのは6試合のみ。ポイントは72.0なので、出場した試合では12.0ポイントですが、年間トータルで見た時のチーム貢献度としては72/16ポイント=4.5なので、ドラフト1巡目または2巡目で獲る選手としてはきびしい。つまりリスクが大きいです。
 
これはドラフト時点で2番目の人気だったReedにも言える話です。102.6ポイントは悪い数字じゃないけど、脳震盪による欠場もあって、もうちょっとほしい感じですね。5番目人気で筆者が指名したEifertも、実働8試合で69.4ポイントと低迷。欠場している間のやりくりに苦心しました。
 
もちろんシーズンを通して活躍できるかは、TEに限った話ではなく運の要素が大きくあります。しかしQBの場合、1位指名したQBが怪我を負ってもまだ使える選手はFA市場に残っています。WRやRBも、ほかの成長過程の選手をFA市場から連れてくればいいですよね(選択肢が多いという意味)。その点、TEはポイントを期待できる選手が少ない分、難しい選択を迫られます。

 
有力な選手を指名しても、怪我で一気に戦力ダウンになってしまいかねないのがTEの難しさと言えるでしょう。だとすると、自分が抱えている選手が怪我をしたときに、有力な選手をピックできるよう細心の選手の動きを追っておく必要があるでしょう。
 
今期の急成長株は、TBのCameron BrateとSDのHunter Henryでしょうか。ドラフト時点ではほとんど評価されていなかった選手だけに、途中でうまく入れ替えていれば、そこそこのポイントを稼いでくれたはずです。
  
TEで今季の大成功は、Travis KelceとGreg Olsenを指名していたチームオーナーと言えるでしょう。この二人だけが、1000ヤード越えのレシーバーで、130前後のポイントを稼いでくれました。
 

Kelceはシーズンを通して安定していました。あまり目立ちませんが、KCの躍進を支えた活躍でしたね。Olsenはチームがいまいちでしたが、これだけの成績を残せたのはさすがです。

Kyle Rudolphはヤード数は見劣りするものの、TDの回数で上位につけました。Jimmy GrahamはSEAの移籍以来、低迷していた感がありましたが、今期はよく盛り返しました。これだけ働いてくれるなら、来シーズンのドラフトでは上位で指名されるかもしれません。
 
では今後、どういうチーム編成をすればいいのか。DEF編を書いたときに「2チーム体制を取るべき」という提言をしましたが、さすがにTEで2人体制は無茶かなと思います。というのも、その日のチームのプレイコールまでは読めないからです。
 
2016年シーズンのWeek04で筆者は、TEにJack Doyleを使ってひどい目を見ました。それまでの3試合はそこそこReceivingでポイント挙げていたのに、この日はほとんどパスを受けることなく、0.6ポイントで試合終了でした。

本当はパスターゲットだったのにマークを振り切れなかったということもあったかもしれませんが、筆者が試合を見た限りはそんなそぶりもなく、試合が淡々と進みました。結局この、TEの選択ミスがわがチームの敗戦を招いてしまいました。
 
DEFのときは、相手チームのOLの弱さとかQBのINTの多さとか、外からも分かりやすい視点がありますが、TEの働きぶりはチームの作戦によって左右されるため予想できません。現場のHCはチームが勝つためならTEをブロッカーとして使うかもしれませんが、FantasyのチームオーナーがほしいのはTEがポイントを挙げること。ここの考え方に差がある限り、TEで安定したスコアを確保することは難しいでしょう。

TEを2人Rosterに入れる体制は不可能ではありませんが、筆者にしてみればRosterの余裕がなくなるのでBye Week前後以外は難しいと思います。
 
来年のドラフトのときもTEの誰をいつぐらいの順位で指名するかでちょっと悩みそうです。まだ現時点で解は見えていません。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

David Johnsonが20TDを挙げた理由---2016年シーズンのポジション別Fantasy Point(RB編)

2017年02月12日 00時08分00秒 | Fantasy 2016
2016年シーズンのポジション別Fantasy Pointを振り返る企画の第2弾。前回のDEF編に続いて、今回はRB編です。

まず前回同様、Fantasy Point上位25人の得点から。はい、RBでは327.80ポイントを挙げたDavid Johnsonがダントツでした。1試合当たり20ポイントを超えるパフォーマンスは、QBを除けばトップです(全体でも4位)。

Rushingだけで1239ヤード(全体7位)、16TD(全体2位)を挙げ、Receivingでも879ヤード(全体38位)は全RBでもトップです。ここでも4TDを得ており、Rushing/Receivingを合わせたTD数20はQBを除く全選手でトップでした。

RBとしては、以前述べたようにTodd Gurleyに次ぐ2位人気でした。この選手をドラフトできたチームオーナーは笑いが止まらなかったことでしょう。逆にここを逃して、別の選手をドラフトで指名していたとしたら残念です(もちろん結果論ですよ)。

表中のRankというのはドラフトの順位で、POSはRB登録されている中で何番目の人気だったか、そしてALLは全体で何位の人気だったかを示しています。

 PassingRushingReceivingMiscFumFantasyRank
NoPlayerTeamYdsTDIntYdsTDYdsTDFumTD2PTLostPointsPosAll
1David JohnsonARI---1239168794-13327.80RB25
2Ezekiel ElliottDAL---1631153631--1293.40RB47
3LeSean McCoyBUF---1267133561-1-248.30RB1226
4Le'Veon BellPIT---126876162-11242.40RB920
5DeMarco MurrayTEN101-128793773--1240.80RB2163
6Devonta FreemanATL---1079114622--1230.10RB613
7LeGarrette BlountNE---11611838---1225.90RB41139
8Melvin GordonSD---997104192--2209.60RB3197
9Jordan HowardCHI---131362981--1201.10RB68272
10Mark IngramNO---104363194-22196.20RB1021
11Jay AjayiMIA---12728151---1188.30RB2584
12Frank GoreIND---102542774--1176.20RB3095
13Latavius MurrayOAK---78812264---1175.20RB1847
14Isaiah CrowellCLE---9527319---2165.10RB42140
15Carlos HydeSF---98861633-13165.10RB1533
16Spencer WareKC---92134472--3160.80RB56197
17Tevin ColemanATL---52084213---160.10RB46157
18Lamar MillerHOU---107351881--1160.10RB512
19Jeremy HillCIN---8399174----155.30RB2057
20Todd GurleyLA---8856327---1155.20RB14
21Matt ForteNYJ---81372631--1153.60RB1432
22Bilal PowellNYJ---72233882--1139.00RB45150
23Jonathan StewartCAR---824960---2138.40RB1639
24Terrance WestBAL---77452361---137.00RB47165
25Ryan MathewsPHI---66181151-22131.60RB1740

前にもここで書きましたが、皆さんは「オール・オア・ナッシング」を見ましたか?これを見ていたら、David Johnsonをドラフトで指名したくなっていたはずです。

それほど彼は謙虚で、前向きな選手なんです。うぬぼれることなくプレイするさまが結果に結び付いたのでしょう。婚約者のMeghan Brockさんがまた、かわいくてけなげで、なんかとても応援したくなるんですよ(某試合で、ジャージーを着替えた話とか最高!ちなみに二人は2016年の4月に結婚したらしい)。

あの番組はARIの一年を追ったドキュメンタリーでしたが、Johnsonを主役視点で見た映画も作れそうなほどドラマティックでした(最後の2話で出てくる、強敵もGoodなんですよ)。筆者の所属したリーグでは、筆者の一つ前に指名されましたが、その指名したオーナーも「オール・オア・ナッシングを見たからだ」と言っていましたからね。

そしてJohnsonの成績は見事の一言。あいにくWeek17は怪我ですぐに引っ込みましたが、最低でも8ポイント稼いでくれる堅実なプレイがうらやましく感じられました。こういう選手がいる限り、来シーズンのARIは期待できます。そして1試合平均で20ポイント以上を稼いでくれるRBはうちのチームに欲しいなあ。

そう考えると、シーズンで200ポイントを超えたLeGarrette Blount(RBで41位、全体で139位の人気)、Melvin Gordon(RBで31位、97位)、Jordan Howard(RB68、272位)あたりが掘り出しものでしたね。

なお、筆者のリーグではBlountは143位、Gordonは91位、HowardはドラフトされずWeek09にWaiverから登録されていました。年間トータルの得点で見ると、十分な成績を残せる選手はドラフトで残っているということですね。後は、自分が選んだ選手が大成功を収めてくれる、つまり当たるかどうかにこうご期待ということでしょう。

一方期待外れだったのは、RBとして3位だったAdrian Petersonや7位だったEddie Lacy、8位だったJamaal Charlesあたりでしょうか。これらの選手は怪我なので仕方はありませんが、1~2巡目で指名されたはずの選手なのでチームオーナーにとっては大打撃だったでしょう。Lacyの復活に賭けていた筆者もそのうちの一人です。

ただ筆者には、悪い話だけではありません。それはLe'Veon Bell。開幕3試合の欠場が問題視されて指名順位が下がっていました。しかしBellは前シーズン最後の怪我を引きずっていたわけでなく、リーグの薬物検査を受けなかったというのが欠場理由。だとすると、十分上位で指名できるのではという読みをしていたのです。

結果として、RBでは4位の242.40ポイントを稼いでくれたわけですから大成功です。最終戦にPlayoff出場が決まったことを受けてお休みになりましたが、終盤戦のFantasy で筆者のチームを支えてくれた選手となりました。

もう一人はSpencer Ware。Week01での躍進を見て急きょFAで獲ったのですが、トータルで160.80ポイントを挙げたわけですから、十分な働きと言えるでしょう。Week02に100ヤードと3TDで28.90ポイントを挙げたものの尻すぼみで終わったMatt Forte(筆者は5巡目で指名)を上回る成績だったので、満足しています。

ほかの選手で主だったところは、Ezekiel Elliott(RBとしては2位)を指名すべきだったかもとか、DeMarco Murray(RBとしては5位) はTENに移籍して成功だったとか、思うところがいくつかあります。とはいえ上位25位に入る選手をチーム内に3人抱えていたわけですから、悪い選択ではなかったの無いかと今では考えています。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

なぜKCが最大得点を稼げたか---2016年シーズンのポジション別Fantasy Point(DEF編)

2017年02月11日 06時05分50秒 | Fantasy 2016

今回、2016年シーズンのポジション別Fantasy Pointを振り返る企画を始めます。まず第1回はDEFから。なんでここからやるかというと、これを後に回すと手を抜きそうだから。というのは嘘で、実はDEFこそが、Fantasyで重要なカギを握ると考えているからです。

下にFantasy Pointで上位25位までのチームを並べました。ここに入れないチームを選んでいたオーナーは、シーズン途中に別のチームに入れ替えるべきだったと言えるでしょう。

NoTeamSackIntFum
Rec
SafTDDef 2pt
Ret
TDPts
Allow
PointsPosAll
1Kansas City Chiefs2818151513305166.0DST364
2Minnesota Vikings41141314-3307156.0DST10127
3Denver Broncos421413-41-287151.0DST259
4Arizona Cardinals48141423--342144.0DST467
5New York Giants35178-4--276139.0DST17188
6Philadelphia Eagles34161013-2331137.0DST14167
7Tampa Bay Buccaneers38171214--353133.0DST25224
8New England Patriots3413103---250123.0DST899
9Carolina Panthers47171013--376122.0DST570
10Baltimore Ravens311810-21-317121.0DST21207
11San Diego Chargers35181015--397120.0DST31266
12Seattle Seahawks4211811--290113.0DST158
13Miami Dolphins33169-212374112.0DST22216
14Atlanta Falcons341210-5--392109.0DST23218
15Pittsburgh Steelers38131011--327104.0DST11135
16Buffalo Bills39126-3--376102.0DST18194
17Green Bay Packers40178----382100.0DST12145
18Houston Texans3111611-132295.0DST674
19Tennessee Titans40126-1--34095.0DST30252
20Washington Redskins38138---136593.0DST16180
21Cincinnati Bengals331731---31392.0DST9115
22Oakland Raiders251614-1--38592.0DST13162
23Dallas Cowboys36911----30691.0DST19196
24Los Angeles Rams31108-1--35889.0DST790
25Indianapolis Colts3389-1-137285.0DST26227

2016年シーズンで一番高いFantasy Pointを稼いだチームはKCで166.0ポイント。1試合当たり10ポイントを超えるわけですから、オーナーにとってありがたい存在と言えます。

ただ、その成績を見てみるとSackはあまり多くなく、INTやFumble Recoverも他チームとそれほど差がありません。許した得点も305はほかに比べてそれほど低くありません。7ポイントを稼げる1-6点に相手を抑えた試合はわずか1試合、10ポイントを稼げる完封試合は0でした。

ではどこでポイントを伸ばしたのでしょう。結論から言うと、見ての通り、DEFによるTD(5回)と、Kickoff and Punt Return TD(3回)が最も多かったということですね。

それぞれ6ポイントが入るわけですから、8×6=48ポイント分が、このDEFとSpecial Teamのポイントでした。そしてKCでKickoff and Punt Return TDをしたのは3回ともTyreek Hill。2位のMINがPunt ReturnとKickoff Returnを別の選手で挙げたのに対して、KCはHill一人です。

Week17のときにも書きましたが、HillはWeek17のWRとRBとして6.1ポイントを稼ぐ一方、ReturnerとしてもTDを挙げています。攻撃では自分のポイントになりますが、Special TeamによるKickoff and Punt Return TDポイントはDEFとして加算されます。

ただ、Punt ReturnとKickoff ReturnによるTDがある意味、運に大きく左右される以上(どの試合で出るか予測がつかない)、DEFの能力でチームを選択する方が妥当と考えられます。「あそこのReturnerはビッグプレイをするから」と言ってDEFを選んでも、TDまで行ってくれないとポイントにならないからです。今回のKCにしても、ルーキーのHillが3回もReturnによるTDを決めるなんて予想は難しいでしょう。

だとすると、DEFによるTDつまりINTやFumble RecoverからのTDを奪えそうなチームを選択するのが、Fantasyオーナーにとってのドラフト時点のカギになるような気がします。2016年シーズンのポイント上位は、だいたいDEFによるTDが高いですから。

DEFが獲得するポイント(筆者のリーグ=NFL.comのデフォルト設定)
Sacks1 Points Allowed 
Interceptions2 010
Fumbles Recovered2 1-67
Safeties2 7-134
Touchdowns6 14-201
Kickoff and Punt Return Touchdowns6 21-270
Team Def 2-point Return2 28-34-1
Def 2-point Return2 35+-4

ただ、選手一人に依存してDEFによるTDを予想するのは難しそうです。例えばDENのAqib TaribはINT TDを何度も決めているように感じますが、2016年シーズンは1回だけ。チームメイトのBradley Robyの方が多く(といっても2回)決めています。

ついでに言えば、2016年シーズンは最もINT TDが多かった選手でも2回です。Fumble Return TDでは最も多い選手で1回。だとすると、チーム力で考えたほうがよさそうですね。

そう考えると、2チームのDEFを持って、対戦相手を読んで切り替える方が効果があるような気がします。KCにしても166.0ポイントを16試合平準化して稼いでいたわけでは、もちろんありません。

KCのシーズン得点推移グラフを見てわかるのはWeek03に35ポイントという、突出した数字を稼いでいること。この時の対戦相手はNYJ。そう、Ryan Fitzpatrickから6INTを奪ったあの試合です。チームとしては8回のTurn Overを挙げています。

前にも書いた通り、FitzpatrickはINTが多いQBです。こうしたINTが多いQB(Philip RiversやJameis Winston、Blake Bortles、Eli Manningなど)と対戦するときは、DEFの得点は伸びるもの。このあたり、2チームのDEFを持てる余裕があるなら、ここを積極的に使い分ける工夫をすると、ポイントが稼げるように思います(過去記事で2016年シーズンのINT王を間違えて表記していたので修正しときました)。

DEFはドラフトでは指名順位が低いですね。であれば、DEFとして得点を期待できるチームを早めに、そしてちょっと使えるかもと思えるチームを最後に指名するなんてありではないでしょうか。攻撃選手の得点の伸びは運に左右される部分が大きいですが、得点が伸びなさそうなチームとかINTが多いQBが先発するチームは事前に見えるわけですから。

どうせほかのオーナーは1チームしか指名しないでしょう。実はここでうまく工夫すれば(もちろん失敗もありますが)、Fantasyチームの総合力は上がるかもしれません。ちょっとこのあたり、来シーズン試してみようかと考えています。

最後に、チーム別の講評を。前評判が高かったKCやMIN、そしてDENやARIも高得点でした。それからNYGも今期はDEFが頑張りましたね。意外とポイントが伸びなかったのはSEAやBALといった、シーズン中もDEFが強いと言われていたチームです。

これも結局、Fumble RecoverなどによるTDが少ないから(SEAは1回、BALは2)。ここが増えないチームは、少しぐらいSuck数が高くても(どうせ1ポイント)ポイントは伸びません。また、最少失点だったNEもFumble RecoverなどによるTDが少なく(3回)、ここが差になりました。

DEFによるポイントは、各チームの獲得ポイントを見ればわかるように、意外と波があるもの。その波をそのまま受け入れず、うまく使いこなせることができればDEFによるポイントはもう少し伸ばせるような気がします。

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NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

史上最大の逆転でNEが5回目の制覇、2016年シーズンも終了

2017年02月06日 21時08分35秒 | Fantasy 2016

昨日公開した記事で「どちらが勝ってもNFC DivisionalのGB@DALのような展開になると面白い」と書いたのですが、まさか本当になるなんて。25点差からの逆転は、Super Bowlでは最大のようです。

2016年シーズンのSuper Bowlは皆さんご存知の通り、NEが史上初のSuper BowlでのOver Timeの末34-28で勝利を飾りました。「Tom Bradyに五つ目のリングでは面白くない」とも書きましたが、これだけ面白い試合を見られたので満足です。

これでBradyは5個目のチャンピオンリングと4回目のSuper Bowl MVPを獲得。後者は単独首位となり、歴史に名を刻みました。

残念ながら敗退したATLは、4Q残り5分くらいで、Field Goalエリアから押し出されたのが残念でした。これ以外の試合結果については、どっかに書いてあるでしょうからそちらをどうぞ。

さて、この試合の結果、筆者のFantasyも決着したのですが、それはひどい結果。3週までグループ内の首位だったのに67ポイントしか得られず、一気に6位に転落しました。

今シーズンのPlayoff Challengeは40万IDがいるらしいのですが、それで32万番台では「非常に悪い得点」ですね。Julio Jonesはもっと活躍していたかと思いました。Ryanも途中までパッサーレイティングが非常に高かったようですが、今さら振り返っても何の得にもならないのでやめておきます。

さて本日のNEの勝利で、Super Bowlの歴史がいくつか変わりました。それはまた次回で。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

明日は会社を休んでSuper Bowl、「一皮むけた優等生」が「悪の帝国のイケメン」に挑む

2017年02月05日 22時00分00秒 | Fantasy 2016

日本時間の明日8時過ぎから、年に一度のSuper Bowlです。筆者は会社を休んで、都内某所で友人たちと観戦パーティを開きます。

今回はその前日に、Super Bowlにまつわるお話をいくつか。まずすっかり忘れていたFantasy Playoff Challengeから。筆者は前にお知らせしたように、GBとPITの敗戦により、Playoff 1~3週目に選んだ選手が全員がいなくなってしまいました(1週目からの選手はSuper Bowlでポイントが4倍、2週目からで3倍、3週目からでも2倍になる)。

それもこれもGB vs PITで勝負をかけた今シーズンなので悔いはありません。ということで、明日の選抜メンバーは、以下の通り。

見ての通り、ATLの勝利に賭けた編成ですが、さすがにRBとTEだけはNEを入れました。現実的にはNEが勝ちそうな気がしているのですが、Tom Bradyに五つ目のリングでは面白くないでしょ。

それにATLが勝利する試合の方がきっとハラハラできそう。どちらが勝ってもNFC DivisionalのGB@DALのような展開になると面白いのですが。応援するチームがいないと気楽なものです。

それから、先日、こんな記事をネットで見つけました。

全米視聴率50%超、NFLスーパーボウルの異常な熱狂と経済効果をパックン&タージンが解説!

Super Bowlに一人でも多くの若者に興味を持ってもらおうという仕掛け人がいるようで、若者向けの「週刊プレイボーイ」の一部を抜粋したもののようです。

あらかじめ言っておくと筆者自身は、こうした取り組みを好意的に受け止めています。日本では広告主がウエアーショップの「SELECTION」と放送局の「日テレジータス」くらいしかなくなった今、NFL人気に火をつけることで潤う会社があるのかもしれません。しかし、せっかくの記事の詰めが甘いのも否めません。

一番問題なのは、「相撲と野球のいいとこ取り」という表現。高校生から大学生ぐらいをターゲット読者としているはずの週刊プレイボーイに載せる記事としてはふさわしくありませんねえ。もっと上の、相撲と野球に関心が高い層を狙う雑誌ならありですが。つまりこれは編集側のマーケティング能力の問題ですね。

もう一つ、文中に出てくる二人のQBの評価についても不満があります。「努力でのし上がったベテラン」がBradyで、「気鋭のエリート」がMatt Ryanって、ちょっと違うんです。

筆者に言わせると、悪の帝国に身を売ったイケメン」と「ようやく一皮むけかけた優等生」って感じなのですが、これじゃアメリカンフットボールを初めて観る人には難しいでしょうかね。

RyanはSuper Bowl前日に、Offensive player of the yearとMost Valuable Playerをダブルで受賞しました。今期の成績からして文句なしですね。Peyton Manning引退後のQB四天王の座に名乗りをあげたといえるでしょう。

ただ2015年シーズンのCam Newtonもダブル受賞をして、翌日のSuper Bowlがあれだったので、逆に不安も募ります。ぜひRyanにはチームとして初のSuper Bowl勝利を飾り、NFC南のチームとして3番目のSB制覇チームとなってほしいものです。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス