きっかけは「Todd Gurley and 10 other letdowns: What went wrong?」というnfl.comに載った記事でした。Fantasy Footballで2016年シーズンのBust(Letdownsも同義)だった選手をまとめた記事です。
確かにこの11人の「有力選手」は期待外れだったなあ。記事のタイトルにもなったTodd Gurleyは筆者もチャンスがあればドラフトで指名しようとしていただけに、これを引かなくてよかったと思う半面、どこに課題があったか振り返りたい衝動にかられました。
ということで記事で取り上げられた選手の成績を、見やすく表にまとめてみました。ADPとは、「Average Draft Position」のことで、例えばRB1とはnfl.comのドラフトではRBの中で1位の人気を得ていたということですね。Positional finishとは、シーズン終了時点のポジション別のFantasy Point獲得数による順位です。RB20とはRBの中で20番目の成績しか挙げられなかったという意味です。
右側のRB1とか2とかは、チーム内でそのポジションで何番目の成績を出したかです。
Todd Gurley(LA) | Positional ADP: RB1 | RB1 weeks: 3 |
Positional finish: RB20 | RB2 weeks: 6 |
Injured: 0 | RB3 or worse weeks: 7 |
Adrian Peterson(MIN) | Positional ADP: RB4 | RB1 weeks: 0 |
Positional finish: RB124 | RB2 weeks: 0 |
Injured: 13 | RB3 or worse weeks: 3 |
Lamar Miller(HOU) | Positional ADP: RB5 | RB1 weeks: 4 |
Positional finish: RB17 | RB2 weeks: 6 |
Injured: 2 | RB3 or worse weeks: 4 |
A.J. Green(CIN) | Positional ADP: WR4 | WR1 weeks: 3 |
Positional finish: WR34 | WR2 weeks: 2 |
Injured: 6 | WR3 or worse weeks: 5 |
DeAndre Hopkins(HOU) | Positional ADP: WR5 | WR1 weeks: 2 |
Positional finish: WR36 | WR2 weeks: 3 |
Injured: 0 | WR3 or worse weeks: 11 |
Allen Robinson(JAX) | Positional ADP: WR6 | WR1 weeks: 2 |
Positional finish: WR28 | WR2 weeks: 3 |
Injured: 0 | WR3 or worse weeks: 11 |
Rob Gronkowski(NE) | Positional ADP: TE1 | TE1 weeks: 4 |
Positional finish: TE22 | TE2 weeks: 1 |
Injured: 8 | TE3 or worse weeks: 3 |
Dez Bryant(DAL) | Positional ADP: WR7 | WR1 weeks: 4 |
Positional finish: WR25 | WR2 weeks: 1 |
Injured: 4 | WR3 or worse weeks: 7 |
Eddie Lacy(GB) | Positional ADP: RB7 | RB1 weeks: 0 |
Positional finish: RB71 | RB2 weeks: 2 |
Injured: 11 | RB3 or worse weeks: 3 |
Brandon Marshall(NYJ) | Positional ADP: WR9 | WR1 weeks: 2 |
Positional finish: WR52 | WR2 weeks: 1 |
Injured: 1 | WR3 or worse weeks: 12 |
Doug Martin(TB) | Positional ADP: RB12 | RB1 weeks: 1 |
Positional finish: RB52 | RB2 weeks: 3 |
Injured: 6 | RB3 or worse weeks: 4 |
Gurleyは、全試合に出場したのですが、これでは確かに「1巡目の選手としては酷い成績」ですね。
特にADPではRBとしては1位、全体でも4位だっただけに(つまり1巡目で指名される)、RBとして20位の成績しか残せないのでは、チームオーナーとしてはやり切れません。成績のグラフを見ると、20ポイント越えがわずか1回。しかも好不調の波があるのでオーナーとしては先発からの外しどころに苦慮したことでしょう。
結局、GurleyはRushingで885ヤード、6TD、Receivingで372ヤードの年間155.3ポイントで終了。1試合当たり10ポイントに満たない成績は、記事のタイトルになっても仕方がないものでしょう。ただ記事はoffensive line とQB(Jared Goff)についての言及もあり、Gurley一人の責任ではないと指摘している内容でした。
3週目に怪我で脱落しそのままシーズンエンドとなったAdrian PetersonもBustと言えます。ただAPはスタメンから外れたので、チームオーナーとしては踏ん切りをつけて、ほかの選手を獲得できたところがまだ救いでしょうか。
実世界でも、LAとMINはシーズンが出だしこそ好調でしたが、中盤前くらいからみるみる失速してしまいました。どちらもキープレイヤーの不振、あるいは不在がその理由の一つと言えるでしょう。
WRではA.J. Greenですかね。今期は怪我がちで、チームをPlayoffに導けませんでした。
DeAndre HopkinsとAllen Robinsonも痛いです。この二人について記事では、Brock OsweilerとBlake Bortlesという「Poorな」QBと組んだことを不振の一つの理由として指摘しています。とすると来シーズンのドラフト選択選手を考える際には、WRはQBとの組み合わせも重要な要素になるでしょう。
もう一人はRob Gronkowski。幸いにしてチームはPlayoffに進出したものの、よく言われる「Maddenの呪い」があったかは分かりませんが、TE中22位という成績は厳しいでしょう。特にドラフト1巡目で選ばれる唯一のTEとしては、この結果ではチーム全体の成績にも影響を及ぼしかねません。
以前も書きましたが、TEがポイントを稼ぐとチームの成績がぐんと伸びるので、このあたりの戦略については工夫が必要です。筆者的には(ただでさえ怪我が多いGronkowskiだけに)リスクが大きすぎて、ドラフト上位で指名する勇気はありません。
筆者としては、Fantasyドラフトの2巡目で指名し、昨シーズンの不振からの復活にかけたEddie Racyの離脱が最大の問題でした。いろいろ考えて考えて、隠し玉として取ったのに、これだったらもっといい選手がいたはず。
その後、James Starksまでが欠場し、GBにRBがいなくなるという非常事態を招いた点でも反省してほしいものです。ルーキー契約が終わったLacyですが、GBに残れるのか新天地に行くのか。まだ使える選手だと思いますので、今後の成り行きに注目です。
リストの一番下にあったDoug Martinは、ドラフトで指名できなかったのですが、怪我で先発を外れているうちに放出されたようで、FAで獲得できました。ドラフトで指名したオーナーからするとBustだったかもしれませんが、筆者的には復帰後そこそこの活躍をしてくれたので良しとしています。来シーズンは薬物規定違反のせいで開幕から数試合出場停止のようなので、市場価値が下がりそうですね。試合に出ればそこそこ活躍をする選手なので、ちょっとねらい目かもと思っています。
ということで、これからQB、RB、WR、TE、K、DEFの6ポジションについて、それぞれのFantasyポイント上位25選手(チーム)を基に、今シーズンを振り返る企画をスタートさせることにしました。今シーズンの反省と来シーズンの展望を語りますのでお楽しみに。
最後に、明日(日本時間で2017年1月23日)のカンファレンスチャンピオンシップ2試合はどうなりますやら。筆者は前に書いた通りPIT vs GBのSuper Bowlを祈念しておりますが、どのような結果が出ても受け入れます。
GB@ATLはともかく、PIT@NEの結果を、自宅に帰り着くまでに目に入れないようにするのが大変そうです。「ペイトリオッツがスーパーボウル進出」なんて見出し一発で、結果が分かっちゃいますからね。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
AFC東 | BUF |
バッファロー・ビルズ |
NFC東 | DAL |
ダラス・カウボーイズ |
MIA |
マイアミ・ドルフィンズ |
NYG |
ニューヨーク・ジャイアンツ |
NE |
ニューイングランド・ペイトリオッツ |
PHI |
フィラデルフィア・イーグルス |
NYJ |
ニューヨーク・ジェッツ |
WAS |
ワシントン・レッドスキンズ |
AFC北 | BAL |
ボルティモア・レイブンズ |
NFC北 | CHI |
シカゴ・ベアーズ |
CIN |
シンシナティ・ベンガルズ |
DET |
デトロイト・ライオンズ |
CLE |
クリーブランド・ブラウンズ |
GB |
グリーンベイ・パッカーズ |
PIT |
ピッツバーグ・スティーラーズ |
MIN |
ミネソタ・バイキングス |
AFC南 | HOU |
ヒューストン・テキサンズ |
NFC南 | ATL |
アトランタ・ファルコンズ |
IND |
インディアナポリス・コルツ |
CAR |
カロライナ・パンサーズ |
JAX |
ジャクソンビル・ジャガーズ |
NO |
ニューオリンズ・セインツ |
TEN |
テネシー・タイタンズ |
TB |
タンパベイ・バッカニアーズ |
AFC西 | DEN |
デンバー・ブロンコス |
NFC西 | ARI |
アリゾナ・カーディナルス |
KC |
カンザスシティ・チーフス |
LA |
ロサンゼルス・ラムズ |
OAK |
オークランド・レイダース |
SF |
サンフランシスコ・49ers |
SD |
サンディエゴ・チャージャース |
SEA |
シアトル・シーホークス |