Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

LakersとDodgersの優勝でLAは大騒ぎ、LARとLACはこの波に加われるのか

2020年11月01日 17時20分28秒 | NBA
NBAのLos Angeles LakersがNBA Finalを制したのに続き、MLBでLos Angeles DodgersがWorld Seriesを制しました。これでLos Angeles(以下、LA)のチームが4大スポーツのうちの2つを同じ年に制したことになります。
 
筆者はNHLに関してはよく分からないのでここは除外して、NBA、MLB、NFLで現在LAに在籍しているチームについて考えてみました(4年前にこんな記事も書いているので参考にしてください。あれからチームの所在地に少し変動はありますが)。
 
まずNBA、MLB、NFLの各チームのLA遍歴を表にまとめました(今回は、シーズンが年をまたぐNBAはNBA Finalが開催された年、NFLはレギュラーシーズンが開催された年で表記しています)。
 
実は、LAには創設以来現在までLAをずっとチーム名に冠し続けたチームは存在しません。Los Angeles Lakers(LAL)はそのチーム名にも名残があるように、(一帯に湖が多い)MinneapolisでMinneapolis Lakersとして創設され、1960年にLAに移転しています。
 
NBAで通算17回のリーグ優勝を誇るLALのNBA Final制覇が10年ぶりとは驚きでした。最後の優勝当時は2020年1月に事故で亡くなったKobe Bryantを主力とていましたが、LeBron Jamesが率いるチームとして復活を遂げるとは、なかなか予測が付かない展開ですね。
 
NBAのもう一つのチームLos Angeles Clippers(NBAのLAC)は1970年にBuffalo Bravesとして創設されましたが、その後San Diegoを経て1984年シーズンからLAに本拠を置いています。残念ながらNBA Finalを制覇した経験はありません。
 
MLBのLos Angeles Dodgers(LAD)はご存じのようにBrooklyn DodgersとしてNew Yorkを本拠としていましたが、1958年にLAに移転しました。チーム名はWikipediaの受け売りですが、路面電車が極めて多かったブルックリンの住人の呼び名 「路面電車をよける (dodge) 人たち」から取られたそうです。こちらは32年ぶりのWorld Series制覇だそうです。
 
筆者は今シーズンのWorld Seriesをほとんど見ていませんが、ついにClayton KershawがLADの一員としてWorld Championの座に輝いたことには感無量です。詳しくは説明しませんが、LAD生え抜きの大エースであるKershawは、Cy Young賞に3度輝くものの、長いことPost Seasonでの弱さを指摘されてきました(これもWikipediaの受け売りですが、KershawはHighland Park High School時代にDETの現・先発QBであるMatthew Staffordと同級生で、フットボールのセンターを務めていたとのことです)。
 
そして1961年に創設されたLos Angeles Angels(LAA)はLA近郊のAnaheimに移転してから、California AngelsとかAnaheim AngelsとかLos Angeles Angels of Anaheimとかいろいろと正式名称を変えているので、ちょっと面倒くさいです(2016年からはLos Angeles Angelsに戻しました)。
 
現在も所在地はLAから45kmほど離れたAnaheimですが、LA都市圏ということでLAのチームとしておきましょう(FoxboroughにあるNEを35km離れたBostonのチームとして扱っているようなものです)。そしてAnaheim Angels時代の2002年にWorld Championになりました。
 
  NBA MLB NFL
  LAL LAC LAD LAA LAR LAC LV
1880     1883        
1900     1903 World Series創設      
1930         1937    
1940         1946    
  1948            
  1949            
1950 1950 NBA Final創設          
  1950            
  1952            
  1953            
  1954            
      1955        
      1958        
      1959        
1960 1960         1960 1960
        1961      
      1963        
      1965        
          1966 Super Bowl 創設
1970   1970          
  1972            
              1976
1980 1980           1980
      1981        
  1982           1982
              1983
    1984          
  1985            
  1987            
  1988   1988        
1990             1994
          1995    
          1999    
2000 2000            
  2001            
  2002     2002      
  2009            
2010 2010            
               
          2016    
            2017  
2020 2020   2020        

凡例:LAで優勝した年LAで創設またはLAに移転した年LAから転出した年他都市でのチームの創設年他都市で優勝した年

 
この2002年にNBAではLALが優勝をしているので、NFLのチームがSuper Bowlを制すれば3大スポーツをLAが制覇となったわけですが、そうはいきません。1995年から2016年まで、LAにはNFLのチームが存在していませんでした。全米で第2の都市圏なのになぜか21年もの間、NFLのチームがいないという空白地帯でした。
 
1946年からLAにいたLARは、1995年にSt. Louisに移転しSt. Louis Rams(STL)となりました。そこで1999年シーズンにチームとして唯一のSuper Bowl制覇を飾るわけですが、LAのチームとしてではありませんでした。
 
現在LAにいるNFLのLACは、1960年にSan Diegoで創設され、2017年から本拠をLAに移しました。こちらはSuper Bowlに1994年に進出しましたが残念ながらSFに敗れ、Super Bowlに勝った経験はありません。San DiegoからLAに流れ着くのは、本家である(先に「LAC」を名乗っている)NBAのLACに追随した格好です。
 
2020年からLARとLACは、LA郊外のInglewoodにあるSoFi Stadiumを本拠地としています。ここで困ったことに、2020年シーズンからLARがJerseyの色を水色に近い青と黄色にしたため、2019年シーズンから水色と黄色のJerseyに切り替えていたLACと、ぱっと見の見分けが付かなくなっています。
 
筆者はそれまでのLARの白と紺(と金)のカラーリングとロゴの羊の顔が気に入っていたのでちょっと残念です。確かにLARがその昔、青と黄色のJerseyを着ていたことはThrowback Jerseyで見て知ってはいたのですが、やっぱり紛らわしい。新しいチームのロゴも、羊の角をかたどった部分が「C」に見えるため、知らない人が見たらLACと誤読しそうですね。
 
さてLAのNFLチームとして忘れてはいけないのは、現在のLV。2020年のLas Vegas移転前はOaklandにいたので忘れがちですが、1982年から1994年まではLAを本拠としていました。
 
そしてLA時代の1983年にチームとしては3回目のSuper Bowl制覇を飾っています。そういう意味では、唯一LAにVince Lombardi Trophyをもたらしたチームとなります。ただしこの年はNBAもMLBもLA在住のチームは優勝していません。
 
では、LARとLACは2020シーズン(正確には2021年2月)のSuper Bowlに勝利し、2020年にリーグを制したLALとLADの仲間入りができるのでしょうか。
 
LARは現在5勝2敗。筆者的には2018年シーズンのSuper Bowlに敗れ、2019年シーズン後にはTodd Gurleyなど主力選手が去ったLARがここまでやるとは意外でした。NFC西地区では現在3位ですが、SEAとARI、そして昨年地区優勝を飾ったSFという厳しい地区内の戦いを勝ち抜ければ、その先も考えられます。
 
一方のLACは新人QBのJustin Herbertが安定した成績を出し、2勝4敗ではありますが、面白い存在になり始めています。ただ同地区には2019年シーズンの王者KCがいるだけに、せめて現時点で地区2位のLVを上回る成績を残せないとPlay Offは難しいように見えます。
 
原稿もこれで書き終わったと思って表をよく見ると、あれ?LADが前回優勝した1988年には、LALもNBAを制覇しているではないですか。その年はまだRams(LAR)とRaiders(現LV)がLAに存在していたわけですから、今年同様どちらかがSuper Bowlを制することに期待が高まったことと思います。
 
その年の成績はというと、RamsはNFCで5位の成績でPlay Offに進出したものの、NFC Wild Card GameでMINに敗れています。RaidersはPlay Offに進出できませんでした。この年のSuper Bowlは、Joe Montanaの決勝ドライブでSFがCINを下したことで多くの方が記憶されていると思います。そう、あんな昔のことなんです。
 
この年が一番惜しかったといわれないように、山火事とか新型コロナウイルスの流行とか暗い話題が多いCalifornia州を元気づけるべく、LARにもLACにも奮闘してもらいたいものです。
 
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス


2 コメント

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Unknown (トーマス)
2020-11-07 11:25:14
ATLさん

ご無沙汰しております。また駄文をお読みいただき、ありがとうございました。

TBは強いですね。Week09のNOとの再戦がどうなりますやら。でも通算TD数はBreesに譲ってほしいなあ、なんて思っています。
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Unknown (ATL)
2020-11-07 00:07:58
ずいぶんお久しぶりです。
いろんな角度から、いろんな切り口。
久々に通読しましたが面白いですね。

今シーズン、NHLを制覇したのはライトニングです(TBです)
だから、レイズも二冠のチャンスがあったのですね。
さらに忌まわしいことに、ブレイディ、とか言うQBが移籍して、WRも集結してTBが快進撃。
タンパの二冠は避けたいですね〜(願望)
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