Week18のLAC@LVはすごい試合でしたね。最後のFirst Downが更新できなかったら、LVのHCはあのまま時計を流していたのでしょうかね。
さて2021年レギュラーシーズンのWeek18が終わったので、2022年シーズンの各チームのスケジュール難度(Strengh of Schedule)を計算できるようになりました。2021年シーズンの記事はこちらです(2020年版、2019年版、2018年版、2017年版)
Strength of scheduleはチームのConference tiebreakers(同じ勝ち数で並んだ場合に順位を決定する条件)の5番目に位置づけられる重要な要素です。これが高い(前年の結果からはじき出した対戦相手チームの勝率が高い)と、 tiebreakersを決める際に有利に働くことになります。ただ、Strength of scheduleが高いということは、前年強かったチームと多く戦うという意味ですから、できることならこれが低いほうが嬉しいというのが本音です。
この計算は、2021年からレギュラーシーズンが17試合になったため複雑になりましたが、昨年作ったテーブルを書き換えるだけですぐに結果が出ます。ということで「どこよりも早い」NFL2022年シーズンのスケジュール難度を公開します。
まず、日本時間2022年1月10日の昼に終わった2021年レギュラーシーズンの結果(勝数)は下の表のとおりです。こちらの表はNFL.comからの引用です。引き分けは0.5勝0.5敗として計算します(例えば9勝7敗1引き分けのPITの勝数は「9.5」となっています)
Wikipediaに載っている2021年シーズンの組み合わせは、こうなっています。
Intra-conference、つまりカンファレンス内は
AFC East vs AFC North、AFC South vs AFC West、NFC East vs NFC North、NFC South vs NFC West
Inter-conference、つまり他カンファレンスは
AFC East vs NFC North、AFC North vs NFC South、AFC South vs NFC East、AFC West vs NFC West
そして17試合目に当たるFifth inter-conference gamesは、こうなります。
AFC North at NFC East、AFC South at NFC North、AFC West at NFC South、AFC East at NFC West
このインターカンファレンスは1試合で、前年の地区内順位に従って、地区1位のチームは相手地区の前年の1位チームと対戦します。
これを各地区ごとに整理して読みやすくすると(カッコ内は2021シーズンのディビジョン4チームの勝ち数総計)
AFC東(34)はAFC北と4試合、NFC北と4試合、NFC西の同順位のチームと1試合
AFC北(35.5)はAFC東と4試合、NFC南と4試合、NFC東の同順位のチームと1試合
AFC南(28)はAFC西と4試合、NFC東と4試合、NFC北の同順位のチームと1試合
AFC西(38)はAFC南と4試合、 NFC西と4試合、NFC南の同順位のチームと1試合
NFC東(32)はNFC北と4試合、AFC南と4試合、AFC北の同順位のチームと1試合
NFC北(30.5)はNFC東と4試合、AFC東と4試合、AFC南の同順位のチームと1試合
NFC南(34)はNFC西と4試合、AFC北と4試合、AFC西の同順位のチームと1試合
NFC西(40)はNFC南と4試合、AFC西と4試合、AFC東の同順位のチームと1試合
となりますね。AFC東を例にとると、同一カンファレンスの特定ディビジョンの全チーム(AFC北)と他カファレンスの特定ディビジョンの全チーム(NFC北)と対戦します(これが毎年変わります)。
そして同地区の3チームと2試合ずつ(AFC東ならNE、BUF、NYJ、MIAのうち、自分のチームを除く3チーム)、さらに昨シーズンの順位が同じだった同一カンファレンスの残り2チーム(AFC東の場合、全チームと当たるAFC北を除くAFC南とAFC西の同順位チーム)と対戦します( ここまでを足すと16試合になりますね)。
そして17試合目は、他カンファレンスの特定ディビジョン(例えばAFC東はNFC西)の、昨シーズンの同じ順位が同じだったチーム(ディビジョンの1位とは相手ディビジョンの1位)と対戦します。このディビジョンも毎年替わります。
ではこの条件で試しに、筆者が応援するGBで2022年シーズンのスケジュール難度を計算しましょう。NFC北で1位となったGBは、2022年はAFC東の4チーム(2020年シーズンは4チーム合わせて34勝)とNFC東の4チーム(32勝)と対戦します。さらにAFC南の1位であるTEN(12勝)と対戦します。
同地区のNFC北のチームとは2試合ずつ戦いますから、GB自身を除く3チームの勝ち星(8+6+3.5)×2=17.5×2=35、つまり2020年シーズンに17.5勝を挙げた3チームと2回ずつ=35勝のチームと6試合戦う計算になります。残りの2試合は、NFC東ではないNFCの2地区(つまりNFC南とNFC西)の1位チームと当たりますから、13勝(TB)+12勝(LAR)=25勝となります。
赤字部分を全部足すと138勝です。つまりGBは2022年、2021年シーズンに17試合で138勝を挙げたチームと17試合を戦うことなります。対戦相手の勝率は0.478となります。
その結果を全チームの表にしたのがこちらです。
ほかのチームで検算してみましょう。2021年シーズンにNFC西の1位となったLARは、2021年はAFC西の4チーム(2021年シーズンは4チーム合わせて38勝)と4試合、そしてNFC南の4チーム(34勝)と4試合戦います。
さらに同地区のNFC西の3チームとは2試合ずつ戦いますから(11+10+7)×2=28×2=56勝のチームと6試合戦う計算になります。残りの2試合は、NFC南ではないNFCの2地区(つまり東と北)の1位チームと1試合ずつ当たりますから、12(DAL)+13(GB)=25勝となります。さらにここにAFC東の1位で11勝のBUFとの対戦が加わります。
この青字部分を全部足した、17試合で164勝を挙げたチームと17試合戦うわけですから、対戦する17チームの勝率は、0.567という数字が導けます。そしてこのLARが、2022年シーズンの対戦相手の17チームが2021年シーズンに挙げた勝ち数が一番多かったチーム、つまりスケジュール難度が一番高いチームとなりました。
そして難度が低いのは、DALとWASになりました。計算式に誤りがあるかも知れないので、間違いを発見したらお知らせください。訂正します。
筆者の今シーズンのFantasyチームの最終結果は今週中にご報告します。こちらもお楽しみに。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。
AFC東 | BUF | バッファロー・ビルズ | NFC東 | DAL | ダラス・カウボーイズ |
---|---|---|---|---|---|
MIA | マイアミ・ドルフィンズ | NYG | ニューヨーク・ジャイアンツ | ||
NE | ニューイングランド・ペイトリオッツ | PHI | フィラデルフィア・イーグルス | ||
NYJ | ニューヨーク・ジェッツ | WAS | ワシントン・フットボール・チーム | ||
AFC北 | BAL | ボルティモア・レイブンズ | NFC北 | CHI | シカゴ・ベアーズ |
CIN | シンシナティ・ベンガルズ | DET | デトロイト・ライオンズ | ||
CLE | クリーブランド・ブラウンズ | GB | グリーンベイ・パッカーズ | ||
PIT | ピッツバーグ・スティーラーズ | MIN | ミネソタ・バイキングス | ||
AFC南 | HOU | ヒューストン・テキサンズ | NFC南 | ATL | アトランタ・ファルコンズ |
IND | インディアナポリス・コルツ | CAR | カロライナ・パンサーズ | ||
JAX | ジャクソンビル・ジャガーズ | NO | ニューオリンズ・セインツ | ||
TEN | テネシー・タイタンズ | TB | タンパベイ・バッカニアーズ | ||
AFC西 | DEN | デンバー・ブロンコス | NFC西 | ARI | アリゾナ・カーディナルス |
KC | カンザスシティ・チーフス | LAR | ロサンゼルス・ラムズ | ||
LAC | ロサンゼルス・チャージャース | SF | サンフランシスコ・49ers | ||
LV | ラスベガス・レイダース | SEA | シアトル・シーホークス |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます