Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

2022年のNFLスケジュール難度が決定、きついのはLARで楽なのはDALとWASらしい

2022年01月10日 14時25分15秒 | NFL 2022
Week18のLAC@LVはすごい試合でしたね。最後のFirst Downが更新できなかったら、LVのHCはあのまま時計を流していたのでしょうかね。
 
さて2021年レギュラーシーズンのWeek18が終わったので、2022年シーズンの各チームのスケジュール難度(Strengh of Schedule)を計算できるようになりました。2021年シーズンの記事はこちらです(2020年版、2019年版2018年版2017年版
 
Strength of scheduleはチームのConference tiebreakers(同じ勝ち数で並んだ場合に順位を決定する条件)の5番目に位置づけられる重要な要素です。これが高い(前年の結果からはじき出した対戦相手チームの勝率が高い)と、 tiebreakersを決める際に有利に働くことになります。ただ、Strength of scheduleが高いということは、前年強かったチームと多く戦うという意味ですから、できることならこれが低いほうが嬉しいというのが本音です。
 
この計算は、2021年からレギュラーシーズンが17試合になったため複雑になりましたが、昨年作ったテーブルを書き換えるだけですぐに結果が出ます。ということで「どこよりも早い」NFL2022年シーズンのスケジュール難度を公開します。
 
まず、日本時間2022年1月10日の昼に終わった2021年レギュラーシーズンの結果(勝数)は下の表のとおりです。こちらの表はNFL.comからの引用です。引き分けは0.5勝0.5敗として計算します(例えば9勝7敗1引き分けのPITの勝数は「9.5」となっています)
 
 
Wikipediaに載っている2021年シーズンの組み合わせは、こうなっています。
Intra-conference、つまりカンファレンス内は
AFC East vs AFC North、AFC South vs AFC West、NFC East vs NFC North、NFC South vs NFC West
 
Inter-conference、つまり他カンファレンスは
AFC East vs NFC North、AFC North vs NFC South、AFC South vs NFC East、AFC West vs NFC West
 
そして17試合目に当たるFifth inter-conference gamesは、こうなります。
AFC North at NFC East、AFC South at NFC North、AFC West at NFC South、AFC East at NFC West
このインターカンファレンスは1試合で、前年の地区内順位に従って、地区1位のチームは相手地区の前年の1位チームと対戦します。
 
これを各地区ごとに整理して読みやすくすると(カッコ内は2021シーズンのディビジョン4チームの勝ち数総計)
AFC東(34)はAFC北と4試合、NFC北と4試合、NFC西の同順位のチームと1試合
AFC北(35.5)はAFC東と4試合、NFC南と4試合、NFC東の同順位のチームと1試合
AFC南(28)はAFC西と4試合、NFC東と4試合、NFC北の同順位のチームと1試合
AFC西(38)はAFC南と4試合、 NFC西と4試合、NFC南の同順位のチームと1試合
NFC東(32)はNFC北と4試合、AFC南と4試合、AFC北の同順位のチームと1試合
NFC北(30.5)はNFC東と4試合、AFC東と4試合、AFC南の同順位のチームと1試合
NFC南(34)はNFC西と4試合、AFC北と4試合、AFC西の同順位のチームと1試合
NFC西(40)はNFC南と4試合、AFC西と4試合、AFC東の同順位のチームと1試合
 
となりますね。AFC東を例にとると、同一カンファレンスの特定ディビジョンの全チーム(AFC北)と他カファレンスの特定ディビジョンの全チーム(NFC北)と対戦します(これが毎年変わります)。
 
そして同地区の3チームと2試合ずつ(AFC東ならNE、BUF、NYJ、MIAのうち、自分のチームを除く3チーム)、さらに昨シーズンの順位が同じだった同一カンファレンスの残り2チーム(AFC東の場合、全チームと当たるAFC北を除くAFC南とAFC西の同順位チーム)と対戦します( ここまでを足すと16試合になりますね)。
 
そして17試合目は、他カンファレンスの特定ディビジョン(例えばAFC東はNFC西)の、昨シーズンの同じ順位が同じだったチーム(ディビジョンの1位とは相手ディビジョンの1位)と対戦します。このディビジョンも毎年替わります。
 
ではこの条件で試しに、筆者が応援するGBで2022年シーズンのスケジュール難度を計算しましょう。NFC北で1位となったGBは、2022年はAFC東の4チーム(2020年シーズンは4チーム合わせて34勝)とNFC東の4チーム(32勝)と対戦します。さらにAFC南の1位であるTEN(12勝)と対戦します。
 
同地区のNFC北のチームとは2試合ずつ戦いますから、GB自身を除く3チームの勝ち星(8+6+3.5)×2=17.5×2=35、つまり2020年シーズンに17.5勝を挙げた3チームと2回ずつ=35勝のチームと6試合戦う計算になります。残りの2試合は、NFC東ではないNFCの2地区(つまりNFC南とNFC西)の1位チームと当たりますから、13勝(TB)+12勝(LAR)=25勝となります。
 
赤字部分を全部足すと138勝です。つまりGBは2022年、2021年シーズンに17試合で138勝を挙げたチームと17試合を戦うことなります。対戦相手の勝率は0.478となります。
その結果を全チームの表にしたのがこちらです。
 
 
ほかのチームで検算してみましょう。2021年シーズンにNFC西の1位となったLARは、2021年はAFC西の4チーム(2021年シーズンは4チーム合わせて38勝)と4試合、そしてNFC南の4チーム(34勝)と4試合戦います。
さらに同地区のNFC西の3チームとは2試合ずつ戦いますから(11+10+7)×2=28×2=56勝のチームと6試合戦う計算になります。残りの2試合は、NFC南ではないNFCの2地区(つまり東と北)の1位チームと1試合ずつ当たりますから、12(DAL)+13(GB)=25勝となります。さらにここにAFC東の1位で11勝のBUFとの対戦が加わります。
 
この青字部分を全部足した、17試合で164勝を挙げたチームと17試合戦うわけですから、対戦する17チームの勝率は、0.567という数字が導けます。そしてこのLARが、2022年シーズンの対戦相手の17チームが2021年シーズンに挙げた勝ち数が一番多かったチーム、つまりスケジュール難度が一番高いチームとなりました。
 
そして難度が低いのは、DALとWASになりました。計算式に誤りがあるかも知れないので、間違いを発見したらお知らせください。訂正します。
 
筆者の今シーズンのFantasyチームの最終結果は今週中にご報告します。こちらもお楽しみに。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス

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