先日始めたFantasy Football(ファンタジーフットボール) 講座、どこまで行けるかわかりませんが2回目です。
- Fantasy Football(ファンタジーフットボール)を理解する
- Fantasy Football(ファンタジーフットボール)についてありがちな誤解を解消する
- Fantasy Football(ファンタジーフットボール)のチーム編成とポイントの換算←今ここ
- Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で変わった観戦スタイル
- Fantasy Football(ファンタジーフットボール) の実際
- ドラフト(シーズン前)
- レギュラーシーズンの各週
- FAとトレード
- プレイオフ
- おまけの楽しみ方
- Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で勝利するために必要なこと
- 筆者の作戦(ドラフト、シーズン中、FA)
- ベテランのノウハウ
この図の通り、自分のチームは原則15選手(DEFだけはチーム、選手ではありません)で構成します。ただ、各試合で15選手のポイントを競うのではなく、試合に参加(先発)できるのは
- QB×1
- WR×2
- RB×2
- WR/RB×1(WRまたはRBのどちらかの選手を入れていい)
- TE×1
- K×1
- DEF×1
この9枠のポジションだけ。この出場選手のポジションは、リーグの設定によって変わってきます。リーグによってはWR/RBはWRだけで固定するところもあります。それ以外にもDEFの選手を一人選べるリーグとか、QBを二人選ぶリーグとかいろいろあるようですが、筆者のリーグの設定がオーソドックスのはずです。
ここに登録した選手が得たポイントの総数をこの週の対戦相手のチームと競い合います。ただしQBとして設定された選手は、WRやRBの枠に出場させることはできません。今シーズンのTerrelle Pryorのように、スナップを受けてパスを出す(QRの役割を兼ねる)WRもいますが、Pryorは初期設定がWR扱いなので、WRの枠でしか使えません。もちろんCam NewtonをRBとして使うことも不可能です。
残りの6選手は自分の支配下に置きながら出場させない「Bench」扱いです(POSの部分が「BN」になっている選手です)。
このBench選手の出し入れがFantasy Footballの最大の面白さなのですが、それは下で説明します。
筆者は15人の枠を使って、QBはDerek CarrとEli Manningをキープしています。原則Carrが先発なのですが、ManningはCarrが故障したり、Bye Weekになったりしたときのバックアップですね。QBが怪我をしたときにFA選手の中から獲ることも可能ですが(10人のリーグで2人ずつQBを確保しても残り12人の先発QBが残るはず)、ちょっと自分の思惑とは違うQBしかいないと困るので、そこそこ使えるQBを用意しておくというものです。もちろん自分のチームに確保する=ほかのチームに使わせないという意味もあります。まあ、Eliはそれほど人気があるQBではないので良いのですが。
筆者のリーグのほかのオーナーには、主力級のQBを二人用意して、(例えばDENと対戦するチームのQBは下げて、別のQBをつかうとかして)QBが対戦する現実世界のチームなどを踏まえて高得点を得られそうな方を選ぶよう使い分ける人もいます。これがまさに用兵戦略で、Fantasy Footballの肝になります。筆者は今季はCarrが成長を遂げると踏んでいるので、故障やBye Week以外は原則先発させる方針でした(詳しくは各週の戦いぶりをご覧ください)。
この時点で筆者はRBは5人、WRは4人確保しています。現実世界の怪我人は避けられないので、Fantasyではいずれ怪我人が出た時に入れ替えられるようにするためですね。TEは本命のTyler Eifertが怪我を負っているので、代わりにWill Tyeを確保しWeek1の先発で使いました。KとDEFは、まだシーズン開幕直後なので、バックアップは用意しません。
つまり開幕当初、筆者はQBが2人、RBが5人、WRが4人、TEが2人、KとDEFが1人(1チーム)という15人としました。
この後、シーズンが進む中で、その選手の対戦相手や成績の伸び(調子のよしあし)、怪我の可能性(突然試合を休んだりするためQuestionableとか、練習を休んだとか)や実際の怪我の状況(出られても働かない場合もある)などをニュースなどを見てチェックしながら、各Weekに先発させる選手を決めていきます。ドラフトでチームを編成したらはい終わり、ずっと同じ編成というチームでは、はっきり言って勝てません。
Bye Weekがある場合は、代わりにほかの選手をFAで獲得したりして穴埋めします。この時にBench枠にいる選手をうまくやりくりします。例えばKがBye Weekに入る場合は、成績が悪いWRを放出してKをもう一人雇い、Bye Weekが終了したら元のKに戻してWRを連れてくるとか運用するために使います。ただうっかり使い続けたい選手を放出すると、気がついたらほかのチームに雇われて、自分の対戦相手にいたなんてこともあります。つまり15人枠というのは広すぎるようで結構すぐにいっぱいになってしまうものなのです。
シーズンアウトになった選手は残念ながら15人枠から外します。上の例では、Eddie Lacyがそうですね。筆者が期待をかけてドラフト2巡目で獲った選手ですが、シーズン中の復帰は難しいことが分かった時点で放出しました。
ここで情けをかけてチーム内に保持しても、チームの勝利という目的には何の意味もありませんから。ただし、長期欠場(シーズン内に戻ってくる可能性がある)選手の場合、何とかやりくりをしてキープすることもあります。このあたりは臨機応変ですね。
それぞれの選手のポイントは試合で得たプレイ内容によって変わります。筆者のリーグの設定を見ましょう(これは一般的な設定のはずですが、リーグを作る時点で変更できます)。
Offense
- Passing Yards→25yardごとに1ポイント
- Passing Touchdowns→4ポイント
- Interceptions Thrown→-2ポイント
- Rushing Yards→10yardごとに1ポイント
- Rushing Touchdowns→6ポイント
- Receiving Yards→10yardごとに1ポイント
- Receiving Touchdowns→6ポイント
- Fumble Recovered for TD→6ポイント
- Fumbles Lost→-2ポイント
- 2-Point Conversions→2ポイント
- PAT Made→1ポイント
- FG Made 0-19→3ポイント
- FG Made 20-29→3ポイント
- FG Made 30-39→3ポイント
- FG Made 40-49→3ポイント
- FG Made 50+→5ポイント
Defense / Special Teams
- Sacks→1ポイント
- Interceptions→2ポイント
- Fumbles Recovered→2ポイント
- Safeties→2ポイント
- Touchdowns→6ポイント
- Kickoff and Punt Return Touchdowns→6ポイント
- Points Allowed 0→10ポイント
- Points Allowed 1-6→7ポイント
- Points Allowed 7-13→4ポイント
- Points Allowed 14-20→1ポイント
- Points Allowed 21-27→0ポイント
- Points Allowed 28-34→-1ポイント
- Points Allowed 35+→-4ポイント
- Team Def 2-point Return→2ポイント
例えば、246 Pass Yds,4 Pass TD,60 Rush Yds,1 2PTの成績を残したQBの場合(2016シーズンWeek08のAaron Rodgers)、ポイントは33.84となります。QBの場合、PassingよりもRushingの方が距離(25ヤードで1ポイントvs10ヤードで1ポイント)もTD(4ポイントvs6ポイント)も得点が高いので、Cam Newtonのように自分でRushing TDを奪うQBの方がポイントは伸びやすいです。
RBやWR、TEについては10ヤードで1ポイント、TDで6ポイントです。40ヤード独走してTDを奪うとその選手には10ポイントが入ります。このあたり、こうした数字に慣れてくるとタッチダウン一つでFantasy上は何点取れたかが、すぐに脳内変換できるようになります。
KはPAT(1ポイント)よりもFG(3ポイント)の方がいいですね。50ヤードを超えると5ポイントになるところにも注意しましょう。筆者はそういうチーム事情のKを探して、(高地だから)長距離キックが増えるであろうDENのBrandon McManusをドラフトで指名しました。
そして意外に大きいのがDEF。現実の試合でを完封すれば10ポイント得られますし、Sackして、Fumbles Recoveredして、そのままTouchdownsすると1+2+6=9ポイントが1プレイでGetできます。今季はMINやKC、DENなどが20点以上の高得点をたたき出していました。
こうして9枠を合算して100ポイントを超えれば、そのWeekは好調と考えてよいでしょう。ただ、あくまでその週の相手チームとポイントを競い合うので、100ポイント超えで負けるときもあれば、70ポイント台で勝つこともあります。このあたりは運としか言えません。
試合結果の一例を示します。
2016年シーズンWeek02で筆者は(赤い方のチーム)116.36ポイントを上げ、113.28ポイントの対戦相手(青いチーム)に勝ちました。わずか3ポイント差なので、相手の選手の誰かがどこかでTDを決めていたらひっくり返っていた僅差といえるでしょう。
この週は相手が先発させたQB、Andrew LuckがDENのDEFに圧倒され10.08ポイントしか上げられなかったことで勝ちを拾えました。筆者のドラフト1巡目指名選手、Antonio Brownの3.9ポイントも予定外でしたが、助かりました。
先ほど、9枠で100ポイントぐらいとれば好調と言いましたが、1選手では10ポイントで普通、20ポイントで好調、30ポイント近くを獲れば絶好調といえるでしょう。筆者のチームではこの週、Matt Forteが28.90ポイントを稼いでくれましたね。RBの3TD=18ポイントですから、これくらい働いてくれる選手がいればチームは安定して戦えます。
選手の選択次第でも勝敗は変わってきます。
ここでもし筆者がW/Rで先発させたのがWillie Sneadではなく、この週はベンチに置いたEmanuel Sandersだったらどうだったでしょう。筆者のポイントは11.40-3.90=7.50ポイント減るわけですから、筆者は僅差で負けていたことになります。上に置いたWeek01のメンバーと比較してもらえばわかりますが、SneadはWeek01終了後にFAで獲得した選手。今季のNOの戦いぶりから、使われる機会が増えると予想して獲得しました。つまり自分の采配で勝てたということですね。
上の例のように3.08ポイント差で決着することはめったにありませんが、たまに僅差で勝つ(または負ける)ことがあります。負けた時は、なぜこっちの選手を先発させたのか後悔することになります。それ以外にも、FAにいる選手を代わりに入れていればうまくいった場合や、相手の選手が最後の最後にTDして逆転された場合など、細かい点差ではいろんなドラマが生まれます。
このように、自分が応援する現実のチームと別にある、自分のチームを毎週運営して勝利を目指すのがFantasy Footballの醍醐味ですね。次回は、これにより、筆者のNFLの楽しみ方がどう変わったかを解説します。ここには、今期うっかり契約してしまったNFL Game Passも大きな影響を及ぼしています。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
AFC東 | BUF | バッファロー・ビルズ | NFC東 | DAL | ダラス・カウボーイズ |
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MIA | マイアミ・ドルフィンズ | NYG | ニューヨーク・ジャイアンツ | ||
NE | ニューイングランド・ペイトリオッツ | PHI | フィラデルフィア・イーグルス | ||
NYJ | ニューヨーク・ジェッツ | WAS | ワシントン・レッドスキンズ | ||
AFC北 | BAL | ボルティモア・レイブンズ | NFC北 | CHI | シカゴ・ベアーズ |
CIN | シンシナティ・ベンガルズ | DET | デトロイト・ライオンズ | ||
CLE | クリーブランド・ブラウンズ | GB | グリーンベイ・パッカーズ | ||
PIT | ピッツバーグ・スティーラーズ | MIN | ミネソタ・バイキングス | ||
AFC南 | HOU | ヒューストン・テキサンズ | NFC南 | ATL | アトランタ・ファルコンズ |
IND | インディアナポリス・コルツ | CAR | カロライナ・パンサーズ | ||
JAX | ジャクソンビル・ジャガーズ | NO | ニューオリンズ・セインツ | ||
TEN | テネシー・タイタンズ | TB | タンパベイ・バッカニアーズ | ||
AFC西 | DEN | デンバー・ブロンコス | NFC西 | ARI | アリゾナ・カーディナルス |
KC | カンザスシティ・チーフス | LA | ロサンゼルス・ラムズ | ||
OAK | オークランド・レイダース | SF | サンフランシスコ・49ers | ||
SD | サンディエゴ・チャージャース | SEA | シアトル・シーホークス |
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