先ほどNFL.comをのぞいたところ、「Ranking the NFL's best trios on offense」という興味深い記事が載っていたので、記事にあったランキングを分かりやすく表にしてみました。
各チームのQB、RB、そしてReciever(WR/TE)でトリオを組んだとしたときに、「凄い」順にを並べたものです。「凄い」という定性的な表現を使ったのは、このランキングがそれぞれのポジションで1位から32位までランキングを付けて、それをポイントに変えて加算したものだからです。
先に計算式説明してしまうと、RBとWR/TEは各チームで最も成績を残しそうな選手(優秀なWRと優秀なRecieving TEがいるチームでは、成績が優秀と予想される方が選ばれる)を選び1位から32位まで並べて、(1位は32ポイント、2位は31ポイントというように)上からポイントを与えています。
QBは筆者が1試合で使いたいと考えたQB(=一番信頼できるQBという意味らしい)の順位(下表のGame)と、年間の成績予測順位(下表のYear)に(RBなどと同じように)ポイントを付与して、それぞれを1.5倍しています(例えば、Gameが5位でYearが6位のDrew Breesは、5位の28ポイントと6位の27ポイントを足した55ポイントを1.5倍した80.5ポイントになる)。
これらを足したポイントで順位付けしたのが下記のランキングです。1位のNOはDrew Breesの80.5ポイントにRBとして3位のAlvin Kamaraの30ポイント、WR/TEとして5位のMichael Thomasの28ポイントを足して、140.5ポイントとなる計算です(ほかでも上位5位まで検算しましたので多分これで間違いないかと)。
TEAM | Points | QB | Game/Year | RB | Rank | WR/TE | Rank | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | NO | 140.5 | Drew Brees | T-5(5/6) | Alvin Kamara | 3 | Michael Thomas | 5 |
2 | LAC | 135.5 | Philip Rivers | 3(7/2) | Melvin Gordon | 7 | Keenan Allen | 9 |
3 | CLE | 125.5 | Baker Mayfield | 9(10/7) | Nick Chubb | 10 | Odell Beckham Jr. | 4 |
4 | GB | 125.0 | Aaron Rodgers | 2(3/3) | Aaron Jones | 21 | Davante Adams | 10 |
5 | KC | 121.5 | Patrick Mahomes | 1(2/1) | Damien Williams | 28 | Travis Kelce | 8 |
6 | ATL | 121.0 | Matt Ryan | 7(8/4) | Devonta Freeman | 24 | Julio Jones | 2 |
7 | NE | 114.0 | Tom Brady | 4(1/9) | Sony Michel | 19 | Julian Edelman | 17 |
8 | LAR | 112.0 | Jared Goff | 12(13/11) | Todd Gurley | 6 | Brandin Cooks | 11 |
9 | IND | 110.5 | Andrew Luck | T-5(6/5) | Marlon Mack | 25 | T.Y. Hilton | 13 |
10 | SEA | 109.0 | Russell Wilson | 8(4/10) | Chris Carson | 14 | Tyler Lockett | 21 |
11 | PIT | 106.5 | Ben Roethlisberger | 10(9/12) | James Conner | 12 | JuJu Smith-Schuster | 15 |
12 | DAL | 98.0 | Dak Prescott | 17(12/24) | Ezekiel Elliott | 1 | Amari Cooper | 12 |
13 | OAK | 94.0 | Derek Carr | T-13(17/13) | Josh Jacobs | 23 | Antonio Brown | 3 |
14 | CAR | 91.0 | Cam Newton | T-13(15/15) | Christian McCaffrey | 4 | D.J. Moore | 25 |
15 | PHI | 90.0 | Carson Wentz | 11(14/8) | Jordan Howard | 26 | Zach Ertz | 16 |
16 | MIN | 89.0 | Kirk Cousins | 16(20/14) | Dalvin Cook | 11 | Stefon Diggs | 14 |
17 | HOU | 87.0 | Deshaun Watson | 15(16/16) | Lamar Miller | 30 | DeAndre Hopkins | 1 |
18 | CIN | 79.5 | Andy Dalton | T-24(27/20) | Joe Mixon | 8 | A.J. Green | 7 |
19 | DET | 70.5 | Matthew Stafford | T-18(19/18) | Kerryon Johnson | 16 | Kenny Golladay | 23 |
20 | ARI | 68.0 | Kyler Murray | 22(25/19) | David Johnson | 9 | Larry Fitzgerald | 22 |
21 | NYJ | 67.5 | Sam Darnold | 21(21/22) | Le'Veon Bell | 5 | Robby Anderson | 28 |
22 | TB | 59.5 | Jameis Winston | 23(28/17) | Peyton Barber | 32 | Mike Evans | 6 |
23 | CHI | 58.5 | Mitchell Trubisky | 20(18/21) | David Montgomery | 29 | Allen Robinson | 20 |
24 | JAX | 57.5 | Nick Foles | T-18(11/26) | Leonard Fournette | 20 | Marqise Lee | 32 |
25 | TEN | 53.5 | Marcus Mariota | T-27(26/27) | Derrick Henry | 13 | Corey Davis | 19 |
26 | BAL | 50.5 | Lamar Jackson | T-24(22/25) | Mark Ingram | 17 | Marquise Brown | 27 |
27 | SF | 49.5 | Jimmy Garoppolo | T-24(24/23) | Tevin Coleman | 27 | George Kittle | 18 |
28 | NYG | 47.0 | Eli Manning | 30(29/31) | Saquon Barkley | 2 | Sterling Shepard | 26 |
29 | DEN | 46.5 | Joe Flacco | T-27(23/30) | Phillip Lindsay | 15 | Courtland Sutton | 24 |
30 | BUF | 27.0 | Josh Allen | 29(30/28) | LeSean McCoy | 22 | Zay Jones | 29 |
31 | WAS | 25.5 | Dwayne Haskins | 31(32/29) | Adrian Peterson | 18 | Jordan Reed | 30 |
32 | MIA | 9.5 | Josh Rosen | 32(31/32) | Kenyan Drake | 31 | Kenny Stills | 31 |
得点の換算方法から分かるように、優秀なQBがいるチームほど有利なようです。QBとしては全体で30番目にしか評価されないEli ManningがいるNYGは、Saquon BarkleyがRBとして2位の評価を得ていても総合順位は28位という扱いです。
Tyreek Hill問題を抱えて、2018年シーズンほどの成績を残せるか疑問視されているPatrick MahomesがQBとして1位の評価を受けていることもどうかとは思いますが、細かく言い出すときりがないのでやめておきましょう。
なんでこんな表を作ったかというと、筆者が3年前に当時の各チームのTriplestsをまとめた記事を書いていたからです。これの元記事はこちらです。今とはポイントのつけ方が大きく変わりましたが、さらに二つの表を比較すると、各チームのTripletsのメンバーがたった三年で大きく様変わりしていることが分かります。
GBには3年前の開幕前にいたEddie LacyもJordy Nelsonももういません。3年前のNEの順位が低いのは、Tom Bradyがデフレゲート事件で4試合お休みとなっていたからですね。
一方、2019年シーズンのデータにも、LACのMelvin Gordonが契約でもめている話が注記として書かれています。つまりシーズンが始まるまでにTripletsに問題が発生するようなら、この順位も大きく変動するでしょう。
という前提を頭の隅に置いて表を読んでみると、BreesにKamara、Thomasを擁するNOが来るのはうなづけます。2位はLACになっていますが、Gordonの契約でだいぶ変わりそうなのと、Keenan AllenがWR/TE全体で9位の選手なのかは意見が分かれるところだと思います。もしこのランキング通りなら2020年のSuper BowlはNO vs LACとなるわけですが、もちろんそう簡単にはいかないでしょう。
NOに(微妙な判定もあって)勝利を飾りSuper Bowlに進んだLARは、Jared Goffの評価があまり高くないため8位に甘んじています。ここはTodd Gurleyの膝の具合も気になるところですね。
そして堂々の3位に入ったのがCLE。Baker Mayfieldが9位で、Nick Chubbが10位。そこにWR/TEで4位のOdell Beckham Jr.が加わったことが大きいですね。各方面から、2019年シーズンのAFC北地区の優勝候補に挙げられているCLEですが、ここまで評価が高いとは驚きです。
逆にHCのほか多くの選手を入れ替えたせいであまり2019年シーズンの評価が高くないGBは、QBで3位のAaron Rodgersのおかげで4位につけています(Davante AdamsもWR/TEでは10位ですが)。なんて、それぞれのチームを見ていくだけでいろいろと書けそうです。
皆様の押しチームはどういう順位にいますでしょうか。2019年シーズン開幕までもう2カ月ほどです。この表が皆様のお役に立てれば幸いです。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。
AFC東 | BUF | バッファロー・ビルズ | NFC東 | DAL | ダラス・カウボーイズ |
---|---|---|---|---|---|
MIA | マイアミ・ドルフィンズ | NYG | ニューヨーク・ジャイアンツ | ||
NE | ニューイングランド・ペイトリオッツ | PHI | フィラデルフィア・イーグルス | ||
NYJ | ニューヨーク・ジェッツ | WAS | ワシントン・レッドスキンズ | ||
AFC北 | BAL | ボルティモア・レイブンズ | NFC北 | CHI | シカゴ・ベアーズ |
CIN | シンシナティ・ベンガルズ | DET | デトロイト・ライオンズ | ||
CLE | クリーブランド・ブラウンズ | GB | グリーンベイ・パッカーズ | ||
PIT | ピッツバーグ・スティーラーズ | MIN | ミネソタ・バイキングス | ||
AFC南 | HOU | ヒューストン・テキサンズ | NFC南 | ATL | アトランタ・ファルコンズ |
IND | インディアナポリス・コルツ | CAR | カロライナ・パンサーズ | ||
JAX | ジャクソンビル・ジャガーズ | NO | ニューオリンズ・セインツ | ||
TEN | テネシー・タイタンズ | TB | タンパベイ・バッカニアーズ | ||
AFC西 | DEN | デンバー・ブロンコス | NFC西 | ARI | アリゾナ・カーディナルス |
KC | カンザスシティ・チーフス | LAR | ロサンゼルス・ラムズ | ||
OAK | オークランド・レイダース | SF | サンフランシスコ・49ers | ||
LAC | ロサンゼルス・チャージャース | SEA | シアトル・シーホークス |
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