Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

映画「羊の木」公開記念、RamsのRobert Woodsはなぜ中退したUSCを卒業したのか

2018年02月10日 12時50分00秒 | NFL2017
巷では、「羊の木」なる映画が公開されているようですね。筆者は、最近よく見かけてちょっとだけ気になっている木村文乃が出演していること以外は、この映画にあまり関心が持てなかったのですが、「羊」の「木」という言葉が目に留まりました。そういえば「LAR」(Rams)に今シーズン、「Robert Woods」がいたっけ。
 
以前、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」が 2016年の本屋大賞を取ったときもちょっとした原稿を書いたので、こういうチャンスを逃してはいけない。ということで、今回はWoodsについて調べてみました(ナイツの塙みたいですが)。
 
2017シーズンのLARの躍進の理由は、前回の記事でHC(Sean McVay)とPlayer Of the Yearを獲ったAaron DonaldとTodd Gurley、そしてOLを中心にまとめました。そしてもう一つ、シーズン前にWR陣を整備したことも上げられます。
 
2017年 Rec Yds Yds/Rec Long TD      2016年 Rec Yds Yds/Rec Long TD
Todd Gurley 64 788 12.3 80 6   Kenny Britt 68 1002 14.7 66 5
Cooper Kupp 62 869 14.0 64 5   Tavon Austin 58 509 8.8 43 3
Robert Woods 56 781 13.9 94 5   Lance Kendricks 50 499 10.0 44 2
Sammy Watkins 39 593 15.2 67 8   Todd Gurley 43 327 7.6 33 0
Tyler Higbee 25 295 11.8 38 1   Brian Quick 41 564 13.8 65 3
 
2017年シーズンと16年シーズンのLARのRecieving上位5人を並べてみましたが、見事に変わっていますね。
 
2016年のリーディングレシーバーだったKenny Brittは2017年シーズンはCLEを経由してNEに移籍、先日のSuper Bowlにも登録されていました(出場はなかったようです)。Tavon AustinはWRというよりRBとリターナーの役割に代わりました。Brian QuickはWASに移籍しましたね。
 
その一方で、Leading ReceiverになったのはルーキーのCooper Kupp。そしてBUFから獲得したWoodsとSammy Watkinsが好成績を残しました。
 
Receivingでチーム最多TDを挙げたのはWatkinsでしたが、Woodsも十分に働きました。Week10のHOU戦ではTorry Holtが14年前に挙げて以来となる171ヤードを1試合で稼ぎました。Gurleyを加えて600ヤードを捕ってくれるレシーバーが4人もいればJared Goffの成績も上がりますし、得点も伸びます。
 
こうした改善もあって、2017年シーズンのLARの得点は平均29.9でリーグトップでした。前シーズンが平均14.0でリーグ最下位だったことを考えると大躍進ですね。ひつじのショーン(Shaun the Sheep)ではなく「羊のSean」がCoach of the Yearを獲ったのも改めてうなづけます。
 
と、普通ならここまで書いて終わりにするところですが、最後に今回記事を書くのにあたって参照したWikipediaのRobert Woods (wide receiver)そのリンク先の記事に書いてあったエピソードを紹介します。
 
それはBUFに在籍していた2016年5月に、WoodsがUniversity of Southern California(USC)を卒業したときの学位授与式でのスピーチについて。NFLの選手になってからもWoodsはUSCの授業に毎春出席し、2016年に晴れて卒業したのです。大学を中退したプロスポーツ選手が、大学を卒業する例は米国ではよくありますね。
 
そのスピーチでWoodsは15歳のときに亡くした、2歳上のお姉さんOliviaについて話しています。
 
 
 
リンクした記事にはWoodsのスピーチの大半が文字で書いてありましたので、英語が得意でない筆者にも、なぜWoodsが4年もかけて大学を卒業したかを理解できました。そして記事の最後、そしてWoodsのスピーチの最後の言葉に純粋に感激しました。こういう時にしっかり取材をして記事を書き、動画も残している懐の深さは米国ならではですね。

映画がなければ筆者はこのWoodsのエピソードにたどり着けなかったわけですから、映画製作に携わった方とその広告をテレビ欄に載せていた某新聞に感謝しています。ということで、同映画の告知サイトのURLをリンクしておきますが、筆者にはこの映画を見に行く予定はいまのところありません。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス


コメントを投稿