筆者は現在、録画したSEA@DALのWldcard Playoffの中継(NHK)を見ながら原稿を書いています。
Seahawks vs. Cowboys Wild Card Round Highlights | NFL 2018 Playoffs
NHKにさんざん「Disteny」とあおられまくったDALのあのプレイ(2006年シーズンのWldcard Playoff DAL@SEA $QでのFG未遂。皆さんご存知だと思うので以下略)から12年、DALがホームで借りを返すチャンスが回ってきたわけです。
今シーズン、defensive coordinatorに復帰したKen Norton Jr.の手腕なのか、見事にDefenceを立て直しPlayoffに返り咲いたSEA。しかしこの試合はDALの強力なDefenceの前に、なかなかRunが出ません。地元の理があり、Dak PrescottとEzekiel Elliott、そしてシーズン途中に加入したAmari Cooperという新Tripletsの威力は強力で、DALが4Qに入って逆転します。
この試合のキープレイは前半終了直前にありました。SEAの40歳キッカーSebastian JanikowskiがFG Attemptの際にけり足の左足ハムストリングを痛め、後半は欠場となったのです。日テレG+の中継を担当した近藤祐司氏は「40歳のハムストリングが悲鳴を上げた」という名言を残していますが、チームとしてはたまったものではありません。3QにSEAがTDを挙げた時は、Point after TDでKickを選択できず、Rushingでのポイント獲得となりました。
そして4Q、22-24とDALを追い詰めて迎えたSEAのKickoff。普通ならOnside Kickなわけですが、SEAの新人パンターMichael DicksonはOnside Kickは練習していなかったようで、キックが飛びすぎて万事休すとなりました。
この試合は4QのDALの2TDをほめるべきでしょう。Russell Wilsonの3Qの自らのTDに対抗心を燃やしたのか、PrescotteのRushingが光りました。これに対して残り2分を切ってから、Timeoutがない中での10点差から2点差まで迫ったSEAの追い上げにも執念を感じました。しかしKickerがいなかったSEAは無念の結末を迎えました。
12シーズンぶりに借りを返せたDALは、PHIがCHIに勝利したためDivisional PlayoffでLARと対決することになりました。DALがこの強力DEFを維持できればLARが勝つのも容易ではなさそうです。というか勢いでいうとDALの方が上かもしれません。
それもこれも流れを変えたのはCooper獲得でした。ほかのチームがドラフト1巡目を差し出すことを躊躇する中、勝負に出たDALがPlayoff進出という成果を出し、さらにはSuperBowl進出をうかがえるだけの勢いを手にしました。
KickerといえばPHI@CHIも、最後のFGが勝負を分けました。どうやら公式にはKickerのCody Parkeyのキックミスではなく、飛び込んだPHIのTreyvon Hesterが指先でボールに触れていたことになったようです。しかしこれでシーズンエンドとは、CHIにとっては残念な結末となりました。
Eagles vs. Bears Wild Card Round Highlights | NFL 2018 Playoffs
今シーズンのCHIは、全く下馬評に上がっていませんでしたが、12勝を挙げました。単にKahile Mack獲得効果だけでここまで行けるはずはありません。いろいろな要素が好転したのでしょう。
毎年1チームは出てくるSurpriseチームですが2018年シーズンはCHIだったといえるでしょう。しかしPHIのNick Folesの神通力、というよりもSuperBowl Championの意地の前に残念ながらの逆転負けとなりました。
IND@HOUはDeAndre Hopkinsが封じられたDeshaun Watsonの限界が見えた感があります。HOUの首脳陣は、Playoff前にちゃんと準備をしていたんでしょうかね。
これに対してOffence Lineに手を入れたINDでAndrew Luckがかつての輝きを取り戻しました。日テレG+の中継で途中流れていましたが、INDは開幕前にNFL.comのPower Rankingで32位の評価を受けていました。これを覆してのPlayoff進出、そして初戦勝利は首脳陣の能力として評価してよいでしょう。
Colts vs. Texans Wild Card Round Highlights | NFL 2018 Playoffs
LAC@BALはBALのPlayoff進出の立役者となったLamer Jacksonがピリッとしないまま。4Qの途中には地元ファンからBooingとJoe Flaccoへの交代を望む声が聞こえてきました。しかしBALとしてはJacksonで今後も行く決断をしたのでしょうね。Flaccoが出場することなく、LACに敗れ去りました。
Chargers vs. Ravens Wild Card Round Highlights | NFL 2018 Playoffs
これでDivisional PlayoffはIND@KCとLAC@NE、そしてPHI@NO、DAL@LARとなりました。筆者は、シーズン前の予想でLARとLACのSuperBowlを予想していますが、まだ両チームが残っています。Phillip RiversはSuperBowlにたどり着けるのでしょうか。
日本はこの週末が成人の日のため、Divisional Playoffはすべてリアルタイムで視聴できそうです。どうなりますやら。
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