Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

筆者のFantasy Draftの獲得選手はなぜこうなったのか、ざっくり説明します

2019年08月25日 19時38分46秒 | 2019 Fantasy
既報の通り、先週日曜日の早朝、筆者の2019年シーズンFantasy Draftが終わりました。結果を再掲します。()内の数字は選手が所属するチームのBye Weekです。

既にDraftから1週間が経過し、今日のAndrew Luckの突然の引退発表もあって、状況はだいぶ変わっていますが。
 
R1-3    Alvin Kamara    NO(9)-RB
R2-13    Tyreek Hill    KC(12)-WR
R3-23    Nick Chubb    CLE(7)-RB
R4-33    George Kittle    SF(4)-TE
R5-43    Josh Jacobs    OAK(6)-RB
R6-53    Tyler Boyd    CIN(9)-WR
R7-63    Mike Williams    LAC(12)-WR
R8-73    Los Angeles Rams    LAR(9)-DEF
R9-83    Carson Wentz    PHI(10)-QB
R10-93    Harrison Butker    KC(12)-K
R11-103    Davon House    FA(-)-DB
R12-113    Anthony Barr    MIN(12)-LB
R13-123    Demarcus Lawrence    DAL(8)-DL
R14-133    Kyler Murray    ARI(6)-QB
R15-143    Austin Ekeler    LAC(12)-RB
R16-153    Blake Martinez    GB(11)-LB
R17-163    Tyrann Mathieu    KC(12)-DB
R18-173    Cleveland Browns    CLE(7)-DEF
 
ではどういう思考回路が働いた結果、こういう指名になったのかを解説していきましょう。これ、だいぶ前に書くといってそれっきりなっていた、Fantasy Football講座の第4という意味合いもあります。
 
まず筆者は昨年の実績から、10人のリーグの10番目の指名になるはずでした。しかもうちのリーグはSnakeではなくStraightというルールになっています。つまり1巡目が10番目だと2巡目は11番目(これがSnake)ではなく20番目の指名で、以下、30番目…40番目と続くようになります。

このルールは下位での指名順位となったオーナーにはとてつもなく厳しいのです。ということもあって今シーズンはあらかじめ、いろいろな戦略を練っておきました。
 
この後「ランキングで21位」とかいう言葉が出てきますが、これは筆者がドラフトする直前のNFL.comが決めた選手のランキングです。NFL.comに限らず、FantasyのDraftに参加された方はご存知かと思いますが、ドラフトはこのランキングに大きく左右されます(ランキングは選手の怪我などの情報変動するので、よく見ておく必要があります。例えば契約問題でもめているMelvin Gordonは当初は一桁でしたが、最近はだいぶ順位を下げました)。
 
最大の理由は、Auto Pickのオーナーに指名順位が移ると、原則的にランキングの一番上の選手が指名されるから。特にWRやRBの枠が埋まる前の上位指名では、このランキングの上の方に並んだ時点で、指名できなくなると覚悟しなくてはなりません。そしてもう一つ、上位に並んだことで「この選手はこのタイミングで指名しておくべき」という情報が他のオーナーに与えられてしまうからです。
 
ちょっと何を言っているかわからないかもしれないので、あるMock Draftの画面を貼ります。Mock Draftで10番目の指名でTyreek Hillを指名した後、11番目の指名順位が回ってきたというものです(NFL.comのMock Draftは原則Snakeなので、こうなります)。

 
ではもしあなたが「Tyreek Hillを1巡で指名した直後のTeam 10のオーナー」だったとしてこの画面を見たら、誰を指名したいと思うでしょうか。

同じチームのKelceを指名するのは論外(1巡目と2巡目の選手が同じチームというのはリスクが大きすぎるし、Receiverとしてポイントを奪い合いかねない)だし、1巡目にWRを指名した以上、2巡目はRBを指名したいという心理が働く。そうするとランキング上位で目に入る、GarleyやMixon、Gordon、Connerくらいまでが「最適なRBに見える」のではないでしょうか。
 
しかし筆者からすると、Garleyはひざのけがが不安だし、Gordonはストライキ中だしHillとBye Week(Week12)が被るので2巡目に指名したい選手とはいえません。とするとConnerやMixonあたりを指名してしまうものですが、本当にこの選手でよいのでしょうか。
 
そして考えた結果(もちろん筆者の好みが反映されていますが)、ここは「Nick Chubb」に期待したいと考えたわけです。こういう「自分なりに伸びると考える選手」を先回りして指名するのがDraftの醍醐味なのです。
 
こうしてドラフトする選手の順番を(自分が10番目の指名から始まるとして)考えると、こんな感じになりました。
 
  • 1巡目(全体10位指名)はWRを獲る(上位の4人のRB、Saquon Barkley、Ezekiel Elliott、Alvin Kamara、Christian McCaffreyは残っていないし、WRでもDavante AdamsとDeAndre Hopkinsも先に指名されそうなので、獲れそうなのはランキングで10位前後にいるJulio Jones、Tyreek Hill、Michael Thomasあたり
  • 2巡目(全体20位指名)は「Nick Chubb(ランキングで21位)」(ランキング21位のChubbを全体20番目で指名できるかは微妙だが、筆者のリーグにはSEAの選手を上位指名で並べるオーナーがいるほか、Patrick Mahomesを2巡目に指名するオーナーがきっといるため、Chubbが残る可能性ありと想定)
  • 3巡目(全体30位指名)は「George Kittle(ランキングで33位)」。今シーズンのTEは、Travis KelceとZack Eartz、そしてKittleまでが「毎週コンスタントに10ポイント稼いでくれるTE」であり、RBやWRよりも早く指名する必要がある(なにせTEは必ず毎週、一人は先発させないといけないポジション。ここがあまり伸びないと後で苦労する)。もし先にKittleを獲られた場合は、5巡目くらいにHunter Henryを獲るつもりだが、だいぶ得点力は落ちる
  • 4巡目(全体40位指名)は「Josh Jacobs(ランキングで41位)」。これはOAKの先発RBを務めることと、当たればでかいという楽しみがあるから。昨シーズンのSaquon Barkleyのような働きをしてくれる可能性に賭ける
  • 5巡目(全体50位指名)はTyler BoydかCalvin Ridley(どちらもランキングで50位台)という、「若手で伸び盛りのチーム2番手WR」を狙う。A.J.Greenが数試合欠場のニュースが流れているので、RidleyよりもBoydをこの順位で獲れれば大成功
  • その代わり、QBはあまり上位で指名しない。とすると第一希望はDrew Brees(ランキングで95位なので8巡目くらいまでは残ると期待)。押さえはCarson WentzかJared Goffだが、GoffはBye Weekが9週なのであまり獲りたくない。なお、2番手QBとして、どこかでKyler Murrayを指名しておく(これも当たればでかいから。去年のMahomesのようになったらうれしい)
  • DEFはあまり上位で指名しなくてもよいが、CHIが指名されたらそのときに考える
  • KはJustin TuckerかWil Lutzがほしいが、この二人指名されたらその時点でちょっと考える
  • DLとLBはDemarcus LawrenceとBlake Martinezで。DBはTyrann Mathieuで十分(DEFはシーズンが始まってみないと誰が伸びるかわからない。シーズンが始まってから考えればいい)
  • どこかでAustin Ekelerを指名しておく。Melvin Gordonが昨年のLe'Veon Bellになりそうなので、Week1のLACの先発RBになるのはEkelerになる公算が大きい。つまり昨年のJames Connerの役割を期待
 
とここまで考えて臨んだドラフトですが、システム設定の問題で、Draft直前に筆者が3番目の指名であることが判明しました。そうなるとAlvin Kamaraを指名しないわけがありません。そこから先は上の原則に従って(少しずれますが)指名しました。つまり2巡目(全体13位)はHill、3巡目(全体23位)はChubb、4巡目(全体33位)がKittleと予定通りの選手がうまく獲れたのです。
 
ただしBye Weekが9週目の選手と12週目の選手が多くなってしまいました。Bye Weekが同じ選手が多いと、レギュラーと控えの調整で苦労します。例えば同じBye Weekの選手チーム内に多いのに、全員をキープしておきたいと考えた場合、控えの選手を削ってでも代替選手を獲らなくてはなりません(例えばWeek 4で筆者はKittleの代わりに先発するTEをどこかから連れてこないといけません)
 
今回は、筆者が好むチームがたまたま、同じ週(Week9と12)にBye Weekとなったためのリスクです。これは9週目と12週目までに解決しなくてはなりません。
 
11巡目のDavon Houseと12巡目のAnthony Barrは操作ミスです。本当はあるLB選手を狙っていたのですが、なかなか見つからないうちに誤操作してしまったのです(DLやLBの選手は、予定した選手が見つからずに時間が無くなることが実は多いのです)。この二人は早速、ほかの選手と交換する予定です。
 
そして筆者のリーグは、DLとLB、CBも指名するため、ランキングで100位以内にいるWRやRBが多く残ります(KやDEF、二人目のQBなどを指名するチームが多いため)。そこで誰をドラフトのうちに獲っておくかが重要になります。Draft直後のWeiverでも保険が効きますが、これだと狙っていた選手がほかと重複してさらわれるリスクがあります。
 
そういう意味では、ドラフトでのEkelerの指名は必須と考えていました。これ以外にも二人、本当は指名しておこうと思った選手が漏れてしまったので、Weiverで指名しておきました。

なお、Draft終了後に、以下の変更をしました。
  • DBはTyrann Mathieuの代わりにJessie Batesに(Batesは去年ポイントをたくさん稼いでくれたので)
  • Anthony Barrの代わりにWRのMarquez Valdes-Scantling(MVS)を獲得(GBの3番手WRとして伸びそうだから)
  • Davon Houseの代わりに3人目のQBとしてKirk Cousins獲得(Wentzが不振で、Murrayがダメだった時の押さえ)
果たしてこの読みはどう影響するでしょうか。
 
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

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