The Super Bowl 50の前日にもかかわらず、いやだからこそ?2016シーズンの話をします。
NFLのレギュラーシーズンは年に16試合です。
16試合しかありませんという言い方が正しいかもしれません。
次年度の対戦相手の勝率で「スケジュール難易度」が変わってくるのですから。
前年の成績を基にはじき出した、次のシーズンのスケジュール難易度にどのような違いがあるのか。
今回はそのあたりを調べてみましょう。
対戦相手は以下のルールで決まっています(Wikipediaからの引用です)。
- 同カンファレンスの同地区の3チームと2試合ずつ(計6試合)。ホーム・アンド・アウェー形式による。
- 同カンファレンスの別地区の4チームと1試合ずつ(計4試合)。対戦する地区は1シーズンごとにローテーションする。3シーズンで1周期(ホーム・アンド・アウェーの観点では6シーズンで1周期)。
- 別カンファレンスの1地区の4チームと1試合ずつ(計4試合)。対戦する地区は1シーズンごとにローテーションする。4シーズンで1周期(ホーム・アンド・アウェーの観点では8シーズンで1周期)。
- 同カンファレンス内で対戦のない2地区における、前シーズンの地区順位が同じチームと1試合ずつ(計2試合)。
2014年シーズンの勝敗表はこちら。
そういやCINとCARはOTに2本ずつFGを決める試合で引き分けていたっけ。
少なくともCARについては、今年の躍進を想像するのは難しい成績でした。
さて上記の表と、対戦する地区がどこか分かれば、エクセルで各チームのスケジュール難易度は計算できます。
2015年シーズンの各地区ごとの対戦地区は、
AFC東はAFC南NFC東
AFC北はAFC西NFC西
AFC南はAFC東NFC南
AFC西はAFC北NFC北
NFC東はNFC南AFC東
NFC北はNFC西AFC西
NFC南はNFC東AFC南
AFC南はAFC東NFC南
AFC西はAFC北NFC北
NFC東はNFC南AFC東
NFC北はNFC西AFC西
NFC南はNFC東AFC南
NFC西はNFC北AFC北
でした。
例えば2015年2月にSuper Bowlを制したNEは、2015年シーズンは
AFC東の3チームと6試合、AFC南(3年で1周期)と4試合、NFC東(4年で1周期)と4試合
(AFC南ではない)AFC西の首位だったDEN、AFC北の首位だったPIT
の計16試合が組まれました。
これで計算した結果、各チームの2015年シーズンのスケジュール難易度は以下の通りです。
正しく計算できていたか不安でしたが、
ベースボールマガジン社が出していた「NFL カラー写真名鑑 2015」の数字とほぼ同じなので
多分大丈夫なのでしょう。
ここでわかるのは、PITの対戦相手の2014年シーズンの勝率が最も高かった(0.578)こと。
2014シーズンのAFC北が激戦だった(自チームを入れて38.5勝、全チームが5割だと32勝)ことと、
対戦するAFC西(33勝)とNFC西(37勝)がどちらも高勝率だったことで、こんな数字になりました。
つまり32チームの中で最もきつい相手と対戦しなくてはならなかったのです。
一方、スケジュール難易度が最も低いのはATL(0.410)。
チームが属するNFC南が全チーム5割を割ったことと、AFC南の成績がいまいち(年間25勝)だったので
難易度が下がったということです。
PITとATLの難易度には0.168ポイントも開きがありました。
ではこのテーブルを使って、2016年シーズンのスケジュール難易度を計算してみましょう。
2015シーズンの結果はこうでした。
そして2016年シーズンの対戦地区割りは、
AFC東(36勝)はAFC北NFC西
AFC北(30勝)はAFC東NFC東
AFC南(25勝)はAFC西NFC北
AFC西(34勝)はAFC南NFC南
NFC東(26勝)はNFC北AFC北
NFC北(34勝)はNFC東AFC南
NFC南(36勝)はNFC西AFC西
NFC西(35勝)はNFC南AFC東
です。計算をしなくてもAFC南とNFC東と対戦する、NFC北のチームが有利そうですね。
そして計算した結果がこれ。
一番対戦相手に恵まれるのは、なんとGBであることが判明しました。
念のため検算しましょう。
対戦相手は、地区内が24勝×2試合ずつ、AFC南が25勝、NFC東が26勝
そしてNFC西の2位SEAが10勝で、NFC南2位のATLが8勝。
つまり年間256試合で117勝上げたチームとの対戦ですから、
スケジュール難易度は確かに0.457ですね。
来季もNFC西で2位になった、因縁のSEA戦があったりしますが、
まあ恵まれているでしょう。
一番対戦相手がきついのはATLとSFのようです。
ATLの対戦相手は、地区内が28勝×2試合ずつ、AFC西が34勝、NFC西が35勝
そしてNFC東の2位PHIが7勝で、NFC北2位のGBが10勝。トータル146勝でした。
これを256で割ると、確かに0.5546になりました。
SFの検算は省きますが、地区内のARIの高勝率が響いたと考えられます。
ATLは前年が一番楽だったのに、時期は一番きついスケジュールですね。
来シーズンの組み合わせを見ると、またDENとNEが戦うとか、
DENとCARの対戦もあるとか、いろいろなところに気が付きますね。
明日の結果はともかく、もう2016年のシーズンが始まっていることを認識しました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます