Cairo Santosが突然のウエイブ、Fantasyでも重要なカギを握るKについて考える

Week03まで好調のKCでK（キッカー）を務めていたCairo Santosがウエイブされました。鼠径部の故障が理由です。ほかのチームからお座敷がかからないままウエイブ期間を終えれば、KCと再契約して故障が癒えるのを待つことになりそうと地元紙は伝えています。KCのKはルーキーのHarrison Butkerが務めることになりそうです。

KはFantasyでも1枠が与えている重要なポジションではあります。しかし年俸はだいたい3億円くらい（https://second-effort.com/nfl/salary/）とされており、ほかのポジションに比べて軽く扱われています。

 

それでもミスが多いと外されますし、2016年1月のAFC ChampionshipでPATを外したStephen Gostkowskiのように、1回のミスを延々と言われ続けたりします。因果な商売ではありますが、あらゆる選手が自分の専門的な役割に特化しているAmerican Footballの中で、正確なプレイとぶれない心が求められるポジションと言えるでしょう。今回はちょっと気になったのでKについてまとめることにしました。

 

				FG Overall					1-19		20-29		30-39		40-49		50+		PAT
Player	T	JN	P	M	Att	Pct	Blk	Lng	A-M	Pct	A-M	Pct	A-M	Pct	A-M	Pct	A-M	Pct	M	Att	Pct	Blk
Ryan Succop	TEN	4	41.00	10	11	91	0	52	0-0	0	4-4	100	2-2	100	3-3	100	2-1	50	8	8	100	0
Matt Bryant	ATL	3	37.00	8	8	100	0	53	0-0	0	1-1	100	2-2	100	3-3	100	2-2	100	9	9	100	0
Greg Zuerlein	LA	4	35.00	7	7	100	0	50	1-1	100	0-0	0	2-2	100	3-3	100	1-1	100	12	12	100	0
Wil Lutz	NO	3	33.00	8	10	80	0	50	0-0	0	3-3	100	2-2	100	3-2	67	2-1	50	7	7	100	0
Matt Prater	DET	5	33.00	6	6	100	0	58	0-0	0	0-0	0	1-1	100	1-1	100	4-4	100	7	7	100	0
Giorgio Tavecchio	OAK	2	31.00	6	6	100	0	52	0-0	0	3-3	100	0-0	0	1-1	100	2-2	100	9	9	100	0
Jason Myers	JAX	2	29.00	7	8	88	0	45	0-0	0	3-3	100	2-1	50	3-3	100	0-0	0	8	9	89	0
Graham Gano	CAR	9	27.00	8	8	100	0	48	0-0	0	3-3	100	4-4	100	1-1	100	0-0	0	3	3	100	0
Kai Forbath	MIN	2	25.00	6	6	100	0	45	0-0	0	2-2	100	2-2	100	2-2	100	0-0	0	6	8	75	0
Stephen Gostkowski	NE	3	25.00	5	5	100	0	32	0-0	0	4-4	100	1-1	100	0-0	0	0-0	0	10	11	91	0
Chandler Catanzaro	NYJ	7	24.00	6	7	86	0	52	0-0	0	1-1	100	0-0	0	5-4	80	1-1	100	4	4	100	0
Dan Bailey	DAL	5	24.00	5	5	100	0	56	0-0	0	1-1	100	1-1	100	2-2	100	1-1	100	7	7	100	0
Stephen Hauschka	BUF	4	24.00	5	6	83	0	55	0-0	0	1-1	100	0-0	0	3-2	67	2-2	100	5	5	100	0
Ka'imi Fairbairn	HOU	7	23.00	6	6	100	0	42	0-0	0	1-1	100	3-3	100	2-2	100	0-0	0	5	5	100	0
Dustin Hopkins	WAS	3	23.00	5	7	71	0	41	0-0	0	3-3	100	1-1	100	1-1	100	2-0	0	8	8	100	0
Chris Boswell	PIT	9	22.00	5	6	83	1	46	0-0	0	1-1	100	3-2	67	2-2	100	0-0	0	7	7	100	0
Brandon McManus	DEN	8	22.00	4	6	67	0	38	0-0	0	2-2	100	2-2	100	1-0	0	1-0	0	10	10	100	0
Robbie Gould	SF	9	21.00	6	6	100	0	48	0-0	0	0-0	0	3-3	100	3-3	100	0-0	0	3	4	75	0
Cairo Santos	KC	5	21.00	3	3	100	0	39	0-0	0	0-0	0	3-3	100	0-0	0	0-0	0	12	12	100	0
Phil Dawson	ARI	4	20.00	5	8	62	0	40	0-0	0	2-2	100	4-2	50	2-1	50	0-0	0	5	5	100	0
Mason Crosby	GB	2	19.00	4	4	100	0	40	0-0	0	3-3	100	0-0	0	1-1	100	0-0	0	7	7	100	0
Jake Elliott	PHI	4	19.00	4	6	67	0	61	0-0	0	0-0	0	2-1	50	2-2	100	2-1	50	5	5	100	0
Blair Walsh	SEA	7	18.00	5	5	100	0	41	0-0	0	3-3	100	1-1	100	1-1	100	0-0	0	3	4	75	0
Nick Folk	TB	2	18.00	4	4	100	0	50	0-0	0	1-1	100	0-0	0	2-2	100	1-1	100	4	5	80	0
Adam Vinatieri	IND	4	17.00	4	5	80	0	46	0-0	0	2-2	100	2-1	50	1-1	100	0-0	0	5	6	83	0
Randy Bullock	CIN	4	15.00	4	5	80	0	46	0-0	0	1-1	100	2-2	100	2-1	50	0-0	0	3	3	100	0
Cody Parkey	MIA	1	15.00	4	4	100	0	54	0-0	0	1-1	100	2-2	100	0-0	0	1-1	100	1	2	50	0
Justin Tucker	BAL	9	15.00	3	4	75	0	28	0-0	0	3-3	100	0-0	0	0-0	0	1-0	0	6	6	100	0
Aldrick Rosas	NYG	2	13.00	3	3	100	0	41	0-0	0	2-2	100	0-0	0	1-1	100	0-0	0	4	4	100	0
Connor Barth	CHI	4	13.00	2	4	50	0	54	0-0	0	1-1	100	0-0	0	2-0	0	1-1	100	5	5	100	0
Caleb Sturgis	PHI	6	12.00	3	3	100	0	50	0-0	0	0-0	0	1-1	100	1-1	100	1-1	100	1	2	50	0
Zane Gonzalez	CLE	5	12.00	2	2	100	0	38	0-0	0	1-1	100	1-1	100	0-0	0	0-0	0	6	6	100	0
Younghoe Koo	LAC	9	12.00	2	5	40	1	41	0-0	0	1-1	100	0-0	0	4-1	25	0-0	0	6	6	100	0

 

上の表は、Week03までのKのパフォーマンスを整理したものですが、よく見ると既にKが33人います。これはあるチームが3試合で2人のKを使っているためですが、皆さんはそのチームがどこかわかりますか？

答えはCaleb Sturgisが怪我を負ったPHIですね。Santosもそうですが、先発Kが怪我をすると後の手当てが面倒なことになります。

できれば各チームともシーズン中は1人のKで終わらせたいところですが、怪我以外にもスランプとかいろいろ理由があって残念ながら代わりを探さなくてはならないことがあります。

 

例えばここのところKに悩まされているチームにARIがあります。2016年シーズンで不振だったChandler Catanzaro（FG成功率が75%、勝利を決めるはずのFGを少なくともNEとSEA戦で失敗しましたね）を切り捨てて、今シーズンはPhil Dawsonに切り替えました。しかしDawsonはWeek02の決勝FGをはじめ（この試合はOTで勝ちましたが）1試合に1本ずつFGを外すというミスを連発しています。

 

表を見るとDawsonは30-39ヤードを2回も失敗しているではありませんか。これはいただけません。今季もARIはSpecial Teamに悩まされそうと何度か書いたのもこうした理由からです。

 

専門職でそれほど給与も高くないKではありますが、ハードな職務であるため人材が不足気味です。あるチームで仕事を失ったとしても、ほかのチームに移籍する例は少なくありません。

 

先ほどARIを馘になったと述べたCatanzaroは、2017年シーズンはNYJでの競争に勝ち、先発Kの座を確保しました。7本のFG中1本失敗しただけですので、復活ののろしとしてはそこそこでしょう。

 

今シーズンの前にK絡みで一番驚いた人事といえばSEAのBlair Walsh獲得でしょうか。前任者のStephen Hauschkaが2016年シーズンに35本中6本のPATを外した（そのうち5本はBlockを食らったらしい）ことと、」年俸を抑えたかった（前シーズンの年俸が$2.7millionだった）ことを理由に再契約せず、新たに連れてきたのが、2016年1月のPlayoffのSEA@MINで決勝FGを思いきり左に外したWalsh（$1million程度の年俸とされています）でした。

 

Walshの心の傷は深かったようで、2016年シーズンにPATとFGを4本ずつ失敗して、シーズン途中にMINを解雇されます。そしてWalshを拾ったのがSEAという構図は2シーズン前の恩返しなのか、低年俸なKがほしかっただけなのか、理由は分かりません。

 

2017年シーズンのWalshはFGは5本すべてを成功させ、PATは4回中3回成功ですので今のところ悪くはありません。しかし心の傷の癒え具合は僅差の試合で見えてくるもの。この後の状況を見守りましょう。

 

一方SEAを放出されたHauschkaは、今シーズンはBUFの先発Kの座を確保しました。Week03のDEN相手に4本のFGをすべて決めて、AFC special teams player of the weekを獲得しました。3年前のSuper Bowlで大勝したDENに相性がいいのかもしれませんね。少なくとも今シーズンはSEAファンから、Walshと成績を比べられることでしょう。

 

本来このKの話は、Week04のMason Crosbyが5PAT、0FGだったため5ポイントに終わったことがきっかけで書き始めました。1ポイントしか得られないPATよりも、最低3ポイントで距離が長いと5ポイントになるFGがおいしい以上、FGが多いチームをどうやって予測するかを考えたかったのです。

 

ただ表を作って調べている間に、この考察以外にも書きたいことがいくつか出てきました。ということで、今日のところはここまで。続きは近いうちに執筆します。

 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東	BUF	バッファロー・ビルズ	NFC東	DAL	ダラス・カウボーイズ
	MIA	マイアミ・ドルフィンズ		NYG	ニューヨーク・ジャイアンツ
	NE	ニューイングランド・ペイトリオッツ		PHI	フィラデルフィア・イーグルス
	NYJ	ニューヨーク・ジェッツ		WAS	ワシントン・レッドスキンズ
AFC北	BAL	ボルティモア・レイブンズ	NFC北	CHI	シカゴ・ベアーズ
	CIN	シンシナティ・ベンガルズ		DET	デトロイト・ライオンズ
	CLE	クリーブランド・ブラウンズ		GB	グリーンベイ・パッカーズ
	PIT	ピッツバーグ・スティーラーズ		MIN	ミネソタ・バイキングス
AFC南	HOU	ヒューストン・テキサンズ	NFC南	ATL	アトランタ・ファルコンズ
	IND	インディアナポリス・コルツ		CAR	カロライナ・パンサーズ
	JAX	ジャクソンビル・ジャガーズ		NO	ニューオリンズ・セインツ
	TEN	テネシー・タイタンズ		TB	タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西	DEN	デンバー・ブロンコス	NFC西	ARI	アリゾナ・カーディナルス
	KC	カンザスシティ・チーフス		LAR（旧STL）	ロサンゼルス・ラムズ
	OAK	オークランド・レイダース		SF	サンフランシスコ・49ers
	LAC（旧SD）	ロサンゼルス・チャージャース		SEA	シアトル・シーホークス

筆者のWR陣がとんでもないことに、Week03終了時のポイントでドラフトを評価してみた

今回はちょっとした自慢をさせてください。Week04のネタバレもちょっとだけ含むので、TNFを未見の方は閲覧ご注意ください。

NFL.comが提供しているFantasy Footballアプリには、選手名のスペースに最新の得点Rankが表示されるのです。例えば「QB#1」なら全QBの中で1位の成績ですよってことですね。そしてWeek03でStefon Diggsを見ていたらWR#1になっていたのですよ。

「そういやDiggsはWeek03に29.30ポイントを稼いだからポイントリーダーになったんだろう」とその時は気にしなかったのですが、先ほど見たJordy NelsonのところはWR#2とある。まあこの人はWeek04が終わったんだからと、思いつつ、FantasyサイトのPlayerのところを見に行ったら、とんでもないことになっていました。

 

 

なんと、上位5人中4人が筆者のチームの選手じゃないですか。NelsonはWeek03の時点では31.10ポイントですから正確には9位なのですが、ここまで並ぶのはすごいことです。思わずキャプチャして貼り付けてしまいましたよ。

「じゃあなんで、お前のチームは3連勝じゃなくて2勝1敗なんだよ」という突っ込みが聞こえてきそうですが、その理由は簡単、4人ともWeek02が5ポイントにも満たなかったからなのです。Nelsonに至ってはゲーム途中で退いたため0ポイント。

つまり選手の成績の波がシンクロすると、得点上位者を並べても負けるということですね。当たり前ですが。たまたまWeek01と03の好調さが結果となって出たのが上の表だと思ってください。

この表を見るとWeek04の先発WRの残り2人（Nelsonは試合終了）では悩みますね。ただMINのQBはこの週もCase Keenumなので、前にも書いた通りDiggsはBenchにします。

ではほかのポジションですが、現在はどうでしょう。

QBではDak Prescottが8位でDerek Carrが18位、RBではCarlos Hydeが7位でDeMarco Murrayが16位、TEではTravis Kelceが9位ですが、先日FAで3位のJason Wittenを獲得できたので（ほかのチームがドロップしたようです）まあ、布陣としてはよいかと思います（順位はWeek03終了時のもの、ただし筆者が試合の終わったCHIとGBの選手の得点を引き算したので誤りがあるかもです）。

KとDEFそれから、Defenceの3人についてはいろいろ難しい側面もあるので今回は省略します。

ただ筆者のチームのウィークポイントがRBであることも見えてきました。といってもHydeはさすがSFの先発RBだけのことはあります。ドラフト1巡目で指名したMurrayの調子が上向きになってきたことも救いですね。

実はWeek03が終了した時点で、WASのChris Thompsonを獲りに行ったのですが、まさかのFA負け（ほかのオーナーに先に獲られた）。しかもWeek04でHydeが現時点でQuestionableとか言ってます。欠場の場合はMurrayとDerrick Henryを二枚並べるのか、FAでよさげな選手を緊急獲得するのか考えないといけません。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東	BUF	バッファロー・ビルズ	NFC東	DAL	ダラス・カウボーイズ
	MIA	マイアミ・ドルフィンズ		NYG	ニューヨーク・ジャイアンツ
	NE	ニューイングランド・ペイトリオッツ		PHI	フィラデルフィア・イーグルス
	NYJ	ニューヨーク・ジェッツ		WAS	ワシントン・レッドスキンズ
AFC北	BAL	ボルティモア・レイブンズ	NFC北	CHI	シカゴ・ベアーズ
	CIN	シンシナティ・ベンガルズ		DET	デトロイト・ライオンズ
	CLE	クリーブランド・ブラウンズ		GB	グリーンベイ・パッカーズ
	PIT	ピッツバーグ・スティーラーズ		MIN	ミネソタ・バイキングス
AFC南	HOU	ヒューストン・テキサンズ	NFC南	ATL	アトランタ・ファルコンズ
	IND	インディアナポリス・コルツ		CAR	カロライナ・パンサーズ
	JAX	ジャクソンビル・ジャガーズ		NO	ニューオリンズ・セインツ
	TEN	テネシー・タイタンズ		TB	タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西	DEN	デンバー・ブロンコス	NFC西	ARI	アリゾナ・カーディナルス
	KC	カンザスシティ・チーフス		LAR（旧STL）	ロサンゼルス・ラムズ
	OAK	オークランド・レイダース		SF	サンフランシスコ・49ers
	LAC（旧SD）	ロサンゼルス・チャージャース		SEA	シアトル・シーホークス