フェラーリ308GT4
(1973-1980)
1976年まではディーノ308GT4。2,826台
308は排気量と気筒数の意味。グランツーリスモ4シーター。
フェラーリとしては異例に、当時のベルトーネのチーフデザイナーであったマルチェロ・ガンディーニ
による作品。
面で構成され、直線的で角ばったデザインのボディを持ち、当時のライバル車である
ランボルギーニ・ウラッコとマセラティ・メラクを意識した2+2のシートレイアウトを採用していた。
フェラーリ初のV型8気筒エンジン市販車である。
当初は246GTの後継車と位置づけられ、
その当時は12気筒でなければフェラーリと認めない考えがあった為、
ディーノブランドで販売されたが、1976年5月以降はフェラーリ208/308GT4に改名され、
車体各所にフェラーリのエンブレムやバッジが付けられた。
ディーノブランドはこのモデルを最後に廃止となった。
4,300×1,800×1,180㎜
W.B2,550㎜,2+2,1150㎏
2,926㏄90°V8DOHC
フェラーリ 400i 2+2 カブリオレ
(1979-84)
1気筒当り400㏄、iはインジェクションを意味する。365GT4 2+2の後継モデル。
エレガントなスタイリングや豪華なインテリア、実用性の高いパッケージングが特徴。
フェラーリ初のATを搭載したモデル。
5速MTよりも3速ATの販売数が多かったことからも従来とは違う顧客層の獲得に大きく貢献した。
インジェクション化で扱い易さが大きく向上した。
しかしアメリカの排ガス規制であおりを受けMC後はパワーダウンを余儀なくされた。
デザインはピニンファリーナ。
このカブリオレはルーフの骨組みを残してトップとリアルーフを開けるタイプである。
この様なスタイルはフェラーリでは珍しい。
4,810×1,798×1,314㎜
W.B2700㎜,2+2シーター
4,823㏄60°V12DOHC
NA,310PS,5速MT/3速AT
最高速240㎞/h, 1,830㎏
NA,255PS,5速MT,250㎞/h