ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

バーレス専用ローターの開発コンセプト・・・パート3

2012-04-13 00:01:00 | マテリアル
今回も・・・バーレス用のヘッドやローターを含めて・・・その全般に付いて考察して見たいと思う。


毎度の事ながら・・・ここに掲載している事は、私の単なる思い込みを・・・述べているに過ぎない。

また文中に、もしかしたら、失礼な言い回しが有るかも知れないが・・・そこは文才の無さ故、
ご容赦頂きたいと思っている。


因って、その真偽は定かではないので、これを読んだ方は、ご自分で検証して頂きたいと思っている。



物事には色々な考え方が有って然るべきだと思うし・・・又、そうでないと新たな発見も無いからだ。

良い研究結果が得られた場合は・・・是非『私にだけ』・・・そっと教えて欲しいとも思っている。


ナンテ冗談だが・・・全てに於いて、大勢の人による検証や、独自の理論に則った研究や実験が必要だと
私は考えている・・・一人でやっていてもラチが開かない事もあるのだから・・・。


因って、賛否両論が有っていい・・・しかし・・・多分・・・真実は一つなのである。



プロであれば・・・何事にも、常に向上心を持ち続け・・・人真似ではない、真の技術を確立したいと、
私は常々自分に言い聞かせている。


それは・・・何処かで売っているモノを・・・ただ買って来て、自分の機体に取り付けたからと言って、
自分の真の技術には・・・到底なり得ないないとの、思いからである。

勝手な思い込みかもしれないが・・・少なくとも・・・私はそうしてきたつもりだし、
弊社でお付き合いしている空撮会社でも、それぞれ独自の理論で雲台などを設計・製作している。

模型用で市販されている雲台などを使用している空撮会社など・・・私が知る限り皆無なのである。


何故その様にしなければならないのか?・・・そこにはチャンとした理由がある。

模型用は・・・所詮、模型用。

開発のピントがズレているからに・・・他ならないからだ。


おっと・・・また変な方向へ話が・・・今回はバーレスの話でしたね。




と言う訳で・・・少し前置きが長くなってしまったので・・・本題に入る事としたい。



最近各社でバーレス用ヘッドの開発が行なわれている様だが・・・その殆どがリジットである。

国産の2枚用バーレスヘッドでは、ダンパー容量の少ない(硬い)ヘッドも見受けられるが、
3枚では・・・ほぼリジットヘッドが主流の様だ。


ダンパーや関節を持ったローターヘッドが・・・意外と少ない様で・・・少々驚いている。

もしかしたら・・・3枚ローター用のヘッドだから、少々構造が複雑になる事が理由なのかも知れない。


かたや・・・そこに使用されているローターはと言うと・・・その大半がサーボローター用のモノを
そのまま使用している様だ。


それらのローターは・・・皆・・・一様に硬い・・・硬過ぎるのである。


特に、フラッピング方向が硬いのである。

その殆どが、3Dアクロなどに使用される事を前提に作られていると思われるので、無理もないが
・・・中には・・・フラッピング方向は硬いのに・・・バイアス方向が柔らかいローターもある。

勿論・・・そんなローターは・・・サーボローターでは使う事ができても、バーレスでは、使ってみても
決して良い結果は得られないのである。

そうかと言って・・・そんなどうしようもないモノは・・・グラスやカーボン製なので薪にもならない。


そんなローターなら・・・どうせなら木製で作っていてくれたら良いのに・・・と、思うのだ。

そしたら・・・停電時に暖をとる時の、槇の足し位にはなるのに・・・。

そんなモノは・・・形は有っても、唯のゴミ・・・捨てるしか他に無いのだが・・・その時にも
お金が掛るのが・・・悲しい。



このご時世・・・安物買いの銭失いにならない様に・・・気を付けたいモノである。



私は、二十数年前にバーレスにハマって・・・かなり色々やってみた事は以前に話したと思う。

なぜその様な事を言うかと言えば・・・理論に則って、自分が検証したり経験した事を基にしか、
話が出来ないからに・・・他ならないからだ。


その当時に使用したローターヘッドは・・・ヒロボーのDDFと言うフラッピングヘッドを使用していた。

その時使用していたローターは・・・木製のオリジナルグラス巻きローターであった。

この自作のメインローター・・・現在海外で安価で販売されている、出来の悪いグラスローターに、
その特性が良く似ていた。


その様なメインローターを使用する限り・・・DDFヘッドからシーソー他を取り外しただけの
ローターヘッドでは有ったが・・・実に、都合が良かったのである。

勿論・・・ピッチアームのオフセットを行ったり、デルタスリーを排除するなどバーレス用の
対策は行っていたのだが・・・。


では何故・・・フラッピングヘッドだったのか・・・???

メインローターが回転する時には、様々なモーメントが発生する。

それらの発生した応力を、何処かで逃がす事が出来なければ・・・機械的に・・・壊れてしまうのである。

従って・・・可撓性が無い、唯の板みたいなローターを使用している以上・・・数十年前では、
当時では唯一のフラッピングヘッドであった、DDFヘッドを使わざるを得なかったと言うのが本音だった。

又、ローター回転数の変化に追従して、コーニング角の変化に因る飛行特性の変化が、ダイレクトに
感じられる事も楽しかったのである。



しかし現在は・・・当時とは、少し様子が違っている。

グラスやカーボンローターが市場に溢れ、サシズメ・・・より取り見取り・・・と、言う処か。


でも・・・何故か・・・市販されているのは、可撓性の無いローターばかりで・・・産業用に
使えるローターが・・・なかなか見当たらないのである。



模型用とは、考えている事が違うので・・・当たり前と言えば・・・至極当たり前の事だと思うから・・・
決して・・・その事を批判している訳では無いので・・・念の為お断りしておきたい。


またメーカーだって・・・そんなマイナー商品の製作を好き好んで引き受ける所など、
無いのである・・・と言うか・・・少ない。



だったら・・・自分の気に入った様に作るしか・・・道は、無いのである。

そんな思いから・・・弊社では、ローターに限らず・・・機体を含めてマテリアルを作り続けてきた。

まあ事ローターに関して言えば・・・流石に手におえないので、嫌がるNさんを、足掛け2年間も口説き続けて、
無理やりお願いして製作して頂いた。


明確なコンセプトの下で、的確なノウハウを投入してローターの開発を行わなければ、虻蜂取らずの製品が
出来上がってしまうし、それらの商品は、耐久性の検証も出来ていないので危険も伴うからだ。

その中で・・・どれか一つでも欠ければ・・・そのプロジェクトは失敗に終わってしまうのだ。

模型は・・・当然ながら・・・そのレベルには無いのである。



そんな事からも・・・模型を安易に業務用にコンバートしないで欲しいと・・・訴え続けて来た理由は、
そこに有る。



機を同じくして・・・先日のある空撮会社のブログに、模型用パーツに付いて同様の書き込みが有った。

その会社の社長からは・・・初めてその様な話を聞いたので・・・実は、少々驚いている処だ。

その社長・・・今迄は、あまりその手の話を多く語る事が無かったからなのだが・・・。

今回はマフラーに付いてで有った・・・その話は、また別の回にでも話をしたいと思っている。




少し脱線したので・・・ローターの話に戻したい。


そんな訳で・・・以前は、フラッピングヘッドを使用したのであるが・・・。


処が・・・良い事ばかりではなかったのである。

その様なヘッドを、通年通して使用した場合には・・・少し運用上の問題が発生する事がある。


それは・・・環境温度によって、使用しているダンパーの硬度が変化してしまうのだ。


それでも、マニュアルで飛ばしている時は然程気にならなかったのだが・・・今年の様に
寒い日が続く様な時にはかなり問題となる事が多いのである。


そうなると制御装置が・・・機体の動きをギクシャクさせてしまい・・・可笑しな事になってしまう。


サーボローターヘッドを装着した機体でも・・・急に舵が入って少しドキッとする事がある。

最悪・・・その揺れ返しでテールを叩きかねない状況も生まれる。


その現象が・・・もし、スタビレス機で発生すると・・・・・・大変マズイ事になる。


その様な不確定要素を排除する為に・・・出来れば、リジットのローターヘッドを使用したい。



しかし、可撓性の無い、板の様なローターを使用した場合には、ローター周りに発生するモーメントを
どうする事も出来ないのが現状である。



そこに・・・今回のバーレス専用ローターが開発・試作された経緯がある。



そんな事言ったって・・・どの位の可撓性があるの・・・???と、思われている方もいる事だろう。

下の写真を見て欲しい。



この写真の様に・・・実際、凄くフラッピング方向が柔らかい。

少し・・・ローターを「こじった」だけなのだが・・・この位ローター自体がフラッピングするのだ。



そんなに柔らかなローターで・・・本当にテールパイプを叩く事はないの???と、心配されそうだが、
そんな心配はご無用。



ローターがチャンと回転している限り・・・そのソリディティーも、立派に確保されている。


又・・・このローターを使用すれば・・・リジットのローターヘッドなら・・・何でも遜色ない。


極端な事を言えば・・・ローターヘッドは・・・ただメインローターの関節として働けば良いのだ。


殆どのモーメントを、メインローター側で処理しているので・・・ヘッドなど選ばないと言う事なのだ。


一般のサーボローターヘッドから・・・シーソーを取り外して、ダンパーを硬くすれば、それで・・・OK。



なんて・・・随分と・・・大風呂敷を広げてしまったが・・・果たしてテスト結果は如何に・・・???


このローターの他にも・・・少しコンセプトの違うローターが、もう2種類程あるので・・・

今後のテストが楽しみでもある。




次回に・・・続く。