ラジヘリ空撮

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使用する機体(ヘリ)に最適なエンジンサイズの考察・・・パート6

2012-03-26 00:01:00 | ガソリンヘリ
使用する機体(ヘリ)に最適なエンジンサイズの考察・・・と、題して・・・今回はその6回目。

前回までの投稿で・・・制御系が、人間が操縦する場合よりも、遥かに早く・大きく、勝手に機体を
操舵している事を書いた。


因って・・・強風時など、場合に因っては・・・その操作に、エンジン性能が追いついて行かない
のだ・・・と言う事もお伝えした。


その場合は・・・一体どうなるのか?と言うと、急激にエンジンの出力が低下する事になる。

その時は・・・決まって、制御系が瞬間的な高度低下を防ぐ為に、瞬間的にピッチ制御を
これまた、極端に行っているのである。


それにエンジンが同調してパワーが出せれば良いのだが・・・現実は・・・そうならない。



これが・・・オーバーヒートと混同(勘違い)されている所以である。

実際は、オーバーヒートでも何でも無い・・・ただ、パワーバンドから外れただけの事なのだが・・・



但し、実際にこの事は・・・かなり重大な事で・・・弊社では、その対応策に頭を悩ませたのである。



制御系は、機体の姿勢を維持する為に、僅かな姿勢変化や位置のズレを素早く、大きく修正する。

そうしないと・・・その姿勢を維持したり、その場に留まっていられないからだ。


だが・・・その時に、強風下に於いて、エンジンが指令通りに・・・言う事を聞かない事も有るのだ。



これでは・・・流石にマズイ。

何とか・・・この状態を改善しなければならなかった。



それが・・・弊社がDJIのXPを、早期に実戦投入しなかった・・・最たる理由である。
この状態では・・・自信を持ってフライトさせる事など出来ない・・・との、判断だった。



これは・・・DJI黎明期にテスト販売?された・・・XPを搭載した時の話で・・・かれこれ?
何年か前の事である。

因って・・・弊社では、その対応策の一環として・・・その頃から29ccエンジンを
テストしていたのである。



現在販売されているAceOneでは、ガバナーも内臓されているが・・・当時のXPには、
その装備が無く、双葉製のGV-1を流用して、ピッチ制御に伴いエンジンが同調して
制御される様にしていたのである。


通常は・・・10mを超える強風下でラジヘリを飛ばそう・・・などと、考えるマニアなど
いないと思うのだが・・・業務で撮影を行う場合には、様々な制約から作業を行わざるを
得ない場合が多々ある。


そんな時には、作業リスクを検証し、安全を確保した上で、撮影作業を行うのではあるが・・・
出来れば・・・作業をシタクナイと、言うのが・・・本音である。

しかし、そんな状況下でも安全に作業を行なわなければならないので、せめて機体位は
完璧を目指したいと考えるし・・・不完全な機体を使用して作業を行うべきでは無いと考える。



そんな思いを内に秘め・・・色々な状況下で精力的にテストを行った中で・・・判った事とは・・・



エンジンを観察する内に・・どうも?・・・もしかしたら・・・ガバナーの制御スピードが、
DJIの制御スピードに追い付いていないのではないか?・・・・・と思う様になった。



そこで試しに、裏技を使って・・・ガバナーの制御スピードを上げてみた。



結果は・・・大成功だった。

だが・・・それにも限界があって・・・まだ・・・私の中では、完璧では無かったのである。


この・・・強風下に於いて、風に叩かれて、高度を急激に失う様な時に発生する
パワーダウンは・・・他の空撮業者の間でも、悩みの種だった。


そこで気の毒に思って・・・仲の良い空撮会社の社長に、その方法を教えたら・・・多分・・・
そこから・・・瞬く前に、全国へ伝播して行った。


それ以後・・・エンジンがオーバーヒート???する様な事は無くなった様で・・・
その様な話を聞く事は・・・無くなったのである。



まあ・・・そんな事でも、空撮業者の皆さんに安全に使用して頂けるのなら・・・幸いである。



この事は、電動機に使用した場合には、特段問題にならなかった事を付け加えて於く。



いよいよ・・・次回は、この話題の最終章としたい。

乞うご期待。









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