本気度
皆さんはやりたいことを本気でやっていますか?今まで夢や憧れがあったと思います。それを成し遂げたでしょうか?でも、本当にやりたいことでしたら、夢は叶っていたと思います。やりたいことのために一生懸命頑張ったはずです。時間をやりくりして、他にやりたいことも我慢して、本当にやりたいことのためにエネルギーを注いでいったと思います。その時の満足度は、言葉に表現できないほどの達成感があったと思います。
結局、本気にやりたいか、やりたくないか、その違いが大きく結果を左右します。幼い時からの失敗経験、そこから生まれる成功体験。やればできるんだと言う自信が本気度を生みます。本気にやりたいことならば、どんな苦労を苦になりません。失敗も気になりません。やりたいことをやってるんですから、嫌な事は1つもないんです。すべてのものが夢への実現のエネルギーになるんです。
本気でカウンセラー
私どもは毎月カウンセラー養成講座を開催していますので、受講生はカウンセラーを目指す人が集まります。全国のカウンセラー養成スクールも毎月開催しています。つまり毎月、何百人以上の受講生がカウンセラーを目指してくるのです。私もカウンセラー目指して30年以上が経ちます。それを考えれば大量のカウンセラーが存在して当たり前なんですが、実際にカウンセラーとして頑張ってる方は、1割と満たしません。なぜでしょうか?それはカウンセラーになりたいと言う『本気度』がここで出てきます。
誰もが真っ白な状態で心理学カウンセリングを学びます。わからないこともいっぱい出てきます。頭が痛いことです。だって分からないことだらけなんですから。分からない専門用語を言われ、理解しにくい理論を教えられ、頭で分かっても、実践では何も出来ない!何回、壁にぶつかり、辞めてしまいたいと思うことは、幾度と経験して、カウンセラーになっていきます。仕事と併用して学んでいきますから、時間作りも大変です。休みの日も勉強に割きます。大変な苦労が必要です。
当然、カウンセラーになるためには、自分自身のことを知る戦いが始まります。苦しいことです。幼いときの認めたくないことまで、認めなければならないんですから。辛いことです、嫌なことなんです、見たくないことなんですよ。途中であきらめる方に多い意見が「勉強してるのが辛かったんです。苦しかったんです。もう無理です。」又、仕事が忙しくなったからとか言って理由をつけたり、フェイドアウトで消えていく方もいっぱいいます。ここで、カウンセラーになるための本気度を試されます。
本気でカウンセリング
カウンセリングも本気度を試されます。本気で変わりたいのか、自分自身を見つめ直したいのか、自分らしく生きたいのか?当然、ここでも嫌なことを思い出して、苦しんだり辛くなったりしてきます。
今起きてる、出来事による悩みの解消だけでは済まないんです。それだけで済ませれば楽ですけれども、でもそうはいきません。その悩みを作り出している、根本的な悩みの根っこを見つけないと、また同じことを繰り返すのです。
そのためには、心の中にしまい込んだ、幼いときの辛い事や、悲しい出来事を再び思い出して貰うことになるのです。嫌なことです!二度と思い出したくないことを、再び辛い嫌な思いをしなければならないんですから。これを乗り越えない限り、自分らしい人生は手に入らないのです。ときには、辛い思いから逃げ出するために、カウンセリングをキャンセルしたり、中断したりする姿が出ます。ここでも、カウンセリングを受ける人の本気度が試されるのです。ほんとに嫌なことですよ!でも、この苦しみを乗り越えない限り、何も変わらないのです。ここでも、カウンセリングを受ける人たちの本気度が必要なんです。時にはくじけそうになります、でもそれを作業を共にするのがカウンセラーでありカウンセリングなんです。
カウンセラーは、悩みを抱えたクライエントに本気でぶつかっていきます。