いつもの暑い夏だった・・・。
久しぶりの連休で、と言っても当時すでに車を持っていた私は実家によく帰っていたので、実家自体は久しぶりでも何でもなかったのだが、連休は久しぶりだった。
若いお姉ちゃんが連休で行くところが実家というのもいかがなものかと思うが、やはりのんびりできるし、何せ、寮に入っていた当時は泊まりに帰るとお客様扱いで、好きなものが食べれるという・・・。
どちらかと言えば、それが目的だったりするのだが・・・。
その日も、午前中に帰り、母と他愛もない話をしたり、弟妹達と遊んだりしていた。
夜には久しぶりの一家団欒。
こんな日の義父は穏やかだった。
すでに弟妹達の部屋と化した私の部屋。
3段ベッドに頭を向けるように布団を敷き、4人弟妹で一つの部屋に寝るということになった・・・。
弟妹達は当時まだ小学生から幼稚園だったので、暗闇が怖いという事もあり、オレンジ色の小さい明かりを点けて休んでいた・・・。
どれくらい時間が過ぎただろうか・・・?
ふと、目を覚まし、薄明かりの中で壁掛け時計を見ようとした瞬間「キーン」という耳鳴り・・・。
そして金縛りにかかった・・・。
いつも金縛りにあうときは最初に必ず耳鳴りがする。
「キーン」という音から「サーッ」と海底の様な音がして、徐々に「ザーッ」と砂嵐の様な音になるのだ。
「あ~・・・また金縛りだ・・・」
この時はすでに何度か金縛りを経験していたので、そんなに驚く事もなかった。
キーンという音からサーッという音に変わった時だった・・・。
「何か聞こえる」
金縛りの雑音の中に別の音が聞こえるのだ・・・。
何とかその音を聞こうと耳を澄ませる・・・。
つぶやく様なその声は、徐々にはっきりと聞こえてきた・・・。
「歌だ!」
・・・
明日へ続く・・・。
久しぶりの連休で、と言っても当時すでに車を持っていた私は実家によく帰っていたので、実家自体は久しぶりでも何でもなかったのだが、連休は久しぶりだった。
若いお姉ちゃんが連休で行くところが実家というのもいかがなものかと思うが、やはりのんびりできるし、何せ、寮に入っていた当時は泊まりに帰るとお客様扱いで、好きなものが食べれるという・・・。
どちらかと言えば、それが目的だったりするのだが・・・。
その日も、午前中に帰り、母と他愛もない話をしたり、弟妹達と遊んだりしていた。
夜には久しぶりの一家団欒。
こんな日の義父は穏やかだった。
すでに弟妹達の部屋と化した私の部屋。
3段ベッドに頭を向けるように布団を敷き、4人弟妹で一つの部屋に寝るということになった・・・。
弟妹達は当時まだ小学生から幼稚園だったので、暗闇が怖いという事もあり、オレンジ色の小さい明かりを点けて休んでいた・・・。
どれくらい時間が過ぎただろうか・・・?
ふと、目を覚まし、薄明かりの中で壁掛け時計を見ようとした瞬間「キーン」という耳鳴り・・・。
そして金縛りにかかった・・・。
いつも金縛りにあうときは最初に必ず耳鳴りがする。
「キーン」という音から「サーッ」と海底の様な音がして、徐々に「ザーッ」と砂嵐の様な音になるのだ。
「あ~・・・また金縛りだ・・・」
この時はすでに何度か金縛りを経験していたので、そんなに驚く事もなかった。
キーンという音からサーッという音に変わった時だった・・・。
「何か聞こえる」
金縛りの雑音の中に別の音が聞こえるのだ・・・。
何とかその音を聞こうと耳を澄ませる・・・。
つぶやく様なその声は、徐々にはっきりと聞こえてきた・・・。
「歌だ!」
・・・
明日へ続く・・・。